アイシテルかい? 2016年9月19日 タクシー物語 やがて降り始める雨がボクたちの痛みも悔もすっかりと流してしまえばいいんだが・・・・・・ 秋雨の頃。 ボクたちは遠くアフリカの人たちの辛苦には涙を流す。駅前のやせ細ったホームレスにはなんの興味ももたないのに。 ボクたちは東[…] 続きを読む
秋の空 2016年9月12日 タクシー物語 漬物桶に塩ふれと母は産んだか(放哉) 母親から新米が届く。 年に何度かの荷物がボクたちを繋ぎ止めているようでもある。繋ぎ止めているというか、そうでもしないと電話一本もかけられない息子へ対しての「きっかけ」を送ってくれてい[…] 続きを読む
観覧車 2016年9月7日 タクシー物語 雨の降り始めた観覧車でボクたちは霞む景色を見ているだけでゆっくりと流れる時間とは反対に閉園の時間と見つからないコトバに胸の鼓動を早めていた16時の誰もいない遊園地に夏の終焉を知る9月初めののんほいパークにいた。デキゴトは[…] 続きを読む
あの頃の夏 2016年8月31日 タクシー物語 あの頃、ボクたちの若い頃と言ったら、車は必需品だった。そんな話をした。 「昨日はクルマの中で寝た あの娘と手をつないで」(スローバラード 清志郎)だったり、「二人して流星になったみたい」(中央フリーウェイ 松任谷由実)と[…] 続きを読む
逝く夏 2016年8月30日 タクシー物語 オリンピックを見ただけの夏だった。なんとなく忙しかったし、なんとなく時期を逃して、どこにも行けずに終わりそうだ。 電車に乗って、それは特別な理由がない限り普通電車なんだけれど、遠くへ行きたいと思っていたのだけれど、それも[…] 続きを読む
集団不適応症のボクへ 2016年8月22日 タクシー物語 テーブルの上はまだ昨日のままで、そのお昼の食べ残しが散らかっていて、真っ暗な部屋の中にも、窓をキチンと閉ざした部屋の中にも、昨日がそのまま残っている。 もうすっかり氷が溶け、もうすっかり香りの失せた、コップの酒を、渇いた[…] 続きを読む
悼 2016年5月7日 タクシー物語 あの人は、土に還って、やっと永遠の幸福を手に入れた。 人は死によって、苦しみや悲しみから解放される。生きている間、ボクたちには幸せなんてものはない。一瞬の幸福と、永遠の苦しみを背負わされて生きている。陽が沈むように、花が[…] 続きを読む
桜三月 2016年3月26日 タクシー物語 いろいろと、例えば「電力小売自由化」のこととか「交通事故」のこと、あと明日の「豊橋マラソン」とか「豊橋」のこととかも、それにボクの身の回りのデキゴトなんてことも書きたいのだけれど、仕事が終わっていつものように安アパートの[…] 続きを読む