長時間労働が減らない理由
だって国が認めているんだから減るわけがない。
労働基準法では1日8時間、週40時間までしか働いてはならないのに、そうして健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を憲法が保障しているにもかかわらず、過労死や過労うつの人がいて「長時間労働を是正」しなければならないのは、いったいどういうことなんだろうか。
(長時間労働 労働組合論(3))
1日8時間だけなのに、36条協定で労働組合が残業を認め労働者を長時間労働地獄へと追いやる。労働基準法も憲法も労使協定の前では役立たずの状況。タクシー業界では月間299時間(車庫待ち形態では322時間)の拘束時間まで国家が認めている。
減るわけがない。人手不足、繁忙期、賃金、なんてワーディングで長時間労働を正当化する国と企業、そしてその賃金で労働者に麻酔をかける。労使溶解した労働組合はなんの役にも立たない。ボクたちは残業代込の給料でしか収入を保証されない。というか、残業が月給に組み込まれている職場だってある。
労働基準法36条を廃止して、その企業の生産力に見合った生産を行うことで、残業なんてものはなくなるはずだ。消費するために下剤を飲み、満腹感が喪失した消費国家。人々はそれでもなお果てしない欲望を満たすために強い下剤を飲みジムに通い、食らい続ける。経済成長という呪いの前に罪悪感さへもボクたちは失い、ただただ消費するためだけに働き続ける。
プレミアムフライデーなんて陳腐な施策をしても、祝日を増やしても、そのプレミアムのために、その祝日のために、ボクたちは余分に働かなければならない。だって国が認めているのだから。戦時中よろしく「欲しがりません勝つまでは」と「長時間労働は経済戦争のためにしかたないことなんです」なんて洗脳しているのだから、そうして経済のために「産めよ増やせよ」なんてプロパガンダをやっているもんだから、ボクたちは長時間労働と社畜という呪いから解放されるわけがないのだ。
方広寺(奥山半僧坊)
こんにちは。
前にも書きましたが絶対1日8時間・週40時間に必要以上にこだわるのはどうかと思います。
たとえ1日10時間でも12時間でも十分な休日や次の勤務への間隔があって月または年単位で上記の基準におさまっているのであれば基本容認します。逆に6時間だけど休日は原則週1日なども。
解釈によっては交代制シフト制フレックス裁量労働制なども禁止されるかもしれません。
業種によって忙しい時期や時間帯というのはどうしても出てくるのでそこへの現実的な対応は必要だと思いますが。
従業員が交代で休日や休憩を取るのも駄目で全員が一斉にとらないといけないなんてなったら支持できませんね。
あとはやっぱりお金ですかね。ひと昔前はとにかくがむしゃらに働いて年収1000万以上、それを元手に起業や借金返済なんて話をよく聞きましたがそれくらい貰えるのならそこまで悪い話でもないのではないかと思った事はあります。
人手不足だから賃金を上げる自体はよい事ですがそれでも人が集まらないのならその会社や業種自体に問題があるのでしょう。
かといって失業者やニート等を無理矢理押し込むのはやはり違う。
そもそも人手不足なんて都会だけの話で地方じゃ未来永劫買い手市場なのを政財界はわかってないようですし。