悲しみ

秋祭りのころ

秋祭りのころ

2016年10月9日
特に秋の雨は深く哀し。 打ち落された秋桜の花の想い深く哀し。 人の心なお重く哀し。 祭りばやしは遠く遠くさらに雨も遠く哀し。 最近の若い者は、なんて口に出てしまうほど年齢になってしまったことに少しだけビックリしたりする。[…]
負けるために

負けるために

2016年8月10日
泣きたくなるぐらいの夕焼けだったね。 水道代を払い忘れて(忘れてだ)「給水停止のお知らせ」が届いていたので、夕方に水道局まで行った。その帰りにスーパーで買い物。その外出がなければ「終日独居」になるところで、そしてスーパー[…]
ツユゾラ

ツユゾラ

2016年6月7日
アジサイだけがキチンと梅雨の正装をしているサンヨネ魚町店あたりの路地の上には青い空が決まり悪そうにいる。その青の下に一筋の飛行機雲。そこをボクは歩いていた。まだお昼だというのに身体にはたっぷりとアルコールが染み込んでいて[…]
悼

2016年5月7日
あの人は、土に還って、やっと永遠の幸福を手に入れた。 人は死によって、苦しみや悲しみから解放される。生きている間、ボクたちには幸せなんてものはない。一瞬の幸福と、永遠の苦しみを背負わされて生きている。陽が沈むように、花が[…]
花に嵐、春は哀し

花に嵐、春は哀し

2016年4月7日
「今年は花見に行った?」 「うん、まあ」 「うん、まあって、元気ないね」 「うん、まあ」 「重症だね」 「・・・・・・」 「そっちも雨降ってる?」 「うん、まあ、降ってる」 「まあ、いろいろあるだろうけれど、元気出さない[…]
花曇りの朝に

花曇りの朝に

2016年3月23日
朝のボンヤリとした時間に湯呑一杯の酒。もう一杯のために、というか、お腹も空いたのでイワシ玉とセロリとニラとタマネギの炒め物を作ったら、もう抜け出せない底に落ちて一日も終わってしまったという喪失感とか。こうなるとまた布団に[…]
ボクは絶望していたりする

ボクは絶望していたりする

2016年3月19日
雨だね。 写真の整理が終わらなくて・・・。 想い出がボクの周りに広がる。過去が落葉のように重なり合う。ため息が過去を着色する。戸惑いながら、ボクたちは再会する。 写した写真はなんの手を加えず、そうしてどんな選別もせずに、[…]