ドコデモタクシー、きっとダメだと思う。

登録するタクシー運転手はいると思うけれど、顧客は増えないと思う。

だって、「ご利用ガイドライン」のルールがかなり乱暴だし…。

1. 確実な乗車をお約束しない代わりに迎車料金が発生しません
2. マッチングできない場合があります
3. マッチング完了後でも乗車できない場合があります

ドコデモタクシー｜ご利用ガイドライン

ドコデモタクシーではないかもしれない

結局依頼しても「乗車をお約束しない」し「乗車できない場合がある」のならば、最初から確実に来てくれるタクシー会社に電話するだろうし、「日本交通タクシー配車」なんてスマホのアプリを利用するだろうし…。

まあ、首都圏のようになかなかタクシーがつかまらないし、迎車料金がスリップ制だったり高かったりする地域だと「迎車料金が発生しません」ということの有効性はありそうだけれど、ほとんどの地域は１００円とか２００円、無料のところだってあるわけなんだし、それなら確実に約束してくれるタクシー会社を呼ぶに違いない。

タクシーを利用する人って「約束できない」ような乗り方はしない。例えばこの地方では早朝予約料金を４１０円払ってでも乗る。電車の時間、病院の予約時間、出勤、出張、約束がある。確実性という対価に対して４１０円は安いかもしれない。

あるいは飲んだ後の帰宅。電車もバスもなくなった深夜には「確実に」家に帰りたいからタクシーを使うのだし、呼ぶのだろうし…。

夢のような配車システム

運転手にとっては便利なシステムだ。

「マッチング完了後、その乗客の元へ向かう途中に、路上で乗車を希望するお客様がいた場合は、道路運送法により、そちらのお客様が優先となります」なんて夢のような配車システムだ。

例えば「その乗客の元へ向かう途中に、会社から配車があった場合」でも、ドコデモタクシーのお客様は後回しに出来る。「確実な乗車」を約束していないのだから、タクシー待っていたら始発の時間になった、なんてこともあり得るのだ。

「タクシー呼んだけれど来ないから、今夜は泊ってく？」なんてのに利用するにはもってこいだろうけれど…。

運転手にとっては便利なシステムなんだけれどなあ…。

日本交通タクシー配車

日本初！iPhoneからタクシーが素早く簡単に呼べるアプリ | 日本交通

これは良いね。タクシー会社が運営する「ドコデモタクシー」ならば確実に時間を守って確実に乗車できるし、もしもの時は損害賠償まで請求できるかもしれないのだから…。

お客様にとって便利なだけではなくて、お客様の位置まで分かるので（現在の配車システムの難点は携帯電話の位置情報が把握できないことで、携帯電話利用者の比率が高くなればなるほど使いにくくなる）配車センターでも「なに町の何番地ですか？近くに何か目印はありますか？」なんて面倒くさいやり取りが一切なくなって、「今おられる花田町越水１００番地の１ですね」なんて感じであっさり完了する。

てか、今のバカ高い配車システムも不必要になるかもしれないし…。

よし、んじゃ、「豊橋ドコデモタクシー」なんてアプリを作って全部ボクに配車が来るようにするか…。「確実な乗車は約束できません」ですべてOKOKだろうしさ。

豊橋市内でのタクシーのご利用にはぜひボクを…。なんてちょっと宣伝しとくか 🙂

タクシーはギャンブルだタクシーはギャンブルなのだ。待機場所によっては、1時間なんてのは短いほうで2時間待つこともある。6時間もの間待ち続けたという人もいるのだけれど、きっとその間中、自省やら意地や…

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