ライドシェア対策、タクシー業界において新たに取り組む11項目

相互レイティング

「お客様は乗務員の選択性の向上、サービスの向上。乗務員は不振なお客様を排除することが可能。双方のマッチングを強化」ということを期待できる効果としています。ライドシェア推進の人たちの安全性の拠り所でもあります。つまり、ライドシェア対策です。

配車予約時限定のレイティング

11項目の提案書にも「配車予約時に」と注釈があるように配車に限定しています。それというのも、乗り込みでの利用者はどこの誰だか分らないからです。Uber対策、そしてそれに対抗する配車アプリの利用を前提とした安全性を担保する高度化対策のように感じます。

タクシー業界がこれまで全くIT化されていなかった、ということはなく、GPS-AVMシステムでは、電話番号や住所で顧客管理のデータ管理をおこなっていました。その配車システムを利用しての従来の電話受付では、オペレーターが電話越しの利用者の様子やキャンセル歴、トラブル歴などで「不振なお客様を排除」してきました。また、乗務員も乗車時の言動で、排除依頼をしていました。

これは、乗務員と会社の利益を守るためであって、安全性が担保されていたのはタクシーのほうでした。なぜなら、運転手への被害のほうが圧倒的に多いからです。

会社の利益優先と利用者の不利益

ただ、会社側の利益が優先されるこのような従来のシステムでは、配車センターの匙加減ひとつで利用者が排除されるので、不公平であったことは否めません。同時に、悪質ドライバーも野放しになっていて、品質の向上に直結しにくい制度でした。

それに、利用者からの評価、特に苦情が届きにくいものだったので、野放しになりがちでした。「どこに言えば良いのか」という人もいたり、タクシーセンターやタクシー協会に言ったとしても、「本当に届いているのか」分りにくいものでした。

これまでの制度に瑕疵があるとしても、従来のものも、そしてスマホによるものも、相互レーティング自体、利己的になりがちだろうし、一歩間違えれば乗車拒否、配車拒否に繋がりかねません。逆に乗務員イジメにもなりかねなないので、運用が難しいのではないかと思います。相互に罵り合いになりそうな、★☆☆☆☆です。

ユニバーサルデザイン(UD)タクシー

概要として「車椅子のまま乗車出来る仕様 トランク収容量も多い」とし、「通常のお客様だけではなく高齢者、訪日外国人等の方にも優しい」を期待出来る効果としてしています。

車いす利用者への乗車拒否問題

導入当初から、車椅子利用者への乗車拒否や手数料収受などの車椅子利用者への差別的な問題が起き、本末転倒になってしまったUDタクシーです。それまでのタクシー専用車両(トヨタコンフォートなど)が生産中止となったにもかかわらず、さらに自治体からの援助もあったにもかかわらず、地方では遅々として導入が進まないままです。

ということもあり、見方を変えると、この新型専用車両のせいで車両の老朽化が進んで、車両というサービス品質がタクシー業界全体で劣化している、とも言えます。地方では、その旧型コンフォートの中古を代替車両に使用しているタクシー会社もあります。都市部、豊橋市を例にすると、いまだにUDタクシー率が30%程度です。隣接する市町村ではさらに低い数値のままで、コロナ禍の収益悪化でさらに導入が遅れています。

県と市から補助を受けたとしても、もともと価格が高いので、コロナ禍による収益の悪化に加え、選択肢の少なくなった車両の代替がさらに経営を圧迫し、廃業の原因になっている状況です。

車両のUD化だけではなく社会のUD化を

確かに、UD化は推し進めなければならないのですが、相も変らず乗務員は歩合給で、余裕の無い労働環境にあっては、UDの精神よりも時間のほうが優先されているようです。実は、私たちタクシー業界も貧困と高齢という問題を抱えた弱者が多い集団です。弱者が弱者のお世話をする、老老介護のように、支え合うにもしてもお互い疲れ果ててしまっている状況なのです。

車両も、UDというよりも車椅子を載せられるタクシー、それぐらいの仕様で、結局、利用者には過度の期待を抱かせ、乗務員には過度の要求をし、利用者と乗務員双方に負担が増えた、ということからの反発が乗車拒否や手数料の話になっていったのだと思います。

歩合給、高齢化、乗務員教育、なんて問題を置き去りにして、UD化と言いながら「車椅子のまま乗車出来る仕様 トランク収容量も多い」だけのタクシーになっている、ということで、車両と業界に ★★☆☆☆です。ライドシェア対策云々よりも、遅すぎた対策です。そして導入の加速を。

コンフォート、ジャパンタクシー車高差 実測

(左クラウンコンフォート、右ジャパンタクシー、低床化もしているのですが)

タクシー全面広告

「広告収入による、タクシー経営基盤の安定」が期待できる効果としています。

これまでも、1.4つのドア、2.屋根上、3.リアガラス、4.リアシェルフ、5.リアウイング、6.車内、7.手渡し、などの方法で行ってきました。

タクシー広告 リアガラス、リアウイング

画像左がトランクルーム上に設置しリアウイング形状にした広告です。右側はリアガラス前面にシートを貼り付けています。車両後部での広告は、後続する運転手の記憶に残りやすいように思いますし、渋滞時には時間つぶしになるようにも思います。現在では車載タブレットでの広告があります。

規制緩和、どこでも広告

この車両広告には、これまで車両側面は4枚のドア上という制限があって、どこでも広告を貼って良いというものではありませんでした。この制限を緩和して全面広告が認められるようになりました。

タクシー全面広告
(全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー業界において今後新たに取り組む事項について」)

「経営基盤の安定」が計られるほどの効果があるのか、という疑問はありますが、スペースの有効利用で少しでも収益化できれば良いのだろうと思います。広告なので多くの人の目に留まったほうが良いのでしょうが、派手な広告や目立つ広告は、利用者にとっては乗り心地の良いものではない、のかもしれません。

広告イメージは大丈夫か?

広告料ですが、左右のドア4枚を使って掲出料金¥122,400(1年間)という値段を出している会社もあります。(ドア4枚というと、左上の画像の仕様になります)

ジャパンタクシー ドア広告(フルサイズ) | 広告媒体 | えんてつの交通広告

利用する広告主がいれば、1万円でも2万円でも、良いのではないかと思います。いえ、例えば、商品券でも食事券でも、運転手に還元されれば良いと思っています。ただ、違反や事故、なんてことになったら、広告主のイメージダウンにもなりかねないので、そこが広告を出すほうにとっては躊躇するところなのかもしれません。となると、違反や事故、クレームの多い運転手は広告車両を乗せない、なんて会社も出てきて、利用者にとっては広告がタクシー選びの目安になるかもしれません。

運転手にとっては、タクシー会社の看板と、広告主の看板の2枚を背負っての業務となるので、さらに緊張するかもしれないなあ、なんてことを考えると、★★★★☆です。

第2種免許緩和

「若年層・女性ドライバーが増加」が期待できる効果として、現在の年齢21歳を19歳 に、経験3年を1年にするという緩和策です。

労働環境の改善

第2種免許取得要件を緩和したら若年層や女性ドライバーが増えるのか、という疑問はあります。「増加」を目的とするのならば、誰もが働きやすい労働環境の構築こそ推し進められなければならない問題です。長時間労働、低賃金、事故のリスク、労働環境は決して良いものではありません。特に事故リスクと歩合給制による賃金リスクは、密室での乗客とのトラブルは、経験や年齢でなくなるわけではありません。逆に、若年層や女性ほど、危険性は高まるものもあります。女性の夜間深夜乗務を禁止している会社があるのは、危険回避からなのでしょう。

いつも人手不足

タクシー業界はいつも人手不足です。いえ、人手が足りているという概念がない業界です。なぜならば、出来高制歩合給での労働集約型産業だからです。多ければ多いほど会社が儲かるのがタクシー業界です。確かに「自由」な働き方が出来ます。「高収入可」ということも魅力です。その魅力は、歩合給制賃金という仕組みで成立しています。裏を返せば、働けなくなると、不自由で低収入な生活が待ち受けているということです。

年金受給者に依存した労働環境

高齢化、いえ、そもそも入社年齢が高いことも、「自由」で「高収入可」ということが関係しています。転職や定年後の就職先として、煩わしい人間関係の少ない「自由」な職場と、これまでの収入を落としたくない「高収入可」ということが、転職者の心理と適応します。また、そもそも高齢者を雇用し、「低収入可」という一部の労働者集団、例えば年金受給者の低賃金に依存しているということも、高齢化になってしまう原因ですし、それは業界の宿痾として存在していると言えます。いえ、多様な働き方と言い換えられ、そのことが問題解決を遅延させ複雑化したのだと思っています。

高齢者に支えらえた労働力の限界が、新しい年齢層へのアプローチになったのです。

賃金制度改革の必要性

では、どのような労働環境にすれば若年層や女性ドライバーが増加するかというと、歩合給制排除と安全性の担保に尽きるのかもしれません。そうなると、定額制の乗合タクシーや、コミュニティバスなどの複数乗車する公共性の高い業態の開発と参入ということになると思います。人は「自由(な労働)」と「収入」のためだけに働いているわけではありません。「自由」で「高収入」だけでは魅力的な業界とは言えません。

やはり公共交通としての意味合いを深化させ、それに見合った収入と働き方を確保する、そのうえでの働き方の多様化が求められるのでしょう。自由と収入という魅力しかなく、それを失うこことで、離職する人も多いのではないのでしょうか。

取得要件緩和に賛成な理由

ただ、取得要件緩和については、賛成です。ペーパードライバーでも現在の経験3年はクリアするのですから、それよりも、安全性のためには、入社後の社内教育を充実させることのほうが重要なことだと思います。ということで、若年層や女性が働きやすい労働環境になることを願って★★★★☆。

そして今後予想される、外国人運転手を雇用するためには、この緩和は必要です。つまり、ライドシェア対策としてタクシー不足、供給ギャップ解消を目的とした、労働力確保のためです。

訪日外国人等の富裕層の需要に対応するためのサービス

「増加する訪日外国人等の富裕層の需要に対応するため、高級車両・一定水準の接遇ができる乗務員によるサービスを充実」とし、「訪日外国人等の新しい需要の取り込み・訪日外国人の日本滞在期間の快適度・満足度の向上」を期待できる効果としています。

その前に「富裕層」ってなんなんでしょうか?「訪日外国人」は分かりますが、お金持ちの需要ってのは……、その疑問は取りあえず置いておきます。

コロナ禍前には、2020オリンピックパラリンピック、訪日外国人と白タク問題など、訪日外国人の問題が浮上していました。地方でも外国人観光客で賑わうようになり、インバウンド景気が起こるようになりました。ネットで予約する白タク問題は、まさに「快適度・満足度」問題でもあったと思います。英語も中国語もしゃべれない私たちよりは、しゃべれる白タク運転手のほうが快適だろうし、値段もタクシーよりは満足がいくものだったようです。

訪日外国人等の富裕層の需要に対応するためのサービス

 ハイグレード⾞両の提供
 語学研修・接遇研修を修了した乗務員の配備
 ICTを活⽤した配⾞予約・乗務員評価の実施
 Wi-Fi設備の配備
 多言語対応タブレットの設置
 専⽤乗り場(空港、鉄道駅)
 付加価値に⾒合った運賃料⾦設定

全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー業界において今後新たに取り組む事項について

ハイグレード車両の提供

確かに、同じ値段ならば高級車のほうが良いかもしれません。また、40万キロを超えているようなタクシー車両は、「グレード割」なんて割引をしたほうがいいようにも思います。ただ、値段が高くなると今でさえ複雑な運賃設定がさらにややこしくなるのではないでしょうか。

語学研修・接遇研修を修了した乗務員の配備

語学ですが、英語の研修ということになっているようですが、これがそもそもの間違いで、語学研修よりもコミュニケーション研修として、例えば異文化間コミュニケーションについての研修のほうが良いのではないかと思います。UDタクシーが車いすの乗降問題になってしまっているように、言葉がコミュニケーションの壁になることもあります。「多言語対応のタブレット」によって、経路や運賃についての安心感を付け加えることが出来るとして、さらにコミュニケーションツールとして利用して安心な移動になるのだろうと思います。

ITを活⽤した配⾞予約・乗務員評価の実施

配車予約は、UberやDiDiなどの海外のアプリとの連携、GoogleMap経由での予約が、いつでもどこでも誰にでもできるようにすることが必要なのだろうと思います。アプリが乱立している状況では、移動という単独のプラットフォームよりは、米国大手 IT 企業の GAFA経由のほうが便利なのかもしれません。(これを言うといつもあれなんですが)

wi-fi設備の配備

運転手も利用できるので★★★★★

多言語対応タブレットの設置

ナビと同じで、運転手側が使えないことには…。予約から支払いまで、その中間点の利用中もMaaS的に一括サービスが可能な移動アプリがあると便利なのかもしれません。

専⽤乗り場(空港、鉄道駅)

訪日外国人専用乗り場、どうなんでしょうか?この「訪日外国人等の富裕層の需要に対応するためのサービス」のことを考えると、こうした特別な隔離サービスの是非と「富裕層」という格差による差別的なサービス提供が、それこそICTを活⽤して推し進められることの嫌な予感がするのですが。

付加価値に⾒合った運賃料⾦設定

どんな付加価値かですが、車両、乗務員、あと観光案内や買物サービスなんてのは付加価値というよりも別サービスになるのかなあ、なんて考えています。

インバウンド対策

訪日外国人向けのタクシーサービスについては、この11項目が策定された2年後の2018年に「各協会、事業者は、アクションプランに掲げられた対策について、それぞれの地域の実情等に応じて検討され、実行可能な対策について、積極的な取り組みを図ることが望まれまれます」とした「「訪日外国人向けタクシーサービス向上アクションプラン」が、同じく全国ハイヤー・タクシー連合会で策定されました。以下その内容です。さらに高度化した対策を立てて対応しようとしています。

2. タクシーサービス向上プラン
2-1 母国と同じタクシー・ハイヤー利用環境づくり
① 日本の配車アプリの多言語化の普及促進
② 海外タクシー配車アプリとの相互利用

 

2-2 言葉の不安解消
① 外国語接遇ができるドライバーの採用促進
② 外国人対応研修・認定制度の充実・拡大
③ 外国語接遇ドライバー専用乗り場・入構レーンの設置拡大
④ 多言語音声翻訳システムの導入

 

2-3 決済の不安解消
① キャッシュレス決済への対応
② 外国語接遇・キャッシュレス決済対応車両の見える化

 

2-4 関係機関・団体と連携したプロモーション活動
① 訪日外国人に対するタクシーの利用・予約方法等のプロモーション活動
② JNTOと連携した海外プロモーション活動
③ 訪日外国人のニーズに対応した観光・周遊ルートの開発

入口としてのタクシーの役割

外国人と日本との接点を私たちタクシー運転手が担うのですから、形式ばった対応ではなく、普通のタクシーが普通のサービスをして快適で満足のゆく移動サービスにつなげるほうが、なんとなく良いように思います。ただ、法人タクシーの壁があって、例えば現在は、

  1. 利用者と個別に運賃料金設定ができない
  2. メーター制運賃のため、観光や買物などの停滞型移動には高額になる

この2点だけでも使いにくい移動サービスになっているように感じます。貸切運行(定額運賃)を、運転手が即時に決定できないという不便さが原因なのですが、それを専用乗り場で専門職が専門の知識をもって対応する、ということなるのでしょう。(悪質ドライバーがいないことが前提なのですが)

タンザニアのタクシー運転手家族 ライドシェア対策のヒント
(タンザニアにて。写真左から2人目がタクシー運転手です)

私も海外旅行をした時、値段交渉をしてタクシーを1日貸し切ったことが何度かあります。宿泊の予約からその日の食事、次の移動先までの計画などを、タクシー運転手に依頼したことがあります。それは「面倒くさい」からでした。効率を考えると、そして安全性も考えると、地元の人に任せたほうが良い、というのが私の考えです。(安全ばかりではありませんが)

ということで、全体として★★★☆☆です。

乗合タクシー

概要

[概要]
・乗合タクシーは、ワゴン型やセダン型のタクシー車両を使った乗合型の公共交通。
・主に、バスが運行できない過疎地域等において生活交通を確保するために運行されている、このほかに空港と周辺市町村を結ぶ空港型等もある。
・乗合タクシーには、バスのように定時・定路線で運行する路線定期型のほか、路線及び運行時刻は定めず事前予約による自宅から訪問先等の利用者の要望に応じてドア・ツー・ドア等で運行するデマンド型乗合タクシーもある。

全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー業界において今後新たに取り組む事項について

「・過疎地域等における生活交通の確保・新しい需要の取り込み」を期待できる効果としています。

愛のりくんの場合

すでになじみ深いものになっているように思います。豊橋市でも「愛のりくん」という名称で平成25年に運行が開始されました。利用方法は

  1. 事前に利用者登録した人が
  2. 利用する便の前日~2時間前までに
  3. 運行するタクシー会社の配車センターに予約して
  4. 乗場から乗車
  5. 乗場で降車

運賃

運賃は300円から500円です。定時定路線型で、公共交通空白地における生活交通の確保を目的とし、タクシー会社が受託し中型タクシーで運行しています。現場の感想ですが、利用者は少ない、のですが、なければならないもの、になっているように感じます。路線バスの小型化、なのですが、事前登録はまだしも、朝8時台、9時台の便については、前日の18時までに予約が必要という、事前予約に不便さを感じるという利用者の声を聞きます。

予約制定時路線型の使いにくさ

確かに、この制度の「予約制定時路線型」というのは、これまでの即時即地型タクシーにも定時定路線型バスにもない不便なところです。移動の欲求や必要性に時間の制約があることがストレスになるとしたら、それは移動と言う自由を逆に奪っているようにも感じます。それが利用者が少ない原因なのかもしれません。

過疎地対策こそライドシェア対策

こういった公共交通空白地には、本来は、前述のmobiのようなシステムが最適なはずなのですが、利用者が少ないということからの収益問題になるのでしょうが、すでに赤字なのだし、公共に黒字を求めても、と、私は考えています。タクシー運転手の営収は300円から500円ではなく、メーター運賃程度にはなるのでありがたい制度です。利用者が増えて、さらに路線が増えて専属化されることによって固定給での賃金になることも、悪くはないと思います。

コミュニティバスも東三河南部交通圏(豊橋市、豊川市、田原市、蒲郡市、新城市)では、タクシー会社が運行をしています。これは定時定路線型で、11人乗りのジャンボタクシーを使用しています。

乗合タクシー事例集 全国ハイヤー・タクシー連合会」ここに全国の200例が掲載されています。「今後新たに取り組む事項」ではなくて、もうすでに取り組んでいて、さらなる高度化が求められるのだけれど、運行がタクシー会社から離れると……ということで★★★★☆です。

これからタクシー運転手をめざす人たちへ

以上、タクシー業界において今後新たに取り組む事項11項目の現状と説明、私の感想を述べました。これまでの道路を流してお客様をひろう、という業務形態からより一層公共性のあるものに変わっています。いえ、職業として「自由」「高収入」だけではなくて、業界が必要としているのはその「公共性」という思想だったり、そういった風土の形成だと思います。

私たちの職業観のどこかに「世のため人のため」というものがないと、長続きはしないだろうし、発展もしないのではないかと思います。そして今がその時なのだろうと、考えています。

タクシー運転手になりたい、そう思っている人、特に若い人たちに現役の私が言いたいのは、まだまだ伸びる可能性がある業界だし、夢も見ることができる職業、ということです。そしてもちろん「自由」と「高収入可」も付いています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA