The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind

きっと冬も終わったんだろうね、なんて思っていたら、また少し寒くなって。向山公園の梅も咲き始めていて、この寒さにボク以上に驚いているんだろうと思っている・・・。

Mが訪ねて来てくれてから、ボクの生活は、ほんの少しだけれど、何かしなきゃなあ、なんて前を向いているようではあるのだけれど、相変わらずの不眠症が胃痛を引き起こしているんだろう、順ちゃんの送ってくれた薬を飲み始めていて、それを理由に向こうとした前のほうの視線を、下に落としている。決まって春先になると胃が痛むのは、そうそう、秋になると喉が痛むのと同じで、もうどうしようもないものなんだろうと諦めている。ちょうどこの性格みたいにね。

きっとボンヤリと毎日を過ごせば良いんだろうけれど・・・・・・。

人恋しさにマックスバリューに行った。真夜中。

LEDの電灯は、地球には優しいかもしれないけれど、人の心をどこか哀しくさせる色だね。地球環境のためかコストのためなのか、店内が暗くて景色がにじんでしまう。知り合いに会っても、たぶん、分からないだろうなあ、なんて考えていたのだけれど、会うような知り合いもいないことに気付いて、少しだけ安心して、そうして少しだけ哀しくもなった。

何かを買うという目的ではなかったのだけれど、ただぶらぶらしているのも悪い気がして、買い物かごを左手に持って、日持ちのしそうな、例えばレトルトカレーとか調味料を、買った。
30分ほどの時間だったのだけれど、なんとなくそれで満たされたようになった。（ああ、なんて単純なんだ）

帰りの道すがら、「風吹かれて」を歌いながら自転車を漕いだ。

10代の頃のボクもこんな感じだった。なにもかも変わらないでいるそんな自分の性格を恨んだ。どれほど時間が経とうとも、たぶん、人は、そんなに変われるもんではないと、思った。

そうして変われないのならば、変わる必要もないのかなあ、なんて思っている。思っているのだけれど、きっとまた自己嫌悪が始まるのだろうと、部屋に戻って、同じ風景だということに安心して、その居心地の良さに、ため息をついたりしている。はあ〜っと。

The answer is not blowin’ in the wind.