悲しみ

真夜中に里芋を煮る

真夜中に里芋を煮る

2016年2月21日
きっと、こんな真夜中、午前4時なんかに、お腹が空いたらコンビニに行くとか、台所に立ったとしてもインスタント食品なんてもので、その空腹を満たすんだろうね。 その真夜中、里芋を煮る。ゴボウも土付きのものだ。大根と切り干し大根[…]
10年

10年

2016年2月13日
2006年2月に田原にやって来て10年が過ぎた。 そうしてこのブログを書き始めて10年が過ぎた。あたりまえのことなんだけれど、10歳老いた。老いた、という表現を使うような年齢になった。 2006年2月、リーマンショックの[…]
冬ごもり

冬ごもり

2016年1月24日
「この冬一番の寒気」とか「数十年に一度の強い寒気」なんて窓の外では騒いでいるようなんだけれど、空は晴れていて暖かい豊橋市内。雪は降らないにしても、きっと夜にはぐっと気温が下がるんだろう思って、だって最近の天気予報の精度は[…]
初雪や

初雪や

2016年1月20日
疲れすぎて眠れない夜、いつもの窓の外には垂直の時間が流れている。時間という過去に沿って雪も落ちてゆく。 2008年2月9日の雪の日にボクは豊橋市内を歩いていた。今住んでいるこのアパートの契約のために田原駅から渥美線に乗っ[…]
ノヴェンバー・ステップス

ノヴェンバー・ステップス

2015年11月15日
白壁に張付いているアイビーの艶っぽい朱色の向こうの青空、雨上がりの暖かい朝。クリスマスの電飾が11月の15日なんてこと感じさせる。楽しみとはほど遠い、なんだか面倒くさい年末とか年始は、ゆっくりゆっくりとやってきていて、ま[…]
ただ過ぎに過ぐるもの

ただ過ぎに過ぐるもの

2015年6月10日
大きなアジサイの株があった空地は宅地造成されてしまって、今はその位置には若い夫婦が育てているカラフルな花のポットが並んでいる。墓石を掃き清める墓守の若夫婦。そしてその新しい家の瀟洒なタイル模様の壁が地層断面図のように見え[…]
闇の奥

闇の奥

2015年5月2日
真夜中、悲しいわけでも辛いわけでも苦しいわけでもないのに、泣きながら目がさめた。 人は泣きながら生き続けている。 「ボクがね、生きてきて自慢できることと言えばただひとつ、結婚しなかったことかな。だって相手の女性も、生まれ[…]