タクシーの迎車料金とキャンセル料
迎車料金とキャンセル料の話。
110円。(2023年3月からは200円)
お迎えに行った場合に加算される料金、いわゆる迎車料の値段だ。10キロメートル、20キロメートル離れた場所にお迎えに行ってもその金額は変わらない。タクシー過疎地域だと、そういった長距離のお迎えがよくあるし、実車距離が迎車距離を下回る、なんてこともよくある。それでもお客様も困っているだろうし、なんて考えると10キロ先に配車されて、1000円も満たない料金だとしても嫌な顔も出来ない。
迎車料金の問題
この迎車料金のシステムに問題がある、なんて考える。
例えば東京のように迎車料金400円、予約料金400円なんて少し高めの料金設定ならばいいのだけれど、この地方みたいに予約料金は無料(早朝予約は410円だけれど、他の時間帯は無料)、迎車料金110円なんて格安料金だから、お客様も気楽に時間予約し迎車を頼むの。
予約するというのは、もうその前30分の運転手の自由を拘束することなのだ。だから上述のように予約料金400円なんてものが発生する。400円なんて料金も時給にすれば格安なのだ。無料なものだから、簡単に時間予約してタクシーを確保しようとする。電車の中から電話してきて「20時30分に到着しますから」なんて言ってくる。そして電車が遅れても平気で待たせる。
キャンセルの問題
待つだけなら良いのだけれど、平気でキャンセルする人もいる。
百歩譲って迎車や予約が無料でもいい。予約したら、あるいは迎えに行ったら必ずその時間に乗ってほしいのだ。キャンセルしないでほしいということだ。10キロ先までお迎えに行って、キャンセルになってまた今来た道10キロを戻ってくる。「20キロの走行距離分の経費と人件費をどうしてくれるんだ」と客の家に怒鳴り込みたくなる。「やいやい、この落し前、どうしてくれるんでい」なんて言ってみたくなる。
110円の予約迎車料というのは、お客様が乗車した時の料金で、キャンセルしたらその110円の収入も運転手には入らない。そもそもキャンセル料という決まりもない。
キャンセル料の問題
普通は、例えばホテルなんかだと「前日なら20%、当日なら80%のキャンセル料が発生します」なんて契約があるのだけれど、タクシー業界にはそんな契約もない。料金がお客様ひとりひとり違う。だけれど、キャンセルするんなら、せめてワンメーター分と迎車料金110円、790円を払うのが筋ってもんだろう、なんて個人的には思う。
いや良識や常識や道徳なんてものを持っている人ならば、普通はそれぐらいするものだ。
タクシーのキャンセル料 – Yahoo!知恵袋
タクシーを呼んで、遅かったのでキャンセルしたのですがキャンセル料670円払いましいた。
普通ですか?
その回答
普通だと思います。
と言うか、私がキャンセル料金を支払う場合は
だいたい1千円払います(市内中心に近い地域に住んでた当時)
乗らなかったから、払う必要が無いと思ったのでしょうが
呼んだ以上は、タクシーへ乗る意思があるから呼んだ訳で
最低限の諸費用は、支払う必要があると思いますが。
ボクも普通だと思う。
払うか、払わないか、なんてことが議論されるということ自体、「タクシー運転手をバカにしてんのか」なんて思う。
機会費用の問題
「遅かったので」と、タクシー側に非があるのならば、支払わなくても良いと思う。というか、あまりにも約束した時間が違った場合は、例えば電車に乗り遅れたとかなんてことになると、逆にタクシー会社に対して損害賠償を請求できるだろうし。
その「損害賠償」ということがボクたちの頭にあるから、予約時間の10分前には到着しているし、出来るだけ早く迎車に行くように心がけている。迎車時のほうが危険がいっぱいなのだ。
そして到着したら「あ、キャンセルします」という一言で…。それはあんまりじゃないかと思うのだ。良識や常識や道徳なんてことよりも、人間としてどうなのよ、なんて思うのだ。だってそうでしょう?迎車料110円というのは、あなたがタクシーを呼んだ時点で発生しているのだよ。それをアッケラカのカーで踏み倒すのだから…。
呼んだら乗る。どうしても乗れない事情が出来たのならば、運転手に謝るぐらいしてもらいたいと思うのだけれど。そしたら運転手も人の子「ああ、また次お願いします」となるはずだから。ま、それでも「普通に」迎車料金とワンメーター分を頂ければありがたいのですけれどね。それが「普通」だと思うのだけれど、ねえ。
他の会社の車が来たからと言って、その車に乗って消えてしまう客もいますね!