負けるために
泣きたくなるぐらいの夕焼けだったね。
水道代を払い忘れて(忘れてだ)「給水停止のお知らせ」が届いていたので、夕方に水道局まで行った。その帰りにスーパーで買い物。その外出がなければ「終日独居」になるところで、そしてスーパーのレジのお姉さんと話さなければ、「終日無言」なんてことになるところだった。「あ、レジ袋はあります」というのがこの36時間ほどの間に発した唯一の言葉なんだから、なんだか虚しくもなる。
「あー、あー、本日は晴天なり」なんてマイクテストならぬ声帯テストをする。
「負けることを知るためにスポーツをするんだよ」なんて、何年か前にホッチキスに話したことがある。オリンピックを見ながら思い出した。
負けることを分かっていながら、それでもなお努力することの必要性をスポーツを通して理解すること、それが「負けることを知る」ということだ。
努力だけではどうしようもないことのほうが多い。奇跡なんてのはそう簡単に起きるものでもない。99.9%の敗者によって世界は成立している。そのことが分かると努力が無駄にならないということが分かるのだろうと思う。
そんな話をしたことを思い出した。
高校野球だって同じで、出場できない生徒のほうが圧倒的に多い。でも実はその出場できない生徒たちの存在が高校野球というものを存在させているのだから、彼らこそ主役なのだろう。そして彼らは美しい。
負けることは、哀しいことでも恥ずかしいことでもなく、本当は美しいことなのだ。
なんて考えていたら、ダラダラと生きていて、「給水停止」なんてことになる自分が少し恥ずかしくなってしまった。その恥ずかしさに「あー、あー、本日も終了なり」なんて声帯テストしながら、酒で喉をうるおしているんだから、なんだか嫌になってしまう。
「あー、あー人生終了なり・・・」
やっぱり泣きたくなるぐらいの夕焼けだったね。
>テルさん
どうも。
運転手、お盆や正月に年休で休み人も多いですよ。だからタクシーの供給不足みたいになるかなあ。
ほとんどの人は負けているんだろうと思えば、楽かなあ、なんて考えています。だって一番にはなれないんだし。
人間的な魅力とか、価値なんてものは、勝ち負けとは別のところにあるのだろうし、ね。
まとまった休みが取れれば、九州に行ってみたいんだけれど、なんて思っているうちに、夏も終わりそうな・・・。
>海の香さん
おひさしぶりです。
植木屋さん、職人ですね。特に職人って感じの強い職業でもあるかなあ。落語「青菜」の主人公も植木屋ですが・・・。
ユーチューブで、ってのが今っぽいですね。うちの会社の若い人もユーチューブで自動車整備のことなんかを勉強していたりで、それはそれで上達の早道かなあ、なんて思っています。
ゆっくりと生きられる、それもボクは希望かなあ。
>マツさん
どうも。
あたらめて記事にしてみました。そうそう社会保険や健康保険なんてのがついている、ちゃんとした正規雇用なので。
それに定年があるとしても、それ以降もできますしね。アルバイトやパートよりは良いと思うのですが。
ただ、まあ、運転というリスクはありますが・・・。
ご無沙汰しております。手取りで20万はあります、という話をいただいたと思います。あと、タクシーの勤務時間は決まっていると思いますが、何時間働いての給与でしたでしょうか?確か月20日出勤、10日休みでしたよね。これで見ると雇用保険、社会保険、各種税金を支払えていると考えていいのですね。
時々の書き込みですが、拝見させて頂いています。
現在、植木屋さんで使って頂いています。親方は「覚えたら良い技術だよ」と、言ってくれます。
刃物の渡し方から、鋏の動かし方、ハシゴのかけ方など、手取足取り教えてくれます。休憩中には木や花の名前まで解説してくれます。本人は、「教えて貰ったことは無い」と言われ、見て覚えた時代の職人さんのようですが、アルバイトの私には、丁寧に教えてくれます。ユーチューブで予習はしますが。
お盆開けの現場指示までされているので、使ってはいただけるようです。アルバイト代もキッチリといただけます。
真っ黒になりましたが、明るく働いています。そんな夏を過ごしています。
田原笠山さん、こんにちは。私は今日からしばらくお盆休みです。タクシー運転手さんですとお盆には休めないから大変かなあと思います。
確かに、長い人生の中で負けを認めるというのは大事な事だと思います。世の中のしくみを作っている官僚や代議士達はどちらかと言うと受験やあらゆる「人生の催し」において好成績を残している事は違いないのでそれが今の閉塞感漂う社会が形成されていった要因の一つである事は否めないのかなあと思います。
そんな私は早い内に受験戦争から脱落し部活動も正選手として試合に出場出来た事はありません。あの段階で負けを知って良かったのかなあと今になって思います。今の日本社会は勝ち負けに拘りすぎではあるかと…
テルさん、どうも。
夏休みかな?山の日ではあるのですが・・・。
確かにスポーツ特待生なんて人たちは、ケガして残りの高校生活を過ごすのは大変だろうなあ、なんて思っていました。
きっと周りは支えていて入るのでしょうが、本人の気持ちを思うとね・・・。
でも、ここで書いたように99.9%は負ける人たちですし。そう考えると、負けることを知るということが大切なんだと思います。
ボクたちは勝つということばかりを考えていますが。そしてそれが全く正しいように思っているんですが、実はそうではないと、考えているんです。
田原笠山さん、こんばんは。最近は暑くて寝てても途中で起きてしまいますね。もう少しで暑さのピークが過ぎればと思います。
高校野球の話、同じ様な意見です。他のスポーツも似たり寄ったりですが高校野球なんて甲子園に出てる選手なんてほんの極一部でほとんどは挫折やケガ、ベンチにも入れずで腐る等負の面は考えたくない程ある気がします。スポーツ一本でやってきて挫折した人の人生はかなり悲惨なのを結構見てきてるのでどうも甲子園や箱根駅伝なんていうのは好きにはなれないですね。
そういう人達の挫折や負の面があって輝かしい美談が形成されていると言ってもいいのでしょうね…