いくつかのメリークリスマス 2014年12月24日 タクシー物語 クリスマスになると、そうそう、やっぱりあの年の「ナプキン事件」が思い出される。あの年と言ってももう随分前で、まだボクが小学生だったころの話で、まだセカイが歩いて行ける範囲だった頃。 メリクリ そうそうもうそのことは書いた[…] 続きを読む
東大寺×2 2014年9月8日 タクシー物語 記憶の膜をめくる瘡蓋の手掛かりのない焦燥感があって、それが原因でボクは軽い憂鬱を引きずったまま暮らしている。 その膜が、たとえ剥がせたとしても、ボクが思い描いていたものと絶望的に違っていたりする。なぜならボクたちの記憶は[…] 続きを読む
夏休み 2014年8月3日 豊橋漂流 蝉の声切なくて夕立は哀しくて夏休み 朝顔は脆くて青空は儚くて夏休み かき氷冷たくて向日葵は悩ましく夏休み ボクたちは悲しくて恋しくて 相変わらず時は押し黙ったまま過去を弔う 盆踊り寂しくて太鼓の音虚しくて夏休み 故郷は遠[…] 続きを読む
傘 2014年7月4日 豊橋漂流 傘の想い出がない。 子供の頃、どんな傘を持っていたのか想い出せないでいる。きっと青色とか黄色とかだったのだろうけれど、思い出せないでいる。 雨の日の写真もない。雨の日の想い出はどれも同じできまって部屋の中でひとりで遊んで[…] 続きを読む
集団自衛権で考えたこと 2014年6月23日 微妙なアンケート 集団自衛権……。アフリカにいたボクたちバックパッカーや海外在住者の間では「なんかあったらアメリカ大使館に逃げ込むこと」なんてことが真面目に、そして真剣に語られていた。 海外で有事になったら… 日本大使館があてにならない、[…] 続きを読む
梅雨空と父の日 2014年6月19日 タクシー物語 「まだ夜の尻尾が山裾に残っていた」 あの頃の田原笠山は良かったね、なんてメールを頂いた。ボクもそう確かに思う。「四国遍路」の頃、2008年の秋から冬、そして2009年あたりのボクはと言えば、就職活動に疲れていて、というか[…] 続きを読む
夕ご飯何にする? 2014年5月25日 タクシー物語 「夕ご飯、食べなきゃ」。夕方目がさめて時計を見ると、そろそろ近くのスーパーマーケットの閉店時間で、慌てて着替えて走って行った。 週末のスーパーは家族連れで賑わっていたのだろうけれど、閉店まぎわだったせいかカーテンコールも[…] 続きを読む
マンサクの咲く頃 2013年2月17日 タクシー物語 徹夜明け(非番なんて言うけれど)は、とにかく寝る。朝帰ってから次の朝まで寝たりする。 そんなときは決まって夢をみる。うなされて目覚めたりする。夢の多くは昔のことだったり、故郷のことだったりする。今朝もGさんの夢をみた。 […] 続きを読む