タクシーがクサい、たったひとつの理由

タクシーがクサい、タクシーもクサい、人は確かに匂いに弱い・・・。

2010年に「タクシー臭」なんて記事を書いた。あれから、業界をとりまく環境はかなり変化をみせている。それでも「脱ニオイ」とか「卒ニオイ」なんて動きは感じられない。そしてボクが予想した「臭いOK」なんてステッカーをバンパーに貼ったタクシーを見ることもない。相変わらず「カードOK」なんて陳腐なステッカーは貼られているとしてもだ。

森羅万象、全ての物にはにおいがある。なさそうな物まであったりする。例えば「事件のにおい」だとか「貧乏臭い」だとか…。

 

花には花のにおいがあり、動物には動物のにおいがある。その特有のにおいで仲間を識別したり個体を特定したりする。そして異性を誘きよせるために匂いを出したり、香水なんてのを身に纏う。「あまい言葉」に騙されたりするように、人は匂いに弱い。

 

タクシーにもタクシー臭がある。無臭というタクシーは、ない、と思う。たぶん。

 

そのにおいのほとんどは、自動車のにおいというよりも、それに乗っている運転手のにおいの場合がほとんどで、それを誤魔化すための自動車用芳香剤、消臭剤の入り交ざったにおい、そんな複雑なものなのだ…。

タクシー臭

タクシー王子の逆襲

日本交通が「ファブタク」(ファブリーズタクシーだろうね)という臭くないタクシーの運行を始めたらしい。(だから、「臭くない」ものはないんだってば)

きっと川鍋社長がホリエモンのあの一言に刺激されたのだろう。というよりも、激高したのだろう。タクシー王子も匂いに弱かったってことだ。(「ちきしょーホリエモンの野郎、なめやがって」。なんて夜も眠れなかったに違いない・・・てなことはないか)

堀江貴文氏 タクシーくさい Twitter

こいつら本当に人間のクズだな。加齢臭、歯周病での口臭、道知らない、カーナビ使えない、横柄みたいなタクシー運転手ばかり。世界中でuber-x使ってるけどそんな奴1人もあった事ない。親切でドリンク用意…

人間臭い

森羅万象、全ての物はクサいのだ。もちろんボクもクサい。クサい文章も書くし、クサい芝居もする。ニオイをまとっている。王子もインテリクサいしインチキクサい(失礼)。ついでにそのうちお互い加齢臭でクサくなるに決まっている。

ファブタクも結局はファブリーズクサいだけなのだ。そんなボクたちのクサさを違うニオイでごまかすだけのことで、結局、タクシーはクサくなる一方なのだ。

どうしてその根本的な原因を取り除く努力をしないのだろうか。

企業は今回のファブタクのように、ニオイをニオイでごまかすことしかしない。要するに原因をごまかすことで、自らの利益を追求する、といういつもの手を使う。

そうして労働組合は、すでに無力化し、労働者の人権に関わる案件までも経営側の言いなりになってしまっている。どうしてタクシーがクサいのか、という本質を質そうとしない。

タクシーがクサい、たったひとつの理由

タクシーがクサい、たったひとつの理由、それは、一日10時間以上もあの密室にいて、食事もその中で摂らなければ生活できない、そんなボクたちの質の悪い労働環境のせいなのだ。川鍋社長でもホリエモンでも、一日十数時間いれば川鍋臭、堀江臭がタクシーに染みつく。

だから、そんなファブタクなんてものをありがたがらないで、称賛しないで、そうして協力なんてしないで、密室での長時間労働の是正や車両清掃の分業化、3か月点検時の車内消臭、なんてことを労働者側から要求しなければ、次はサウナスーツのようなファブスーツなんてことを強要されるに決まっている。(あるいはファブシャワーとかね)

経営者ってのは常に胡散クサいので、そこを消臭し元から断たないとダメだということだ。ファブリーズのノズルをどちらが握るか、どちらが消臭作業をするか、ということだ。それを労働組合がストライキをするぐらいの意気で、勇気で、漢気で、闘争しないで、どうする、そう思う。

ファブリーズ タクシー

要するにドライバーの負担が増えるということですよ。

で、会社はファブリーズを買い置きするだけ、ってことなんだね。
日本交通とP&G、“クサくないタクシー”に乗れる「ファブタク」サービスを全国1万3500台で展開 8月30日~9月29日の期間実施 – トラベル Watch

2件のコメント

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    「手間」の問題ではなくて、「手間の比率」の問題なんだよね:)

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    そんなに大した手間じゃないですよね?

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