年: 2013年

芝浜を聴きながら

芝浜を聴きながら

大晦日、「芝浜」を聴く。 「お前の持ってくる魚は生臭くていけねえや」 「旦那ねえ、魚ってのは生臭いのはしょうがねえんでさあ」 「冗談言うねえ、魚ってのは本当は生臭いもんじゃねえんで。じゃあどうして生臭くなるかって言うとなあ、魚ってのは、しばらく置いとくとだんだ様子が変わ…
Feels Like Coming Home

Feels Like Coming Home

鏡餅 母の乳房を想いけり(笠山) 近くのスーパーマーケットはもうすっかり年末風景で、いつもの総菜売場もお節関連の商材ばかりが並んでいた。その売場が閑散としていたのは、帰省や旅行している人が多い、というよりも平日の午前中だったからだろう。 駅前は冬休みの学生たちの乾き澄ん…
軽自動車税増税で考えたこと

軽自動車税増税で考えたこと

最後にボクのお気に入りの広告を紹介しようと思っている。 いつもの年末、と言ってもボクの知っているのは数年前からのこの街のことなんだけれど、その数年間の年末よりは今年の街は賑わっているように感じる。きっと自動車関連企業のボーナスが「バブル並みの伸び率」だったせいもあるだろ…
アイシン田原工場炎上

アイシン田原工場炎上

同じ期間従業員であっても、トヨタ自動車とアイシンAWでは違うようで、タクシー運転手の間ではトヨタのほうが「良い」という声が多い。なにが「良い」のかというと、酔って乗車してもトラブルになるのは決まってヒルタウンとか野依寮、田原4寮なんてところに住むアイシンAW田原工場の寮…
B1グランプリ終了

B1グランプリ終了

たべりんくうポンの使用期間が今日までだった。残っていたクーポンをやっと使えた。そしてやっとB1が終わったと思った。協賛店舗は駈込み需要で売上増だったかもしれない。 ボクはサークルケイサンクスで「子持ちししゃもフライ」「和惣菜盛合せ」「焼おにぎり」「麦とホップ」なんてのを…
豊橋漂流(3) 豊橋漂流

豊橋漂流(3)

冬だ、冬だ、何処もかも冬だ …… 豊橋駅ペディストリアンデッキのベンチ。 三人のホームレス。 沈潜した過去に北風が吹きつける。 どこからやって来たのか、そしてどこへ行くのか、彫像となってしまった今となっては誰が知る。 視線の方向には自動車工場があって、例えば出稼ぎとして…
季節工 期間従業員について

季節工

稲刈りが終わり街に冬の気配がするころ、製造業や建設業の現場には季節工として多くの人たちがやってきていた。製造業、特に自動車関連企業は、春にかけての新卒者の大量需要のために繁忙期となる。農閑期と製造業の繁忙期とが重なって、労働力の需給バランスが保たれていた。それがこの国の…
タクシー減車法案で考えたこと タクシー物語

タクシー減車法案で考えたこと

改正タクシー事業適正化・活性化特別処置法が成立した。来年4月から施行されるそうだ。新聞やネットでの声は消費者(利用者)と事業者ばかりで、運転手の声は聞こえてこない。なので生の声を書く。 「ハッキリ言って、ありがたい。規制万歳。自民党バンザーイ。アベノミクスキタ━(゚∀゚…
脱年賀状 非正規雇用について

脱年賀状

自爆営業の季節。こんな悲劇が生まれるのなら、もう年賀状なんて止めませんか? 脱原発は難しいとしても、脱年賀状なんてのは個人レベルで出来ることなんだから、今年は年賀状を出すのを止めませんか? でも脱年賀状ということになればなるほど年賀状が売れなくなって自爆営業に拍車がかか…
忘年会の季節 タクシー物語

忘年会の季節

タクシー運転手になってよかったことのひとつに、忘年会とか新年会、冠婚葬祭なんて行事とほとんど無縁になったということがある。面倒くさい。大勢で飲んで楽しいのは20代までで(いやその20代でも無理にテンションを上げていたんだけれど)オジさんになってくると、せいぜい数人でそれ…