釜の蓋
大晦日、18時、駅前大通…。
いつものように学習塾は開いていて、いつものように送迎のクルマの行列。
いつものようにホームレスは柱の陰、いつものように凍えている。
ボクは年越しそばを買いに歩いて駅前までやって来た。「蕎麦」と言っても、即席の例のカップ式のやつだ。近くのコンビニで買えばいいのだろうけれど、なんとなく人恋しさに駅前までやって来た。
年越しそばを買ったボクはアパートに戻ると、それに湯を注ぎ、そして三分ほど待って一気に食べた。貧乏アパートの住人の多くは帰省とか旅行とかで留守のようで、窓の灯りが点いているのは3軒ばかり。たぶん、きっと、ボクと同じような年越しの時間を過ごしているのだろうと、思う。
ボクは帰る場所も行く場所も、時間もないので、それにこうしてジッとしているのも好きなもんだから、こんな年越しとか正月をそれほど哀しいなんてことは思わないのだけれど、近くの家から聞こえてくる家族団らんの声なんてのを聞くと、子どもの頃のことなんかが想いだされて、それが涙と変わった。新品の下着や新品の洋服、それを着て初詣にみんなで行ったことなんかを想い出した。
今年も、人と比べれば幸せではなかったのかもしれないけれど、飢えることも餓えることも凍えることもなく、借金取りに追い立てられることもなく、生きることができた。少しは余裕もできて(それ物質的な、というよりも、精神的なものなのなのだけれど)コンサートとか独演会なんてものにも行くことができたし山にも登ることができた。(ああ、なんとお金のかからない遊びなんだろうか)
考えると、こんな生活のほうが幸せなのかもしれないと思ったりもする。きっと。
来年も、たぶん、まったく同じような一年なんだろうと思う。そしてまた同じようにこうして新年を迎えられればいいなあ、なんて考えている。
これからボクはNHKの紅白歌合戦を観るつもりだ。AKB48とaikoはぜひ見たい。そうそうテレビが壊れてしまって、ワンセグの小さい画面で観ることになるのだけれど、それも分相応かなあ、なんて思ったりしてる。
そして朝になると、いつものようにまた働いている。盆も正月もないのだけれど、それもボクには相応しいのかもしれないと思っている。
来年は、もう少しブログを更新できるとよいなあ…。
そうそうクリスマスケーキも食べることが出来ました。
もうすぐ クリスマス 正月ですね
忙しい人も お休みの人も いろいろですね
今年の紅白 どうかなぁ
家族団らん で プログ検索中です
家族団らんを 過ごす時間というのは 個人差 あるのかなぁ
人生で 今の時代で 過去の歴史で 家族団らん の 時間は どれくらいかなぁ
人生研究会(名前検討中
新年明けましておめでとうございます。
お久しぶりです。
しぶとく生きている痛風です。
年末まで福島県の除染モデル事業に携わってきました。
そこで嫌なものをたくさん見ました。
私はゼネコンJVの構成員として福島駅前のホテルに宿泊していたのですが、末端の除染作業員は計画的避難区域近くの宿にタコ部屋状態で押し込められていました。
集められた作業員がどんな境遇の人達かはまあアレです、想像がつくと思います。
慣れない防護服に身を包んで汗だくになって除染作業をして、作業後防護服を脱いで氷点下の中退勤のバスを待つ。
当たり前のように風邪を引きますよ。
見ていて本当に気の毒でした。
このモデル事業の結果を元に除染方法を固めて、今年4500億円の予算をもって本格除染が始まるのでしょうが、ゼネコンにとっては復興景気でも、末端作業員がなんのスキルも得られず使い捨てられていくことが残念だと思います。
福島市においても、原発事故で避難してきた人達と地元の人達の間で感情がもつれています。
福島県はネガティブで覆われてましたよ。
幸せと云う概念は甚だ相対的なものですね。
なんか拝読していて切なくなりました。来年は今年よりも少しいい年にしたいですね、お互いに。