feels like coming home

feels like coming home、故郷に帰りたい、そう訳せばいいのだろうか。いや、それが良いように思う。

鏡餅 母の乳房を想いけり(笠山)

近くのスーパーマーケットはもうすっかり年末風景で、いつもの総菜売場もお節関連の商材ばかりが並んでいた。その売場が閑散としていたのは、帰省や旅行している人が多い、というよりも平日の午前中だったからだろう。

駅前は冬休みの学生たちの乾き澄んだ声が溢れていた。その横でいつものホームレスは澱んでいた。ボクの休日はいつものように絶望的で、ペディストリアンデッキの冷たいベンチに彼らと並んで座って、同じ方向をただただ眺めていた。

2006年のクリスマス、サンタクロースからのプレゼントは希望だった

それはボクを絶望から救ってくれたんだ。「奇跡」なんてものは本当にあって、たぶん、その瞬間がなければ、ボクは、もうとっくに「生きる」ってことからリタイアしていたと思う。

たまたまボクは運が良かったんだ。たぶん、サンタクロースからのプレゼントなんてものがない人は、そのまま生きるってことからリタイアするんだろうと思う。中にはホームレスになったり、中には犯罪に手を染める人もいたり、そのまま自殺する人もいるんだろうと、思う。世の中には絶望が溢れていて、そして世の中には救いがない。

それほどボクは絶望的に疲労していたし、それほどあの2006年の冬は寒かったんだ。

あれから7年が過ぎたよ。なんとかボクは、今年も繋がっている。

feel like coming home

今年のGoogle ZeitgeistのBGMは哀しいね。そしてとても感動的で、休日に一日中、何度も何度も繰り返し聴いたし、見ていた。故郷に帰りたい…。

Jetta – Feels Like Coming Home (Audio) – YouTube

Google Zeitgeist 2013

相変わらずボクは疲れていて、というか、やっぱり疲れていて、駅に来ると、哀しみという古傷が痛みだしたりする。

あと4日もすれば新しい年がやってくる。なにひとつ新しいものは、ボクの回りにはないのだけれど、そしてこのボクさえもどんどん古ぼけていくばかりなんだけれど、一年を無事に終わることが出来たということが、その事実が、身体を癒してくれる。

きっと、またなんでもない一年になるんだろうけれど、それはそれで幸せなのかもしれないと、思ったりしている。

豊橋駅にて 故郷に帰りたい
2006年12月26日3時 豊橋駅にて

帰省バスの乗って帰省バスの乗って。 4月29日は結局15時30分のぐるりんバス童浦線に乗って田原駅に向かいました。田原名物「あさり煎餅」を土産に買って行くべく、萱町の菓子蔵関に。あさり煎餅…
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帰省バスの乗って

2件のコメント

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    元シニアさん、ことしもよろしくお願いします。
    結局、孤立化の方向へ進んでいて、それが米へのさらなる依存体質へとなっているようでもありますけれど。
    外交は不気味さを含んでいて、なんだか景気回復とは裏腹ですね。
    元シニアさんも、よい一年でありますように。

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    靖国参拝で中国が酒を乾杯していると思う@元シニアです。
    最近マスゴミが嫌中韓の流れを作っているので怪しいとは思っていましたが・・・情報戦略ってやつですね。
    二次大戦時のような国際世論と包囲網状態でまた孤立化は勘弁すよ。
    自立した主権国家になって欲しいんですよ。
    底辺層にとってはそんな外交や未来より、今・現在なんですよね。
    衣食住・お金と対策が「未来より今でしょ!」って感じでしょうか。
    外交より経済で食わしてくれる政治。
    経済を中国が握っている状態・・・輸入ストップするとどうなるか?
    未来に対して熱気や希望や無くなってしまっていい方向に進まない状態。
    座して死すか、動いて掴みに行くか。
    運というのは自分でつかみに行くものなので、管理人さんたまたまではないと思いますよ。
    リンクのBGM、言葉の意味は解らんがとにかくジーンとくるBGMでした。
    お堅い長文失礼しました。
    よいお年を@元シニア。

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