GOのキャンセル料について考えたこと

GOのキャンセル料は次の場合500円が請求されます。

  1. タクシーの配車確定後3分以上経過後にお客様都合で配車をキャンセルする場合
  2. タクシーが迎車場所に到着後お客様を特定できずに5分以上経過したため乗務員が配車をキャンセルする場合

GO キャンセルポリシー │ タクシーが呼べるアプリGO 《ゴー》 │ GO株式会社

しかし、この500円が乗務員に還元されないことを問題視する声があります。このGOのキャンセル料について考えてみます。

タクシーのキャンセル料

もともとキャンセルポリシー自体ないタクシー会社もあります。それに、あったとしても、請求することが困難な場合のほうが多いこともあります。例えば、従来の無線配車でキャンセル料を収受する場合は次のようになります。

  1. 配車確定後に迎車場所へ走行
  2. キャンセルの連絡
  3. 迎車場所へ走行継続
  4. 利用者と会い、料金を請求

この流れの中で、利用者と会えないこともあります。むしろ、会えないことのほうが多いのではないでしょうか。そして、払ってくれないどころか、トラブルになります。その結果、時間の損失を考えると……。

事業者にとっても損失なのですが、実害があり一番の被害者は運転手です。そのため本気で解決をしようとしませんでした。そして、運転手も「時間の損失」と相殺してきました。さらに、出来高制歩合給という賃金制度がその実害を希釈してきたのではないでしょうか。「あのキャンセルがあったから、次のロングがあたった」よくある話です。

GOのキャンセル料

このようなタクシー事業の悪しき慣習を絶ちキャンセル料を確立させた、と言えます。そのうえで、「キャンセルは無料ではないぞ」としました。これは、GOを始めとする配車アプリの功績だと言えます。

還元されない500円

問題は500円です。その行方です。

しかし、タクシー会社とGOは業務契約を締結しています。例えば、運賃や手数料に対する契約があった場合はどうでしょう?

1.(運賃+料金)− (GO関連の手数料)=会社への支払い

手数料には配車手数料やクレジット手数料などが含まれ、最終的にGOからタクシー会社へ支払われます。

2.(運賃+料金+キャンセル料)− (GO関連の手数料)=会社への支払い

2の場合は、GOが悪いのではなく、個別に支払っていないだけと考えられます。(この場合、支払いに対する大きな枠組みの中で、キャンセル料500円についても売上%で計上されていることも考えられます)

タクシー会社の問題かも?

このように考えると、プラットフォーマーも商売なので契約が全てではないかと思うんですが…。

  1. 利用者とプラットフォーマー
  2. プラットフォーマーと事業者
  3. 事業者と運転手

1は確率されました。2、3をどのようにするか?これは事業者の問題であって、GOが悪いとは言えません。

キャンセルポリシー

キャンセル料が確実に請求できるようになり、さらに次のような項目があることでキャンセルする利用者も減ってくるのではないでしょうか?

以下の場合に、サービスのご利用を制限いたします。

  1. タクシーの配車確定後のお客様都合による配車のキャンセルが複数回行われた場合

  2. 所定のキャンセル料金のお支払いが完了していない場合

まあ、わしの率直な気持ちは「いままでもらえなかったんだし、あとはその500円の分配の方法だけじゃん」です。そして「自社無線キャンセル時に『キャンセル料よこせ』と会社に言ったことあんのか?」です。

配車アプリGOのキャンセルポリシー

GO 利用規約 │ タクシーが呼べるアプリGO 《ゴー》 │ GO株式会社

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