焼山寺、遍路転がされず(3日目の1) 2008年10月21日 四国遍路 迷故三界城 焼山寺は転がされることなく、打つことができた。 まだ3日目。その3日間が特に長く感じた。慣れていないということもあったのかもしれない。余裕もなかったのかもしれない。ただ歩くことだけがボクの全てになっていたし、相変わらず慌[…] 続きを読む
川島遍路小屋の夜(2日目の3) 2008年10月20日 四国遍路 迷故三界城 歩き始めた。17時までに藤井寺に行って…。夕陽が時間を圧迫していた。容赦なかった。それでもボクは歩いていた。少し早足だった。へんろ道、藤井寺への最後のアプローチは上り坂、そして山道、その時点でタイムアップとなっていた。と[…] 続きを読む
逆打ち(2日目の2) 2008年10月20日 四国遍路 迷故三界城 「どうして歩いているんだろう」という疑問はボクの側を離れることはなかった。それどころか雨の日は歩いていることが苦痛にもなったし、その行為への憎悪にもなった。ボクは金剛杖を何度も叩き折りそうになった。道路に強く打ち付けたこ[…] 続きを読む
お遍路さんはいつも空腹なのだ(2日目の1) 2008年10月20日 四国遍路 迷故三界城 朝、犬の(犬を連れて人の?)散歩の人の声で目が覚める。 「しまった」もう明るい、6時30分、急いで撤収、まずはじめに寝袋を丸めてスタッフバックに押し込んで、パッドを丸めて、ザックに収納して、それから歯磨き洗顔…。その間3[…] 続きを読む
競艇おじさんとミスタースモーク、そして眠れぬ夜なのだ(1日目の4) 2008年10月19日 四国遍路 迷故三界城 遍路1日目の夜、上板スポーツ公園1塁側ベンチは、今思えば最高のベッドだった。三面壁、そして広いベンチ、静かな立地、トイレ・水完備、自販機まで徒歩30歩…。そうして四国初夜という不安をゲストたちが和らげてくれた。 弁当を食[…] 続きを読む
野宿1日目、眠れる場所のある幸せ(1日目の3) 2008年10月19日 四国遍路 迷故三界城 260円、所要時間21分、それが板東-徳島間の距離なのだ。そのわずか260円の距離を3日かけて歩く。もちろん札所を巡るので遠回りになるのだけれど、21分の距離を3日かける、時間を逆行するような行為こそが、遍路なのだと思う[…] 続きを読む
そして一番札所霊山寺(1日目の2) 2008年10月19日 四国遍路 迷故三界城 霊山寺に着いた。車に乗って。 それは、霊山寺を目指して県道12号線を歩いている時のことだった。いきなり車が停まって「霊山寺までですか、乗って下さい」と、おじさんが助手席の窓を開けて話しかけてきた。 そしてボクは少し考えた[…] 続きを読む
板野駅と板東駅、痛い間違い(1日目の1) 2008年10月19日 四国遍路 迷故三界城 板野駅と坂東駅。似ている。だから間違えた。日曜日は、本当は避けたかったのだけれど、大安だったのでこの日を出発の日とした。18日にそのまま四国入りも出来たのだけれど、やはり仏滅はなにか縁起の悪さみたいなのもを感じていた。 […] 続きを読む