LE CREUSET とか DORAEMON とか
とうとう、というか、やっと、というか、我が家にもLE CREUSETがやって来た。
念願というか、宿願というか、そんな長年の願いが叶ってやってきた。マルチボール(ま、茶碗ですね)は持っていたのだけれど、鍋はなかなか買えなかったのだ。だってココット・ロンドの16センチ、1.3リットルでさえ20000円ほどするので、ついつい…。器にその値段は出しても…なんて思い悩む日が続いたり、そしてこんな失業の日々を送っていると諦めて、そういった物があるということを、きっと脳が忘れようとしていたのだろうと思う。人の身体は敏感に反応する。
いろいろな欲望は入手可能なものと置換される。牛肉から鶏肉へ、鶏肉から豆腐へ、という具合にだ。そして少しの食べ物で満腹感を獲得する。人類が氷河期を乗り越えたのはそういった環境への適応性が優秀だったためだ。(短命ということが変化に適応することができた理由のひとつではあるのだけれど)
そんな大げさなことではなくて、要するにルクがなくても100円ショップの鍋(実際にはT-falだけれど)で事足りていた、ということだ。
忘れた頃にやって来るのは災害ばかりではない。鍋もやってくる場合があるから日ごろから訓練や用心や信心や忠心が必要なのだろう、そう思った。そして一度忘れることも大切ではないかと、思った。
とにかくルクは夏の終わりにやって来た。夏の終わりに相応しいオレンジ色のルクだ。まだ出荷したフランスの港の香りをかすかに残していた。(そのように感じた)まだ造った人の手の温もりもかすかに残っていた。(そのように感じた)そして多くの人の愛が襟を正してそこにキチンと佇んでいた。(キッチンウェアだからね)
商品とはそういうものだ。そして取説には固体差があることを明記している。それは人の顔や性格や言葉や文化や肌の色と同じで、当たり前のことなのだ。ひとつひとつが違っているのが普通のことなのだ。その普通のことと決別したのが均一文化だ。全てが同じでないと排除される。不具合商品として世に出ることもなく、QCやらカイゼンというテーマにさせられて、その俎上に載せられ解体され最後には捨てられる。
そんなことを考えながら、ボクはルクを水洗いして、最初の料理を作る。タコのオニオンライスだ。ニンニクをオリーブオイルで炒め香りを付けたらタコを入れて、米を入れて炊く、というシンプルなご飯メニューだ。
そしてボクは驚いた。驚いたというか、ビックリした。(同じことだけれど)とにかく凄いのだ。どうしてみんなが「ルク、ルク」言うのか分かった。それは、吹きこぼれないのだ。どうした仕組みか分からないけれど、蒸気の出も少ないのだ。「いつの間にか出来てた」というのがルクご飯なのだ。これまで炊飯器でも圧力鍋でも土鍋でも感じたことのない炊飯時の気配だった。
魔法のようでもあった。ご飯を炊くということは吹きこぼれと火加減の操作なのだ。それがルクにはあまり関係ないのだ。「いつブクブク言ったんだよ」とボクは囁いた。「いったいいつ湯気が出たんだよ」と付け加えた…。
LE CREUSET、恐るべし…。
で、今日はドラえもんの誕生日だそうで、9月3日とは知らなかったなあ。
そしてボクの記念日にもなりましたとさ。
おめでとうドラえもん。おめでとうオレ。
>御巣鷹さんへ
そうですか。
仕事がないのなら、応募するのも良いかもしれませんね。3月までと言っても、ま、状況によっては更に半年。雇用状況も良くなっているかもしれませんしね。
何はともあれ、行動する時期なのかな。
>元エンジン製造さんへ
そうですねえ、10万円付けなくても応募があるでしょうし。あれは餌みたいなもんでしたから。6000人が対象でその14%弱が応募すれば満席ですし、30%~40%の応募がありそうだなあ。
ま、それでも2回目3回目の賃金での募集ですから。
どうなんだろう、例年10月からは繁忙期なので。下請けも足りないらしいのですけれど…。
行きますか?
自分にも赤紙が来ました。
やっぱり、10万は付かないんですね。
全員プリウス工場行きだったりして・・・
今朝、トヨタ自動車より赤紙が届きました。
最募集、以外と早かったですね。
元期間工さん、こんばんは。
食欲ですか。ま、ボクなども、お腹が一杯になれば、という感じかなあ。何を食べたいというのもなくなってはいるかなあ。
外食なんてのもほとんどしないし。あ、最近はうどん屋さんに行ったりしていますが。
ハンズは飽きないですよね。ボクの半日とかかけてウロウロするのが好きでしたけれど、最近はスーパーにしか行かないし…。それも特売の日に特売の商品を買いに…。
こんにちは。
確かに食欲以外の「欲」は、自然消滅していくって感じです。(でも最近は、食欲もあまり無いような?)
特に「物欲」。以前は、東急ハンズとかホームセンターをウロウロするのが唯一の楽しみだったのですが・・・。
御巣鷹さん、こんにちは。
重いけれどね。
道具は基本的に軽くてコンパクトというのがいいけれど、これだけは…。荷物のために広い部屋を借りたりする人も多いし、引越しの時に大変な目にあう人もいるようだけれど、理想としては軽トラ1台かなあ。その軽トラ1台で引っ越してきて、今も同じようなものかな。
そういえば、今年は洋服も買ってなくて、そのことに少し驚いたり。いつもなら少なくてもTシャツぐらいは買うのだけれど、今年は衣料代出費ゼロ。
オークションで売った収入金額のほうが、食費家賃高熱費を除いた出費よりも多いというのもなんだかな話なんだけれど。
まったく、少しは欲がないと、とは思う。イベントとかも大切だろうし、何かを買おうという目標も大切かもしれないですね。
借金も、ギャンブルで使う人は最悪かなあ。たまの贅沢もギャンブルだったりするかもしれないし…。
http://hamusoku.com/archives/89466.html
「お前ら、借金だけは絶対するなよ。」って、ま、分かっているのだろうけれど、どうしようもない瞬間についついってことなんだろうけれど。簡単に借りられるしね。
こんばんは!
いいですねルク。僕もそうなんですが、失業中は物欲を極力押さえようとしていて、いつの間にか自分が欲しかった物を忘れていたりします。
しかし、やはり欲を押さえたり消したりしようとすると、(一体自分は何のために生きてるんだ)という考えになってしまうので、時折些細な至福のイベントを設ける様にしています。
借金返済中の人でも、たまには少し贅沢しないとパンクしてしまうみたいですしね。