共産党が3議席を獲得した理由

非正規労働者が増えれば増えるほど、共産党の議席が増える。

政治にも組合にも見捨てられた格差や貧困の当事者である非正規労働者は、「階級闘争」によってそこからの脱出を夢見る。ブルジョアとプロレタリアという階級はそのまま現在の正規と非正規なのだ。

投票率48.43%で終わった豊橋市議会議員選挙だったのだけれど、自民党現職が2議席を失って、かわりに共産党新人が2議席を獲得した。先に行われた愛知県議選で、共産党候補の鷲野恵子さんと下奥奈歩さん2人が当選したときに(それも12年ぶりの議席獲得だった)ボクたちはなにか起きると思っていた。選挙界隈はざわざわしていた。

あのリーマンショック後に多くの非正規労働者が愛知県内に住みついた。派遣切りや雇止めで経済難民が続出した。資本主義はボクたちを簡単に見殺しにする。民主主義は簡単に正義を喪失する。

そのショックから立ち直り、株価も上昇した。それでもこの国の雇用制度は一度滑り落ちた若者を元の位置に戻すことはない。その滑り落ちた位置に固定してしまう。あるいはなおもその下へ落とそうとする。

タクシー業界にもそういった地方出身者のトヨタやアイシンなんてクルマ産業の被害者が多い。ボクたちも企業やその労働組合や政治に捨てられた孤児だ。父親である政治、それは自民党や民主党という集団なのだろうけれど、そして社会という母親に対して、みんな多少の恨みを感じている。その恨みは犯罪を狂暴化し変態化する。

「鉄鎖のほかに失う何物もない」のだから、不審者や犯罪者は増える。自死も増える。監獄へ行くか棺桶に入るかだけの選択。

それでも、ボクたちが感じていた政治への無力感や社会への不信感は、ボクたちの空腹が少しだけ満たされるようになった今、共産党という異質なものへの期待感に変換されるようになった。それは犯罪や自死と同じ自傷行為という感覚なのかもしれないのだけれど、それでも「闘争」への第一歩かもしれないと思っている。そういう思いが共産党への一票になったのだと思う。

非正規労働者の期待や希望がこの3議席獲得と、そして全国で760議席獲得したことに繋がったと感じる。それに少しは答えて欲しいと思っている。父と母をなくした今、兄弟までも失いたくないと、きっと、みんな、思っているはずなのだ。

共産党宣言・・・米、TPP、選挙・・・

愛知県内で犯罪が凶暴化し多発化するたったひとつの理由

凶暴化し変態化する犯罪

不審者の街

2015 統一地方選

2件のコメント

  • blank

    Mさん、どうも。
    確かに何も変わっていないように感じます。歳だけとって、その分世間との磁力も弱まっているのですけれど。
    生きていて良いことがあるかは疑問ですが、とりあえず生きているってのがボクの姿かなあ…。

  • blank

    それでもこの国は変わらないのでしょうが。
    ひさしぶりの田原節。あの頃となにも変わっていない感じがします。非正規の問題が取り上げられるようになったとしても孤児は増え続けています。わたしも犯罪、あるいは自死予備軍です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA