戦争賛成…なのか?

トヨタ期間従業員に行こう | We are the World
少子化と格差拡大による国家の衰退という問題とは別に、ネットカフェ難民・健康ランド難民、生活保護受給世帯、ホームレスなどの貧困層の増大による別の問題が起こると思います。
ひとつは治安の悪化です。無力感、閉塞感を持つと「もうどうにでもなれ」自暴自棄になるのが人でしょうからね。ひったくり、強盗、恐喝なんてのは言うに及びませんし、銀行強盗、営利誘拐が増加するでしょうね。殺人、放火などの凶悪犯も増えて、全てが富裕層に向って行なわれますから、警備という労働力の需要が高までしょうが、その労働力も貧困層の人たちですから、寝首を掻かれる人もいて、アパルトヘイトのような隔離政策がとられるかもしれないですね。

ということだけではなくて、先日のNHK「クローズアップ現代」で、憲法9条について若者たちが話す、「戦争賛成」。格差が拡大していくと、やはり何かを変えなければ現状打破できないと考えると、その変えることのできることと言えば「戦争」、既得権益とか富の配分とかを1度リセットして変えることのできること、それが「戦争」。
「銀行強盗、営利誘拐、殺人、放火」なんてことよりも大掛かりな転換装置を求めて若者たちが戦争賛成と叫ぶ。そして右化している社会。本当に起こりそうな戦争。
職業としての軍人を選択する若者。戦争が可能になれば、国家公務員も増加するし、軍需産業でも雇用も増える。道路や橋、箱物を造るという公共事業は、戦争という莫大なそして無限な予算を必要とする公共事業へと転換していく。建設公共事業は減少の一途なのだから、ここいらで景気回復のために、戦争。賛成と若者が叫ぶ。その若者とは、格差社会の犠牲者となっている人たちだ。
銀行強盗や営利誘拐、強盗、恐喝よりも、格差から脱却するチャンスはある、戦争。軍人になったら、金持ちの家へ乗り込んで…、ああ、夢の戦争。徴兵制賛成。そうなりゃトヨタの社員だろうがなんだろうが、兵隊行って、そんで運が悪けりゃ…。ついでにトヨタも国営にして、軍の管轄になりゃいい。
なんだか甘い匂いのする戦争。もうこうなりゃ戦争。なにがなんでも戦争。格差是正に戦争。同じキツイ仕事ならば、期間工よりも戦争。インパクトで何千発もボルトを打つのならば、機関銃のほうがバネ指にもならない、戦争。こんな寮生活よりも、もっと楽しいかもしれない、ああ戦争。
「戦争に行こう」
もう戦争しか、この問題を解決する方法はないのかもしれないし、今ままでがリセットすることの出来るのも戦争なのかもしれない。ガタガタ言わないで、戦争。オレを変えられるのも、戦争……なんだろか?

漁師の寒さが分かるもんかと飲んでくれなかった函館の酒。
お前日の丸焼いたやろ、殺すと囲まれた琉球の夏。(豊田勇造)

6件のコメント

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    こんばんは。
    「クローズアップ現代」の内容は
    http://www.youtube.com/watch?v=hUGdKvIHQBg
    で見ることが出来ます。
    ま、なんていうか、考えることは良いことだと思います。知らず知らずに変えられていた、なんてことにならないと良いのですが。というか、変えることが良いこと、なんてこともないはずですし。
    戦争、人ごとのように思っている人も多いし、「行かない」という選択肢まであると思っている人も多いのでしょうが、戦争になれば徴兵が始まって、戦場にやっぱり知らず知らずに行っていた、なんてことになると思います。
    海外に逃げる、なんて人もいますが、それも無理だろうし、それが戦争なんだろうし、もしかしたら60歳まで徴兵されて、健康診断の結果なんて甘いことはなくて、生きてる日本人総徴兵になることもあるのだということは、ありだろうと思っています。
    言論など全ての自由はなくなるのが戦争なんだろうけれど、ちょっと甘い考えの人も多いのかもしれないと、思っているのです。
    ま、それでも、2~3日で終わってしまいそうなのも現在の戦争なのかもしれませんね。この国も跡形がなくなる可能性だってあるわけだし、地球がなくなるってことも、十分考えられるのが、戦争だと思うのですが。

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    〉Zさんへ
    確に『愛』だの『生きる』だのについて語り合ったところで“何なんだ”って感じかもしれませんね。そんなんで納得したなんて思えたら、おそらく それは自己満足に過ぎないのかも。けど、私は考えてしまうんですよ、今の自分がおかれた境遇やら生きてる意味について。きっと勝手な理由付けが欲しいだけなんでしょうね。
    〉管理人さんへ
    率直に云って私は現総理の安部さんは好きになれません。何が『美しい日本』なんだか、抽象的すぎるんじゃないの!って。
    憲法第九条「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
    これって理想であって現実的でなさ過ぎるという人もいますが、戦うことを最初から放棄してるって凄いし勇気を必要とすることですよね。何にしても戦争に因り満身創痍だった敗戦国日本と理想国家を夢見たアメリカが一緒に創った憲法。矛盾する、しないに関わらず大事にする価値は有るんじゃないのかなー!
    改憲、絶対反対。
    イラクに自衛隊を派兵した小泉前総理は憲法違反で訴えろー。・・なんて!

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    「愛」とか「生きる」について語ればどうなりますか?
    まあ、皆で語り合えばなんだかいい気分になって、もう問題が解決したような気になって、目の前の不安から目を逸らすことが出来るかもしれませんね。
    でも独りになればまた世の中が憎くなるんですよ。これが。
    正直この記事には魅入られてしまいました。
    ただ、「戦争」よりも「クーデター」や、懐かしの「一揆」の方がピンときますね。
    私はどこかの国の誰かより、この国の誰かを
    どさくさに紛れて殺したいです。
    具体的に誰って訳でもなく、幸せそうな人を。
    ・・・冗談はさておき、個人レベルの戦争は”これから”って感じなんでしょうね。
    私は参加しませんが。
    親が泣くんで。(PTSDも刑務所も嫌だし。)
    ともあれ、管理人さんの思いがストレートに伝わる文章が一番好きです。
    ”ガタガタ言わないで、戦争。”
    面白いですね。

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    へぇ、戦争したい若者がいるんだ。
    ベトナム帰還兵のPTSDとか知ってるんだろうか…
    親父の友達がさ、太平洋戦争の時にどこかの島で、投降して捕虜になるまでの間、戦死した仲間の死体を食って生き延びたらしいんだ。
    変な人でさ、ニコッとはするんだけど、声を立てて笑うことはなかった。
    壊れちゃってたんだね。
    もうさ、戦争したい若者はさ、どんどん最前線で極限を味わってもらってさ、神経をやられた変な人になればいいと思うよ。

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    muko47さん、こんばんは
    国民投票法案が14日にも成立しそうですね。小泉さんは民営化という変化を追い求めて、今度の安倍さんは憲法を変えるということに熱心なようで。
    改憲は果たしていいのか…なんて思っています。戦争することが、あるいは戦争できる状態が、良いのか悪いのか分からないまま、なにかが変わろうとしていますし、そして、その変化待望論まであって…。
    劇的な変化が起こすためには、必要悪なのかもしれないと、多くの若者は思っているのでしょうし、その「生きる」方法としての戦争論も語られているのですが、ま、ボクとしては、格差をほっとくとなにかが起こるぞ、ということです。
    そして「戦争」を多用したのは、文学的な理由ってことで…。

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    『戦争』という文字が何度も使われていましたが、何か意図することがあったのでしょうか!戦争を知りもしない若者たちが色々な問題や、それらから起こる閉息感の解消・打破の為と、今まで個人レベルで解決しようと努力したこともない人までが一緒になって『戦争』を、さも最善の道具かの様に安直に語ることへの危惧だったのでしょうか。
    今、起きている問題を解決・精算する為に誰を殺せば良いのでしょう。どの国と戦えば良いのでしょう。『戦争』から生まれるのは《悲しみ》《憎悪》だけではないのでしょうか!
    『戦争』について語るよるも、『愛』とか『生きる』について語りたいですね。

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