戦争とは
戦争とは…。そして参議院選挙の公示日だ。
戦争、コロナ禍、物価高、この数年は明るい話題がない。明るい未来を見いだせない。
未来どころか、ボクたちは生まれてからこのかた「地面の底が抜けるような*1」日々の中にあった。
防衛費の大幅増額に賛成だという若者たち
明るい未来もない、結婚ができない、豊かな老後を暮らせる保証もない、その前に正社員での雇用のままならない、そんな若者たちが「防衛費の増額」を求める。
それはつまり、世界の終わりが彼らの始まり、という厭世的な感情からなのだろうか。明るい未来が戦争の破壊から生まれると思っているのだろうか。
あるいは、今起きている戦争に対しての憧憬なのだろうか。貧困は人々を狂暴にするのだろうか、保守的にするのだろうか。
投票率の低い人たち
選挙権年齢が引き下げられて18歳からになった。その10代は投票に行っているのだろうか?
この調査をみると、10歳代の投票率は、公職選挙法が改正された翌年平成28年の参議院選挙では46.78%あったのに、令和元年では32.28%まで急減している。
しかし、投票率が低いのはその10歳代だけではなく、20歳代、30歳代、そして40歳代。
戦争とは
サルトルは言う。「金持ちが戦争を起こし、 貧乏人が死ぬ」
そして大橋巨泉は言った「戦争とは爺さんが始めて、おっさんが命令し、若者たちが死んでいくもの」
戦争で犠牲になるのは貧乏な若者なのだ
ということになる。
そしてその集団こそ選挙に行かない人たちなのだ。
非正規雇用が増え、結婚できない人たちが増え、そのうち戦争で殺されようとしているのに、沈黙をする。それどころか、自ら死を選んでいる。
ボクたちを苦しめているのは誰だ
投票日は7月10日だ。
地の底が抜けたような生活、年収200万円でも満足しなければならない生活。それはハッキリ言うと自己責任なのだ。こんなにひどい目にあいながら、悪事を黙認し、権利を放棄してきたボクたちに責任があるのだ。
だから投票しよう、そう思っている。今度こそ投票しよう、そうしないといよいよ見向きもされずに見捨てられる。
*1 社民党・福島党首の参院本会議で代表質問
ジャン=ポール・サルトル :「金持ちが戦争を仕掛け……」|英語名言ドットコム