期間従業員募集再開
日曜日あたりから「赤紙が届いた」「直接電話で募集の要請があった」なんて情報が入っていたのですが、1年4ヶ月ぶりのトヨタ自動車の期間従業員の募集が正式にアナウンスされましたね。マスコミもそしてその赤紙（再赴任要請のハガキ）が届いた元期間従業員の人たちも、慶祝という受け取り方をしているようです？
非正規雇用の増加がこの国の景気の目安になり、今回の募集も景気回復の第一歩と考えると、確かに喜ばしい事ではあります。またトヨタの持つ巨大な雇用力がこの国の絶望的な雇用危機を救うことになるのだろうから、失業者が減少するということは更に喜ばしい事です。
しかし今度の800人の募集の契約期間は来年3月までの半年間ということで、あくまでも「調整弁」としての募集ということ、それがどうもなんだかやっぱり諸手を挙げて喜べない理由だし、非正規雇用を雇用の調整弁として使い捨てすることへの反対意見が雲散霧消してしまって、少し前に池内ひろ美さんが発言したような「期間工に300万円もやっているトヨタはエライ」なんて意見が多くなるのではないかと危惧もしています。
＃半年で使い捨てられるのに喜ぶバカがどこにいるのか、ということなんですけれど…。
期間工、トヨタも採用再開へ : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
１年４か月ぶり 来月から８００人規模
トヨタ自動車は８日、１０月から期間従業員の採用を約８００人規模で再開すると発表した。期間従業員の採用は昨年６月以来約１年４か月ぶりだ。対象となるのは、過去１年間に契約を打ち切った期間従業員６０００人。
トヨタ自動車：ニュースリリース > 期間従業員の採用決定
雇い止めされた形で期間満了した経験者から優先的に再雇用するというトヨタ労組の約束は守られました。
＃というか、経験者、それも優良満了者を面接なしで直接雇用するということは、コストとリスクを回避するというトヨタ式赤紙召集方式なのですけれど。と考えると、『雇い止めされた人から「優先して雇用する」』とした組合のコメントは、婉曲した「待機命令」「待機指示」のようで、なんだか嫌な感じもしますね。やっぱり「いつになるか分からないけれど待っとくんだよ」ということだったのだろうと、思っているんですけれど。（9月9日追記）
全トヨタ労連、非正社員の雇用維持要請へ
「再雇用」赤紙が来るということなのでしょうね。というよりも、いつ回復するか分からない状況において、その「優先」の有効性について疑問なのですが。
「いつになるか分からないけれど待っとくんだよ」
今日のような雇用情勢では、再就職の目処も立たない元期間従業員の方も多いのでしょうから、この募集はありがたいことなのでしょう。半年という契約期間、それに赴任手当などの諸手当がない状況でも赤紙が送られたであろう6000人の中から800人はすぐ集まるのだろうと思っています。可能性として半年後に延長だってあるかもしれないですから。（そう思わせることで、餌をつけないでも釣れる魚のようでもあるのですが…）
ボクはその「過去1年」に該当しないのですけれど、仮に来たとしても応募する気持ちはありません。
何度も書くのですけれど、期間従業員を職業にしないで欲しいと思います。特に若い人は「仕事がないから」という安易な気持ちでズルズルとならないで、キチンと目標を決めていつまでも「非なる従業員」に甘んじて欲しくないと思います。6000人の中からの応募数が多ければ多いほど、それはとても不自然なことですから。
期間従業員という「期間」を有効に使って、正規雇用や次なるステップアップに繋げて欲しいと思います。いつまたトヨタショックが起きて1年なんて長期間失業するかもしれませんしね。それでも良いというのなら、キチンと貯蓄もして「500円しか持ってません」なんてことのないように、と思っています。
中には、きっと、多くの人が「ばんざ～い、また募集が始まった」なんて喜んでいるのでしょうが、そう思うことについて疑問を感じて下さい。自分達が奴隷であることに喜びを感じるうようなことのないように。ルンペンプロリタリアートなんて言われることのないように。なんて思っていますけれど。
ちゃんと夢や希望を持って満了を迎えてください。
ルークさん、こんばんは。
10年前ですか。田中和風寮だったのでしょうね。その頃は最長11ヶ月で、今とはまた違った人との関係もあったのでしょうね。
半年もすれば総入替だったので、やはり一期一会というような無常観みたいなものが今よりはあったと思います。
そしてその「目標」みたいなものをみんな持っていて、半年なりを過ごしていたのでしょうね。
今は職業期間工の人たちも増えて、目標なり夢なりが瞳の奥にない若い人も多いようにも…。
またその当時のお話をお聞かせ下さい。
はじめまして。
トヨタ期間工で検索し辿り着きました。
ちょうど１０年前に期間工として半年間働きました。
田中和風寮、懐かしいです！！
写真１枚も撮っていなかったので。
当時は仕事がきつくて死に物狂いで働いてました。
満了後すぐに胃カメラ・腸カメラの検査をし、ストレスで胃に穴開いてたのが分かりました（；-；）
体力のない自分にはそれ位きつかったです。
でも当時は貯金の目標があってその為に自らキツイのを覚悟で行ったので、今となってはいい思い出です。
期間工当時はとにかく明日を乗り切ることしか考えてなかったです。
２交代制の時間の逆転生活にも最後まで慣れず仕舞いで。
正社員の人達は一生こんな不規則生活続けれて凄いなと思いました。
当時は大変でしたけど、期間工仲間や色々いい経験だったのかなって今振り返ると思います。
また遊びに来ますね！
叱魚二兎さん、こんばんは。
お久しぶりですね。
トヨタは募集再開したけれど、この国の雇用問題は深刻化するばかりですよね。
とりあえず、なんて人も多いだろうし、失業生活が長くなると、やはり精神的に余裕がなくなっているのだろうし、そうなるとやっぱり「とりあえず行くか」なんてことになるのでしょうね。
その繰り返し、という人も多かったですからね。どこかでそのサイクルを止めないと、永遠にトヨタ式に組み込まれてしまうのだろうし…。
良く出来たシステムだと、つくづく思いました。
>契約期間は来年3月までの半年間
この部分はなんだかなぁ～ って感じです。
半年後に、また失業者の可能性？
う～ん(´^｀)ﾝﾝ―‥
お金に困って、再就職活動を続ければアリかなぁ？
期間従業員の労働後に、再就職活動。
そんな余裕があるのでしょうか？
＞オーリーさんへ
ども、そうですね、お久しぶりですね。
そうですか。ボクは住んでいたといってもC室に移転したので、実質3か月ほどでしたけれど…。
見学ツアーなんてのがあると行ってみたいですね。
懐かしい場所だけにしておきたいですよね。もう行きたくないと思っています。
＞元期間さんへ
そんな感じもしますよね。
応援に来ていた企業も忙しくなっているのだろうし。
なんだか使い捨て感が強いようにも思いますけれど、雇用状況がこんなんですから、どっかの市役所みたいに2ヶ月の臨時雇用よりはありがたいかもしれないですね。
＞さといもさんへ
条件はこれまでどおりではないのでしょうか。きっと。
採用は、そういう傾向になるでしょうね。ここでも何度か書きましたが、保証人を2人とか住民票提出とかね。
ま、今回の募集は優良満了者ですから、そういう意味では面接なしとかのコストもリスクも回避していますから。転んでもタダでは…なんてことなのかなあ。
＞元フレームさんへ
そこなんですよね。利用されるばかりではなくて、きちんと利用しないと。そこを間違えるとトヨタ依存症になってしまうし。
「満了金と寮費無料がありがたい」なんて言う人もいますけれど、きちんと有効に使わないと、そんな金額よりも多くのものを捨ててしまいますからね。
>期間従業員という「期間」を有効に使って、正規雇用や次なるステップアップに繋げて欲しいと思います。
強く共感します。
日給など給料本体が従来と変わっているのかが気になります。
おそらく変わっていないと思いますが。
理由としては(会社としては)現状上げる余裕がないだろうし下げると人が集まらなくなるだろうから。
給料に関しては非正規雇用は一定の範囲で認めて期間に定めがある代わりに給料をもっと上げるべきとの意見が一部にありますが
全体的には間違っていないと思います。
ですがあまり上げすぎると目先の金欲しさに非正規雇用で働く事を希望する方が増えて問題になるような気がしてなりません。
採用に関しては今後どうなるかはわかりませんが以前のように
身体さえ問題なければ誰でも採用
にはならないでしょうね。
正直今まで甘すぎた部分があったとは思っています。
私も今回の募集は、人数＆期間限定のため本来の「募集」とはちょっと違うように感じます。
たぶん、社外応援者の期限切れ、在籍期間工の満了などによる欠員補充みたいなものと思ってますが・・・。
コメントではかなり久々ですね。
自分も受け入れの時はA室でしたよ。
クローゼット(単なる押入れですね)に過去の住人が刻んだ落書きのあったのを思い出します。
今年も土橋の駅へ降り立ったあの日が、またやって来るので思い出される次第です。
元、堤と田原さんへ
ども。
そうです。田中和風寮のA室ですよ。通路沿いの部屋。この写真は、出る前に写したのかなあ。C室に部屋替えしてもらいましたから。
窓も下の部分しか開かなくて、開けていると通路を通る人がうるさいし見られるしで、最悪でしたね。布団も干せなかったし…。
添付画像はもしかして、田中和風寮ですか？懐かしいです。真冬のバス停が思い出されます。(>_<)