月: 2017年11月

タクシー運転手に求められるたったひとつのこと タクシー運転手になろう

タクシー運転手に求められるたったひとつのこと

タクシー運転手になりたい人や、なったばかりの人の最大の悩みは「地理」だろう。 運転手は「地理」に拘り、囚われているのだけれど、顧客が求めているものや苦情には「地理」に関するものは多くない。先日起きた札幌のタクシー暴行事件も、「行き先」と「経路」に焦点を合わせて報道がされ…
もっくる新城で蓬莱泉を一杯 タクシー物語

もっくる新城で蓬莱泉を一杯

酒を止められていた祖父が、隠れて、砂糖を舐めながら燗冷ましを飲んでいたことをよく憶えている。子供だったボクのほうを見て、ニッコリと笑った。そうして口止め料に小遣いをくれた。寡黙な人だった。ボクは、見てはいけないものを見た、うまくコトバでは表現できないような、少し暗い感覚…
廃 タクシー物語

冬が来た。 忘年会は、クリスマスは、新年は、喧騒の繁華街の中に独りでいる。家族とか友人とか愛情なんてものとはほど遠い位置にいて、ボンヤリと人混みを眺めている。 落葉したイチョウ並木の枝が闇に突き刺さる。人たちは揺れながらボクの真横を通り過ぎる。年末のイルミネーションのよ…
長時間労働が減らない理由 タクシー業界

長時間労働が減らない理由

だって国が認めているんだから減るわけがない。 労働基準法では1日8時間、週40時間までしか働いてはならないのに、そうして健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を憲法が保障しているにもかかわらず、過労死や過労うつの人がいて「長時間労働を是正」しなければならないのは、いった…
勤労感謝の日に出稼ぎ手帳をながめながら タクシー物語

勤労感謝の日に出稼ぎ手帳をながめながら

出稼ぎ手帳「留意点」の一番最初には「なぜ出稼ぎをするのか、家族とよく話し合ってみんなが納得したうえで出稼ぎをするようにしましょう」との記載がある。 出稼ぎや出稼ぎ手帳を知らない人も多いのだろうけれど、出稼ぎというある意味文化とか風土の中で育ったボクには、住む街を離れて短…
ソフトバンクの米ウーバー出資 ライドシェアはやっぱり有望なのだ タクシー業界

ソフトバンクの米ウーバー出資 ライドシェアはやっぱり有望なのだ

交通機関の利用方法は、孫ソフトバンク会長が言うよりも早く、5年とか10年後にはまったく違うものになる。孫会長が「交通機関の利用方法や生活様式は、今日と30年、50年後ではまったく違うものになる」と言う理由は、5年後なんて言うと業界が混乱して、そうして業界を敵にまわし、反…
インスタ映えしない毎日 タクシー物語

インスタ映えしない毎日

正論は時として人を傷つける。 正義もまた人を殺す。 そんなことを考えながら相撲を見ている。 洗濯をしなければ、ご飯を炊かなければ・・・休日の午後は昨夜の夢ほどの質量で過ぎてゆく。お昼はバナナとシリアルとパン、これまた色彩に欠けた食事だったり。 ギャンブル依存症率、喫煙率…
接客〜さらにタクシー暴行事件で考えたこと〜 タクシー業界

接客〜さらにタクシー暴行事件で考えたこと〜

人間だから間違いだってある。 その間違いでトラブルが起きて、暴行事件にまでなる。今回の札幌タクシー暴行事件も「聞き間違い」が原因で起きた。そうだとすると、やっぱり人を介しない配車システムとか運行システムのほうが安心安全なのかもしれないのだけれど、それも100%とは言い切…
札幌タクシー暴行事件で考えたこと タクシー物語

札幌タクシー暴行事件で考えたこと

密室。 東名夫婦死亡事故の犯人も、札幌タクシー暴行事件の犯人も、車という密室の中で狂暴性が増幅されたのだろう。 車の中だけではなくて、世の中が密室化している。ムラという村落共同体の崩壊はボクたちの生活自体を密室化してしまい、世間の目という抑止力をもなくしてしまった。犯罪…