タクシーの配車(注文のしかた)について
タクシーの配車は、GO、DiDi、S.RIDE、Uberなどアプリを利用する人も増えてきているとはいえ、まだまだ電話での注文のほうが圧倒的に多い。オペレーターを通してタクシーを呼ぶという伝統的な方法はなくならないと思う。
中小零細のタクシー事業者では、その配車アプリでさえ半自動とか手動なんて方法で配車している。どういうことかというと、配車センターのパソコンでアプリ経由の注文を受け、それをこれまでの配車システム上にオペレーターが手動で展開して配車する、要するに電話と受けるのと同じ要領で、電話を受けるのより一手間多い作業を通して配車を行っている。
面倒くさい。だから、アプリでの配車率が低くなる。そして電話受注が主体になる。
タクシーの電話配車
その電話での配車は次のような手順だが、まず配車アプリのようにスマホの地図上にピンを立てる、配車ボタンをクリックするだけ、というわけにはいかない。言葉で自分のいる場所を説明しなければならない。それが結構難しい作業になる。
難しい作業になり、オペレーターとの意思の疎通がうまくいかない。その結果「お時間かかりますけれど」とか「ただいま空車がございません」なんて体よく断れらることもある。場所が特定できない配車はしない。運転手も困る。そして最悪キャンセルになる確率が高くなる。キャンセルや変な配車がオペレーターと運転手の諍いももととなる。
電話での注文方法
そこで、正しい(普通の)タクシーの呼び方をオペレーターとともに考えてみた
電話をかける前に、来て欲しい場所と時間を明確にしておく
「〇〇町〇〇2丁目34番で」よりも、「セブンイレブン〇〇店の前で今から」のほうが分かりやすい。電話が繋がってから「えっと、ここどこかなあ」なんてことになると、忙しい時間帯はそれだけで後回しにされるかも・・・。
停車出来ない場所(特に道路交通法の駐停車禁止場所)はNG
交差点やバス停に指定すると、まず断られる。そこから場所の移動をお願いするので、「もう〜っ」ってことになる。
「〇〇商事分ります?」は、ちょっとタブー
ベテランオペレーターの中には、その「分ります?」で、ちょっと嫌な気分になる人もいるらしい。「〇〇商事に今から1台お願いします」のほうが、すっきりさわやかな感じになるように、ボクも思うんだが・・・。
やっぱり人と人なので、お願いすればなんとかなるかもしれない。
配車するもしないもオペレーター次第・・・なところがある、と思う。
忙しいときは1時間待ちなんてことになるのだけれど、これも配車センターのさじ加減で30分待ちになるかもしれない。そして「1時間、ふざけるなよ」なんてけんか腰の人には、「今の時間ですと、もう少しかかるかもしれません」なんてことになるかも、だって人間だもの・・・。
礼で始まり礼で終わる
と書いてきたが、とにかく礼で始まり礼で終わるのがタクシーを呼ぶ裏技ではないかと、ボクの十数年のタクシー経験で感じる。
そして乗車する時も、礼で始まり礼で終わるほうが、良いサービスを受けられる。これまた、だって人間だもの。
地方ではまだまだアプリより電話が主体だ。人の優しさがあるほうが、タクシーを利用する側も運用する側も幸せになれる。そして、電話だからこそなんとかなることもある。つまり、多少の融通や細かい指示も出来る。
ボクたち運転手も礼を大切に、そして優しく・・・だってエッセンシャルワーカーだもの。
Uber Eatsアプリの注文画面 電話注文にはできなくてスマホアプリにできる、一番便利なのは「今」が分かること。そして15時40分前には到着しました。
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