豊橋のタクシー 豊橋駅で乗車拒否(2)

豊橋駅で起きた乗車拒否事件について、その原因でもある豊橋のタクシーについて概観してみます。(というのも、何人か個別に意見を聞かれたのでここでまとめてみます)

ルールと公共性 豊橋駅で乗車拒否ルールと公共性について、公共性を担保するためにもルールは必要なはずだと思っていたんです。それがまさか、ルールと公共性が需要と供給に、いえ、公共交通機関であるタクシー事業者の…
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ルールと公共性 豊橋駅で乗車拒否

乗車拒否が起きた原因

ポーター(ディスパッチャー=乗り場案内人)

まず、ポーターに問題があります。豊橋駅のポーターは東海交通の社員です。しかし、タクシー会社各社がポーター料として協力金を支払っています。つまり、豊橋タクシー協会のポーターということになります。

ところが、日頃の業務において、東海交通に利益誘導しているという噂があります。

愛知県タクシー協会協会長

ポーターだけではなく、愛知県タクシー協会の会長も東海交通の社長です。会長の青木良浩氏は十数年もの長期間に渡り会長職を続けています。

原因その1

以上の2人が、今回の事件を引き起こした直接的、間接的な原因です。今回の事件は、ポーター氏の独断でルール違反、法令違反が行われたと推測します。

では、なぜ独断で決めたのでしょう。あるいは、決めることができたのでしょう?それは「うちの社長は偉いんだぞ」や「タクシー協会の会長なんだぞ」という権威主義的な独善性が彼に心の中に存在したからでしょう。さらに、「うちの会社が儲かる」という愛社精神も加わりました。

それらは、行為自体が違法だとしても、なんらかの正当性をも与えます。例えば、最終的に「会長の許可を得ていた」ということも可能です。さらに、この事後承認という正当性が、ポーターの正当性を担保するという二重構造になっています。

こうした行為がこれまでもあったのでしょう。その多くは、儲かった話なので、その度に「まあ、気をつけてね」「テヘペロ」で終わっていたのでしょう。

豊橋のタクシー事情

東海交通の社長が愛知県タクシー協会の会長です。そして、(通例で)豊鉄タクシーの長縄則之社長が豊橋市タクシー協会の会長です。

豊橋タクシー協会

長縄社長は名鉄タクシーHDから参年交代(参勤交代ではありません)で来ています。長縄社長だけではなく、豊鉄タクシー歴代の社長は名鉄タクシーから来ます。つまり、豊橋の事情を知らない人が多いようです。それに加え、タクシー事業を知らない人も来ます。

タクシー事業を知らない、それだけではなく、二種免許を持ってない、タクシーの乗務経験がない、さらに、ルールもマナー、法律も知らない人もいます。なぜならば、名古屋鉄道の関連企業出身者がいるからです。(現名鉄タクシーHD社長の浅野氏も、鉄道やバス・タクシー出身ではありません。)

加えて、参年交代制のため「腰掛け」と考えている人もいるようです。このように、タクシーのことや豊橋のことを知らないため、青木会長の前に出ると蛇に睨まれた蛙状態になる社長もいるそうです。手も足も口も出ない出せない人たち、つまり自浄作用の効果がない/少ないと言えます。(ただ、青木社長は人格者なので裸の王様にはなっていないようです。どちらかというと、周りの人たちが裸の子分になっているような…)

一社一強

さて、豊橋のタクシー業界は東海交通の一強状態です。理由は簡単で、所有台数が多いからです。この業界、数がものを言います。具体的には、東海交通の203台、残り2社(ヨシダ交通、豊鉄タクシー)で90台と個人タクシーです。つまり、200対100です。

原因その2

以上のことから、東海交通(ポーターだけではなく、管理者・運転手全て)が独善的な行動様式に陥りやすい環境です。さらに、現在の豊橋のタクシー協会会長は手も足も口も出せない寡黙な人です。これでは、東海交通の独走の抑止力にはなりません。それどころか、独走を許してしまいます。

いえ、青木会長自身はそんなことはないでしょう。しかし、冒頭に記述した通り、青木会長の周辺で恣意的な独断専行が起こりやすいのです。

今回のような非常時には、豊橋タクシー協会の会長である長縄社長が指揮を取る必要がありました。それが正しい組織運営の形です。例えば、「非常時なので駅乗り場を開放しましょう」「浜松駅も同じように運営しましょう」と陣頭指揮を取るべきだったのです。

ところが、そういったことも考えることができず、何も行動しなかったことも罪なのです。つまり、リーダーが不在でした。(実際には会社にはいたそうです)

リーダーの不在による悲劇

今回の事件は、このリーダーの不在が要因です。

おそらく、ポーターも焦り困惑したのでしょう。そして、考える暇もなく乗り場には人が溢れました。乗り場にはタクシーが1台もありません。

そこへ浜松のタクシーが来ました。自分の仕事への実直さが「責任」を伴った行動を起こします。それが、「浜松行きのお客さんはいませんか」というチャブリ行為になったのでしょう。さらに、解消されない行列を前に「4人まで乗れます、相乗りしてください」という「効率」的な運行方法を取る決心をさせました。

愛はタクシー事業も救う

このような非常時に、駅のタクシー乗り場に誰か居たなら…。いや、本当は、ポーターが独断するよりも前に、豊橋のタクシー協会内で、リーダーシップを取れる人がいれば良かったのです。そして、現場で指示を出し、全社、全運転手に周知すれば良かったのです。そうすれば、増員要請もかけられたはずです。

それが出来たならば、もっと効率的に輸送できたはずではないでしょうか?そして、ワンチームとなって、公共の福祉に向き合えたのではないでしょうか?それは、美談となって語られたはずです。

しかし、豊橋市民の順番が飛ばされ、浜松市民が優先されるという乗車拒否事件になりました。タクシーへの不信感、公共交通への疑惑も生じました。

正しい行動が出来なかった組織でした。それだけではなく、何も出来なかった組織でした。いえ、考えることが出来なかった組織でした。

以上のように、今回の原因は、強いリーダー(青木会長)の元での誤認識と、その下のリーダー(豊橋タクシー協会会長)の不在とチームワークの欠如だったと考えています。(付け加えると、タクシー事業への愛がなかったんだと、考えています)

2児パパバンカー (@0329231) on X豊橋駅のタクシーロータリーは実質新幹線乗り場です。こちら、こだま768号浜松行きです(白目
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豊橋のタクシープール(豊橋駅東口)
豊橋駅タクシープール

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