セブンイレブンと西濃運輸の業務提携、オレたちに明日はあるかも
クロネコヤマトの再配達問題や、人材不足、未払い残業代問題が話題になってから、Amazonなどのネット通販での買い物の仕方が変わった人も多いはずだ。ボクもそのうちのひとりで、例えばまとめて買うようになったり、あるいは利用回数が減ったり、時間指定をしたり、運送会社に気を遣うようになった。
通販市場も少なからず影響があったはずだ。
その話題の最中に、セブンイレブンと西濃運輸の業務提携なんてニュースも流れて、同じ運転を生業としているボクとしては、その口の端にも上がらないタクシー業界に一抹の不安を憶えている。
国土交通省自動車局の「皆で地域交通をつくるための各サービスの改善」というレポートを読むと、いろいろな意見は出ているものの、それを誰がどうやるか、なんて具体的なところまでは来ていない。クロネコヤマトやセブンイレブンのように、民間だと一気に動き出すのだろうけれど、なんせ岩盤規制に守られている温室育ちのタクシー業界なので、それに業界自体が高齢化しているもんだから、前に進まない。
運転手も業界も目先のことしか興味がない。それにみょうなプライドもある。
例えばクロネコヤマトの宅配便のトラックや郵便の集配車に乗客を乗せられるようになったり、タクシーで買物をして宅配するなんてことが可能になるということだ。
便利かもしれない。郵便局へ行くのに郵便集配車に乗って行くのは都合が良い。郵便局がコンビニを経営するようになるともっと便利になるかもしれない。いやコンビニがタクシー経営に進出するかもしれない。これまた母のような買い物難民にはありがたい。
タクシーはどうだろうか。物の集配、独居者の見回りの業務にニーズが高まるかもしれない。例えばワタミやヨシケイなんて宅食業者の配達をタクシーが行うようになるかもしれない。回送のついでに見回り業務をするようになるかもしれない。オンデマンドタクシーが真のオンデマンドになってゆくなんてことも考えられる。全ての車両が介護タクシーになるかもしれない。そしてamazonやイオンなんてネットスーパーの配達を受け持つようになるかもしれない。高齢者が免許を返納するとタクシー券がもらえるようにきっとなる。老人福祉タクシーチケットは今後さらに増える。ウハウハなのだ。
なんて2年前に書いた通り、そんなことはもう分かっていたことで、すでに誰かが初めてなければならないことなんだけれど、やっぱり業界の宿痾、目先の金と欲にしか興味がない経営者と、「レベルの低い喧嘩」しかできない組合が、業界を潰してゆく。
ローソンやファミリーマートと、日本郵便とタッグを組んで、貨客混載、手待ち時間に荷物を運ぶなんてことも、もう実験しなければならない時期なのだ。
と、前回の続きを書いてみた。
islandさん、こんにちは。
事故やクレームなんてことにも対応しなければならないとなると・・・。
軽井沢バス事故で、運行管理者が書類送検されたなんてニュースを聞くと、重責なのかなあ、なんて思っています。
コメントありがとうございます!
運行管理は24時間勤務になりますね。
仮眠時間は名目上ありますが、週末などは皆、時間通りに帰ってこないので1時間くらいしか寝られない時が多々あります。
運転手とどちらが良いのか、微妙ですね。
islandさん、こんにちは。
運行管理者は、とても過酷な業務だと思いますよ。そう思われない面もあったりで、前の記事にも書いたような「レベルの低い喧嘩」もしなければならないし。
運転手のほうが気楽なようにも思うのですが、運転手も歩合給だったり、事故のリスクなんてのもいつもつきまとったりで、業界全体がなんだか不幸の中にいるような・・・。
7年間勤めたタクシー会社を辞めました。
最後の数ヶ月は運行管理をしておりました。
60も目前ではありますが・・・。