白藤大師、通夜堂にて(38日目の3) 2008年11月25日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 白藤大師の通夜堂に荷物を下ろすと、少し横になった。畳の上に身体を預けるのは久しぶりのことだった。何日ぶりだろうかと思い出していた。「清滝寺の通夜堂、津呂の遍路小屋の一畳ベッドが最後か」と呟いた。15[…] 続きを読む
雲辺寺で菩薩に逢う(38日目の2) 2008年11月25日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 12時に佐野道ルート、国道192号線から徳島自動車道の高速高架下にいた。それからその急な登りを終えて六十六番札所雲辺寺に着いたのは14時だった。2時間の登り。標高差400メートル、距離2キロ。とうと[…] 続きを読む
そして涅槃へ(38日目の1) 2008年11月25日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 戸川公園の東屋。6時に起床。雨上がりの肌寒い朝だった。山の麓ということも、そして近くに小川が流れているということかが原因なのかもしれないと考えていたのだけれど。 近くの自販機で缶コーヒーを買う。遍路[…] 続きを読む
モラル(37日目の3) 2008年11月24日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 戸川公園での宿泊が禁止されたのは、ある遍路が地元の子供に買い物を頼んだということが原因ということを後で聞いた。子供に命令したのか、同意してのことだったのかは分からないのだけれど、そういうことはこの国[…] 続きを読む
冬装備、猫カイロ(37日目の2) 2008年11月24日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 延命寺を13時10分に出発した。雨はもうほとんど降っていなかったし、晴れ間も見えていた。それでも風景はまだ雨の中にあった。 延命寺前から遍路道を通り、国道11号線に出たところでそのまま国道を歩いた。[…] 続きを読む
雨遍路(37日目の1) 2008年11月24日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 5時少し過ぎたあたりで目がさめる。京都からの区切り打ちの男はパッキングをしていた。小さな声でお互い挨拶をした。外はまだ暗かった。流れる雨を街灯が映し出していた。 男は5時40分の松山行き普通電車に乗[…] 続きを読む
さよなら石鎚温泉(36日目の4) 2008年11月23日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 前神寺を17時に出発したボクはすぐ近くにある石鎚温泉に行った。宿泊もできる温泉施設だ。温泉に入った。そしてそこで夕食を食べた。 (石鎚温泉にて) *国道11号線、石鎚駅ちかくにあった石鎚温泉は現在閉[…] 続きを読む
無財七施とかアガペーとか(36日目の3) 2008年11月23日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 六十四番札所前神寺に着いたのが16時30分、それから少し慌てて広い境内を本堂、大師堂と納経していった。夜がそこまで訪れていたのだけれど、日中の賑わいの余熱が境内をゆっくりと温めているようにも感じた。[…] 続きを読む