加藤浩次が疑問を抱いた「忘れ物でメーター入れたタクシー」が間違っている理由

忘れ物でメーターを入れて届けることは違法行為ではないでしょうか?

まず、タクシーに忘れ物をした場合、だれの責任なのですか?

この記事によると「こちらの確認ミスもあるにせよ、車内の忘れ物は乗客の責任でもある」とのことですが、こちら側にどういった責任があるのでしょうか?

「乗客の責任でもある」のではなく、「乗客の責任」なのではないのでしょうか?

加藤浩次が疑問を抱いた「忘れ物でメーター入れたタクシー」が正しい理由

このBusiness Journalの記事は、現役のタクシードライバーが書いているようですが、ボクにはどうしても納得がいきません。

1.旅客自動車運送事業

タクシー事業は法律で「旅客自動車運送事業」と規定されています。つまり、いつからスマホは旅客になったのでしょう?

スマホは貨物です。タクシーでは貨物輸送はできないはずです。メーターを入れて走行することは道路運送法違反ではないのでしょうか?この1点だけでも法的に正しくないのです。

2.運転手に責任がありますか?

電車やバスで忘れ物をしたときに、運転手が自宅まで届けますか?飛行機のパイロットがアテンダントが謝りますか?船長が自宅に近いからと言って届けますか?

タクシーだけなのです。悪しき風習で運転士が届けることになっているだけです。

「お忘れ物はありませんか」と毎回毎回言っても、メーター器から自動音声で流れたとしても、忘れる人は忘れるし、ポケットから落ちるものは落ちます。

3.運送約款に明記してくれ

タクシーにはキャンセルポリシーもありません。(一部スマホアプリにはありますが)

待ち料金に対する考えも曖昧です。なにもかもが曖昧で、そして結局運転手負担になっています。運転手負担になるからトラブルが起きる。例えば障がい者割引、車いす乗車拒否、寝込み…。

忘れ物があった場合は「営業所でお預かりしていますので、お越しください。着払いでの配送も承っています」で良いのではないですか?

4.運転手負担

「ゾンビの日」だろうがなんだろうが、どうして運転手が時間と労力を負担しなければならないのですか?

こうしたことが、「隅田川交番」の誘因なのです。要するに、忘れ物があったら「捨てる」という行動になります。

「メーターを入れて」とか「チップ」というお金の問題にすり替えるから、なんだか分からないままに「取りあえず運転手が持っていけ」「忘れ物は運転手が悪い」なんてことになるのではないのですか?

5.みんな疑問に感じている

加藤さんも悪くないんですよ。タクシー車内の忘れ物について曖昧ですから。

お金で解決するのなら、加藤さんもそう思ったに違いありません。きっと、その行為の善悪に迷ったのだと思います。タクシーは人が乗るものです、そして、スマホは高価で貴重なものです。

タクシー事業者もタクシー協会も、そして労働組合も、この問題について沈黙したままです。

みんな疑問に感じながら沈黙しています。いえ、沈黙せざるを得ないのです。なぜならば貨物輸送は認められていないからです。

6.被害者は利用者と運転手だけという悲劇

しかし、もうそろそろ、利用者と運転手の問題だけにしないで、今回のようなトラブルが起きないように、「車内での忘れ物について」の対策を取るべきです。

各社でバラバラ、運転手によっては「隅田川交番」(隅田川に捨てることを言うそうです)…。タクシー会社だけがなんの被害も受けていないのではないのですか?

なにかいい方策はありませんか?スマホ配車は百花繚乱なのに。利益につながらないことは、利用者や運転手が困っていたとしても開発しない。

忘れ物マッチングアプリなんてのはどうでしょうか?その前に、利用者と運転手に負担をかけない方策を考える時なのだろうと、加藤さんに「疑問を抱」かせたことに対して、そしてそのことが加藤さん批判につながったことに対して、なんだかなあ、なんて考えています。

 

働きやすいタクシーの職場認証制度ステッカー
働きにくい業界だ…。

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