女子高生の死 – 探し物は見つかりませんでしたか?
豊橋市のJR踏切で若い女性が電車にはねれれ死亡するという事故が起きた。若い女性、高校生らしい。踏切で電車に背を向けて立っていたということだ。
豊橋駅方面へ歩いていて、そして電車も豊橋駅へ向かって走っていた。いったい、その女子高生になにがあったのか、なんてことを考えずにはいられない。そうしてボクたちは誰ひとりとして彼女を救うことができなかった。
事件事故が起こるたびに、例えば大津市の幼稚園児が交通事故にあい、亡くなった時に、その現場に献花しお祈りする人の気持ちを理解できない人も多いだろうけれど、その現場が近ければ近いほど、人は、人の魂は、失われた魂に近づこうとするのだろうと、思う。どこかで繋がっているだろう細胞、命、魂に吸い寄せられる。遠い過去、ボクたちはひとつだった。
人と人
自殺、自死、その多くは人間関係や集団が関与している。人が人を殺している。悩みや苦しみの多くは人が関わっている。多くは、というよりも、ほとんどなのかもしれない。
ボクたちは人に生かされ、人に殺される。人がひきこもる原因もそこにある。人と接触しなければ、集団にいなければ、死ぬこともない。苦しみから解放される。
線路は自由の象徴でもある。踏切でボクもたまに線路を触ることがある。遠く故郷へ繋がっている。遠く過去や未来へ繋がっている。
探し物は見つかりませんでしたか?
この世では見つかりませんでしたか?
きっと、未来にあったかもしれないのに……。
制服姿…女子高生か JRの踏切で女性が電車にはねられ死亡 運転士「背を向けて立っていた」(東海テレビの魚拓)
19日午前10時半ごろ、愛知県豊橋市小池町のJR東海道線の踏切で浜松発・豊橋行きの普通電車が人をはねました。 消防などによりますと学校の制服を着ていたことなどから、はねられたのは10代の女子高生とみられ、現場で死亡が確認されました。
新しいスニーカーを履いて、きっと旅に出たかったんだろうね。

