ATU団体交渉での要求

全トヨタ労働組合の秋闘団体交渉の内容がATUのブログに掲載されていました。その中で「期間従業員の待遇」という要求の内容は以下の通りです。

1.意欲ある期間従業員の登用を積極的にすすめること。
2.入社一ヵ月後も昼食費の補助をすること。
3.有給休暇の取得を社員と平等に扱うこと。
(多人数のチームでは取りにくい声がある)
4.シニア後の契約期間を3ヶ月単位にすること。
全トヨタ労働組合(ATU)秋闘各社団交始まる(最終回)


「これが私の権利です」とイチョウも言ってます。

1の要求については、技能水準が高い期間従業員で書いたとおり、トヨタでは「定員オーバーのため能力が高くても登用できない人材が多い」ということで、「生産ラインで働く技能水準が高い期間従業員の正社員登用候補者について、来年から系列メーカーに即戦力となる人材として情報提供を始める」との公式発表をしていますので、この発表がそのまま回答になるでしょうね。

2の「昼食費の補助」というのは入社時2週間後にトヨタから支払われる「食事補助」2万円のことだと思います。給料の支払いが月末締めの翌25日払いですから、入社後長い人で1ヶ月と25日間給料が支払われませんので、その間の小遣いとして「助かる」と感じる人は多いと思います。会社や寮の食堂では従業員証で食事ができるのですが、休日は夕食時にしか営業していませんしから食事代としての支払いはあるとしても、「食事補助」と言うよりも生活費いう意味のほうが強いように思っています。

しかし最長1ヶ月25日間という期間の生活費ですと2万円は小額という感じがしますし、食費補助ということで支払われるよりも、休日の寮食堂の営業と食堂メニューと値段の改善をしたほうが期間従業員の健康管理には良いように思います。入社一ヵ月後に2万円を支給してくれればありがたいのですが。

3の有給休暇の取得については、職場によってかなり差があると思います。社員よりも期間従業員が休日を挟んだ3連休、4連休で取得している組もありますし、長期休暇を挟んだ取得も期間従業員だったりする組もあるようです。ただ、「全体として半分も取れたらいい」という声が多いように思います。実際にボクも満了まで「半分も取れるかなあ」なんて感じです。しかしボクの組では取得は平等という感じはしています。社員のほうが遠慮しているような感じさえ受けます。

4については、このブログでも何度か取り上げました。1年後すなわちシニアになったら1年契約ですから、この長さがシニアになるということに抵抗になるという人も多いと思います。3ヶ月単位といのは「3、6、9、12ヶ月から選択できるし、再延長時も3ヶ月単位で最長1年」という契約が2年間ということでしょう。

生産状況に合わせられるので、そのほうが労使共々良いのではないかと、ボクは思っているのです。期間従業員側からすれば、長期雇用を望むのであれば最初から1年契約を結べばいいことですし、長いと思うのであれば「とりあえず3ヶ月、様子を見て更に3ヶ月」なんてことも出来ますからね。

「組合に多くを期待するのは」という声もありますし、ボクとしても期間工として働きやすくなるということで非正規雇用が増加してしまうという懸念もありますが、ボクたち期間工もそろそろ「期間だけやれば終わり」「たった半年の辛抱」なんてことではなくて、少し声を出す時がきたのではないかと考えています。

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