Uber 労働組合論(2)

上も下も、右も左も、ボクたちタクシー業界は「ライドシェア反対」「uber反対」である。

ボクも反対派なのだけれど、この業界にいなかったらきっと賛成していただろうと思う。
白タクどうでしょう?

経営側が存続の危機を訴えて反対するのは分かる。岩盤規制の中で利益を独占しようとしたいのも分かる。安全、安心を盾に、雇用を武器に、とにかく反対する。

ところがだ、ボクたちタクシードライバーは、どうなんだろう。今と同じ業務内容で雇用条件や給料、あるいは社会的身分が上がればそのほうが良いんじゃないだろうか。例えばuberの社員のほうが、もしかしたら今の中小企業の社員よりは安全、安心、雇用条件も給料も良くなるのではないだろうか?

現状の歩率制の賃金ならば、uberでもLiftyでも、そうしてTOYOTAが提携しようと、同じこと、いやそういった企業で働くほうが良くなりそうに思うのだが。

Uberの社員

ボクたちタクシー業界の労働者は、現状の長時間労働で根拠のよくわからない歩率制賃金や運転手負担を強いられるシステムで、文化的な生活なんてものとはほど遠い煤けた毎日を送るよりは、自由な勤務時間や自由な勤務場所で、好みの車に乗って働くほうが、よほど文化的なように思うのだが。そうして搾取のニオイのする賃金体系や労働環境や組織なんてものから解放され自由になれるのではないかと思うのだが。

というか「uberの社員です」とか「Googleで働いてます」なんてほうが良くね?みんなの大好きなグローバルだし?

ボクたち労働者のみかたであるはずの労働組合が経営側と同じ思考回路で同じ行動様式で同じ方向を向くよりは、一歩踏み込んで、今書いたようなことを条件にボクたちの未来のことを考えてくれても良いと思うんだが。

ボクたちは、とにかくタクシー会社や業界にしがみついて溺れてしまうよりは、箱舟に乗って約束の地へ(それはごくごく普通の生き方がデキル場所なんだけれど)そこへ行きたいだけなんだ。それをとにかく「反対」で、会社がつぶれるとか業界の危機なんて煽られて、会社側と同じように考えてしまうのは、どうなんだろうね。

ライドシェアドライバーとして

白タク、ライドシェアの波は止められない。それならば「反対」ではなくて、ライドシェアドライバーの雇用の法を整備するほうが、合理的であるように思う。

そしてボクたち労働者と、そうしてなによりも利用者のことを考えたら、賛成のほうがこれまた合理的であると思う。

#なんてことを書くと、会社が倒産したら、とか、業界がなくなったら、なんていう人がいる。まあ、企業別組合ってことの弊害で、組合が「会社の利益が優先」なんて言っているからダメダメで、御用になりやすいんだよね。会社の利益と労働者の利益は似て非なるものだと、思うんだが・・・。

TOYOTA × Uber
Uberが普及しないたったひとつの理由~タクシー規制について(1)
安全と安心、Googleタクシーについて考えたこと
JPN TAXI トヨタの野望
白タクどうでしょう?

西八町 歩道橋 秋の夕暮れ

https://www.uber.com/jp/ja/

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