月: 2008年10月

眠れぬ善根宿の夜(13日目の4) 四国遍路 迷故三界城

眠れぬ善根宿の夜(13日目の4)

◁前へ 目次 次へ▷ 同じ部屋に見ず知らずの人と眠るということが出来ない人もいるのだろうと思う。ボクもどちらかというと苦手なほうだけれど、歩き疲れて辿り着く善根宿や遍路小屋では、早々と眠ってしまうので、あるいは眠れることで、相部屋の人との会話も避けられるので、それほど苦…
西岡善根宿(13日目の3) 四国遍路 迷故三界城

西岡善根宿(13日目の3)

◁前へ 目次 次へ▷ 歩いていた。 14時、坂本龍馬記念館近くの休憩所着。少し休憩。14時40分、大日寺に着く。雨が少し強くなったのでザックカバーを着ける。レインジャケットを羽織って、納経。その後、雨宿り。少し小降りになったところで出発。15時30分だった。 雨雲が気持…
夜須の芋天(13日目の2) 四国遍路 迷故三界城

夜須の芋天(13日目の2)

◁前へ 目次 次へ▷ 「ありがとうございます。お気を付けて」とレジの後に言ってくれるコンビニの店員さんは、2割いただろうか。遍路姿のボクに「またお越し下さいませ」と言っても、しかたないだろうに、といつも思った。四国にしかないのかな、スリーエフというコンビニ、宿毛ではお接…
野生の朝(13日目の1) 四国遍路 迷故三界城

野生の朝(13日目の1)

◁前へ 目次 次へ▷ 漁師町の朝は早い…。 というか、公園や海岸など寝られる場所の朝は、犬の散歩(なのか人の散歩なのか)の人たちで、一日が始まる。その気配や声で目ざめる時もあった。あるいは深夜、え、こんな時間になんていう1時とか2時に、犬の散歩をする人たちもいて、驚かさ…
まるごとソーセージ(12日目の3) 四国遍路 迷故三界城

まるごとソーセージ(12日目の3)

◁前へ 目次 次へ▷ まるごとソーセージ、よく食べたなあ…。カロリー摂取目的(396カロリー)だけではなくて、菓子パン(あんパンとかコッペパンジャムマーガリンなんかの)よりは、健康によさげな感じがして食べた。ジャンボソーセージもよく食べた。 一番人気の惣菜パン 粗挽きソ…
神峯寺そして安芸市へ(12日目の2) 四国遍路 迷故三界城

神峯寺そして安芸市へ(12日目の2)

◁前へ 目次 次へ▷ 11時50分、神峯寺まで1.5キロメートルのところで休憩した。車道だけを辿って歩いて行くほうが「楽」ではないかと思ったのだけれど、遍路道はその車道をショートカットして直線で山門に続いていた。それは地図でも分かったので、歩きやすさやアスファルトの道路…
托鉢遍路の孤独(12日目の1) 四国遍路 迷故三界城

托鉢遍路の孤独(12日目の1)

◁前へ 目次 次へ▷ 6時30分に起床。 パンツの洗濯で朝が始まる。ついでにバスタブにお湯を張って、入浴。なんだか妙な疲れ。緊張が少し緩んでいたの身体が怠い。重く感じる。このままもう一泊したいという気持ちになる。3500円で幸せが買える。安いものかもしれない、と考えてい…
見淸淨句是菩薩位(11日目の6) 四国遍路 迷故三界城

見淸淨句是菩薩位(11日目の6)

◁前へ 目次 次へ▷ 「見淸淨句 是菩薩位」とは「理趣経」にある偈なのだけれど、意味は「欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地である」ということらしい。 理趣経 - Wikipedia 真言密教では、「自性清浄」という思想が根本にある。これは天台宗の本覚思想と…
そして半島の朝陽は夕陽になった(11日目の5) 四国遍路 迷故三界城

そして半島の朝陽は夕陽になった(11日目の5)

◁前へ 目次 次へ▷ 14時30分に吉良川の休憩所を出発して、奈半利町を目指した。ホテルなはり、がその時のボクの目的地だった。そしてそこには安眠とか安心とか慰安なんてことが約束されていた。楽園がそこにあった。 羽根を過ぎて羽根岬手前から大夕陽…。 あの室戸で見た太陽は、…
歩き遍路は幸せですか?(11日目の4) 四国遍路 迷故三界城

歩き遍路は幸せですか?(11日目の4)

◁前へ 目次 次へ▷ 歩き遍路の人たち、通し打ちで40日から50日かけて歩き続ける人たちは、幸せなのだろうか、と思う。その長い時間、歩いて四国を巡礼する時間があるということ、そしてその体力があるということ、そのことだけを考えると、幸福なのかもしれないけれど…。 50日間…