ノヴェンバー・ステップス 2015年11月15日 タクシー物語 白壁に張付いているアイビーの艶っぽい朱色の向こうの青空、雨上がりの暖かい朝。クリスマスの電飾が11月の15日なんてこと感じさせる。楽しみとはほど遠い、なんだか面倒くさい年末とか年始は、ゆっくりゆっくりとやってきていて、ま[…] 続きを読む
洗濯男子(中年) 2015年6月17日 タクシー物語 地震、雷、家事オヤジ……。 家政夫になる自信はないのだけれど、炊事洗濯掃除、まあ、そこそこデキル男である。主夫になれる自信はあるのだけれど、もうそれはデキナイように思う。結局「私が食べさせてあげる」なんて女性は現れなかっ[…] 続きを読む
梅雨界隈 2015年6月11日 タクシー物語 まったく。 雨が降りそうだったので、急いでスーパーに買い物に行った。ボクと同じ、そんな思いの老人たちや自転車買物ニストの主婦たちで店内は賑わっていた。特にチラシが入っているわけでもない木曜日の朝、スーパーに急いで行くより[…] 続きを読む
春愁 2015年3月13日 タクシー物語 嫌な嫌な春がやってきた。 真夜中の冷たさ、昼間の暖かさ。失語症の一日、ボクは誰とも話さずに、自由と言う監獄の中を歩き回っていた。どうせならほんとうに言葉を忘れてしまえばいいのに、そう呪いの言葉をボク自身にかけてみた。週末[…] 続きを読む
帰省、そしてまた哀しみの日曜日 2014年8月17日 タクシー物語 帰省、そしてまたボクたちの哀しみの日曜日がやってきたね。 あの頃、どうして帰省なんてするんだろうと思ったことがあった。夜行バスに揺られて名古屋駅に着いたボクは、まだたっぷりと熊本の下町のニオイがその記憶の中、というよりは[…] 続きを読む
豆ごはんできたよ 2014年8月8日 タクシー物語 独身おじさんにとって末期的な問題はというと、きっと食事にあったりする。恐らく仕事が忙しいと食生活が荒れがちになり、外食が多くなったり、ラーメンとか牛丼なんてファストフードで済ませたりするもんだから、なんだかドンヨリした体[…] 続きを読む
宝林寺の金鳴石 2014年6月14日 タクシー物語 仕事がなければ雨の日は嫌いではない。一日中窓の外、雨の街を見ていることも平気でできる。洗濯物が乾かないのは困るけれど、仕事がなければ人に逢うこともないので着替えなくても平気だろうし。 6月にしみじみ 6月、子どもの頃の6[…] 続きを読む
feels like coming home 2013年12月27日 タクシー物語 feels like coming home、故郷に帰りたい、そう訳せばいいのだろうか。いや、それが良いように思う。 鏡餅 母の乳房を想いけり(笠山) 近くのスーパーマーケットはもうすっかり年末風景で、いつもの総菜売場も[…] 続きを読む