健康格差とタクシー 労働組合論(1)
「健康格差」NHKスペシャルを見た。
低所得者の人の死亡率は高所得者の人のおよそ3倍も高いそうだ。そして非正規労働者の人は正社員よりも糖尿病を悪化させる割合が1.5倍高いそうだ。
健康格差と賃金格差の主人公たち
ボクの住むタクシー界隈はその低所得者が多く、そうしてボクのように非正規からの入職者も多いのだけれど、確かにそういった感じはする。(顕著な低所得者グループかもしれないね)
低所得だから健康的な生活ができないで、低所得がゆえに長時間労働や激務になってしまう。そもそも1日13時間なんて長時間、タクシーの中にいることが健康的であるはずがなく、肉体にも精神にも良いわけがない。
長時間労働が生活の質を落としてしまう。健康のためにジョギングなんて考えられない。長時間労働の隙間(高所得者が余暇と言う時間)は、ボクのように終日独居なんてことになってしまう。外に出たとしてもパチンコにギャンブル、なんて健康とはほど遠い趣味の人が多い。健康格差と賃金格差の主人公だ。
疎外された労働
低所得者の負のスパイラルだ。ボクたちがやっていることは、働けば働くほど死に近づく「疎外された労働」なのだ。
働けば働くほど、ボクたちが自分の向こうがわにつくりだす疎遠な対象世界がそれだけ強大になり、ボクたち自身つまりボクたちの内的世界はいっそうまずしくなり、ボクたちに属するものがいっそう乏しくなる、のだ。
では、ボクたちはいったい誰から搾取されているのだろうか。もちろんそれは経営者であろう。それはもうハッキリとマルクスが「資本論」を書いた時代からの明白な事実だ。
今はというと、労働者を守るために結成されたはずの、相互扶助のために立ち上がったはすの労働組合までもが、同じ労働者から搾取するthemに加わってしまった。その裏切りこそが、格差を生んだ最大の原因ではないのか。
期間従業員という労働者が使い捨てられ、派遣社員が打ち捨てられていた時代に、労働組合はなにひとつ、だれひとり声をあげボクたちを救おうとしなかったではないのか。同胞を見殺しにしてきたのだ。
労使妖怪と労使溶解
その役立たずの労働組合が、利己的な労働組合が、経営側に対して沈黙してきた。それどころか、隣の同じ職場の人間を見殺しにしてきた。そのことが、今の格差問題を引き起こしているのではないのか。隣人を同じ仲間を見殺しにした、そのツケが回って来ただけではないのか。
そうそのツケこそが、現在この国の諸問題なのだ。高齢化社会、少子化、医療費、犯罪の狂暴化、年金、貧困、格差・・・・・・。
労働組合に将来を考える能力があって、仲間を守ろうとする愛があって、国家を愛するスピリッツがあれば、そうして労働組合とはなにかを、その根本原理を、分かっていれば、この惨事は起こっていない。そうして3倍もの死亡率なんてものが生じることもなった。
そう考えると、多くの無能な労働組合は殺人組合であって、万死に値すると思う、思うのだけれど、もう一度、原点に立ち返って、全ての労働者のために、そして国家のために、血と汗を流せ、それが多くの殺人を犯したしょく罪なのだ。
【NHKスペシャル】 私たちのこれから Our Future|NHK
のなさん、こんにちは。
配偶者扶養控除廃止ですか。
問題は、パートの奥さんたちが正規雇用を望む人たちの雇用や賃上げにとって悪い影響を与えているってのもあるでしょうね。またそういった働き方をしなければ子育てもできないということも問題でしょうね。
良い部分と悪い部分があるのだけれど、のなさんの立場だと、悪い部分のほうが目立つのだろうと。
例えばトヨタ社員の奥さんがトヨタ生協にパートに行くなんてことも多いのですが、どんだけ儲けるんだよ、って思う人も多いはず。
家庭収入が多いから、その103万円なんて収入調整ができる、ってことにもなりかねない制度ですもんね。
賃金のことを考えると、廃止のほうが良いようにも思います。
仕事辞めたら、精神的には健康にはなれ
ました。せっかく見舞いに行ったら、お金の話になって、稼がなきゃならないハードルが上がりました。それだけでもプレッシャーです。労働組合は、非正規労働者を守ってなんかくれなかったし・・・職場は「仲間だ」という意識なんて皆無でしたよ…。トヨタの会社の辺りを通ると、見事に男性ばかりで、同等になんかなれっこないんだな・・・って。でも自分が無理してるって気付かされました。生命保険解約して、火災保険も新聞も来月から辞めます。こんなに低賃金労働者増やしてどうするんでしょうね、、、。ちなみに田原さんは、配偶者扶養控除廃止について、どう思われますか?