外浜観測所:日出町の岩礁に佇む赤煉瓦の記憶 2026年6月2日 田原の旅 太平洋の荒波が打ち寄せる日出町(ひいちょう)の海岸。その険しい岩礁の上に、かつての激動の時代を今に伝える静かな戦争遺跡が残されています。それが陸軍技術研究所伊良湖試験場(伊良湖射場)の関連施設として大[…] 続きを読む
六階建:渥美半島を貫いた巨大射場と民の暮らし 2026年6月2日 田原の旅 田戸神社前のバス停から、のどかな風景が広がる県道421号線を西へと直進すると、突如として周囲の景観から際立つ高いビルが目に飛び込んできます。これこそが、かつてこの地に存在した陸軍技術研究所伊良湖試験場[…] 続きを読む
時代の昂揚と村の移転。渥美半島に刻まれた「伊良湖射場」の記憶 2026年6月2日 田原の旅 明治という時代が持っていた、近代国家への新鮮な昂揚感。その光と影を今に伝える遺構が、渥美半島の先端に静かに眠っています。かつてこの地に置かれた陸軍技術研究所伊良湖試験場(伊良湖射場)は、日本の近代化と[…] 続きを読む
伊良湖ベトン:コンクリートの壁が語る、陸軍黎明期と戦争の記憶 2026年6月1日 田原の旅 「ベトン」という、どこか耳慣れない響きを持つ言葉。これはフランス語で「コンクリート(béton)」を意味する言葉です。しかし、日本の近代史、とりわけミリタリーの歴史においては、単なる建築資材の枠を超え[…] 続きを読む
西行法師と伊良湖:大仏再建の願いを胸に海を渡った足跡 2026年6月1日 田原の旅 文治2年(1186年)、平安時代末期の激動を生き抜いた漂泊の歌人・西行法師は、ある重大な使命を帯びて奥州への果てしない旅路へと就きました。その途中、伊勢二見ヶ浦から舟で伊勢湾の荒波を渡り、降り立ったの[…] 続きを読む
鬼堕古墳:風化のなかに眠る万葉の系譜 2026年6月1日 田原の旅 田原市の若見町(わかみちょう)。のどかな風景が広がるこの土地に、はるか1400年以上の昔、この地を治めた一族の記憶を宿す古代の遺跡があります。それが「鬼堕古墳(きおとしこふん)」です。 昭和52年(1[…] 続きを読む
麻続王の万葉歌碑、鈴木翠軒が墨に込めた故郷の海 2026年5月31日 田原の旅 麻続王(おみのおおきみ)の万葉歌碑は、田原市の伊良湖岬に静かに佇んでいます。麻続王は、はるか1300年前にこの地に流罪になったといわれています。 『万葉集』巻一の23番には、題詞に「麻続王、伊勢の国の[…] 続きを読む
磯丸の墓所:奇跡の裏側にある、出会いと土壌の物語 2026年5月31日 田原の旅 稀代の歌人、糟谷磯丸を語るとき、そこには必ず「文字を知らない」「一歩き(ひとき)の漁夫」という言葉が枕詞のように添えられます。 しかし、彼が生きた江戸時代、庶民が無筆であるのは決して珍しいことではあり[…] 続きを読む
磯丸翁祠、舊里碑:神となった歌聖を祀る 2026年5月30日 田原の旅 田原市の伊良湖神社。その静謐な境内に、一人の偉大な歌人を神として祀る「磯丸翁祠(いそまるおうほこら)」が静かに佇んでいます。 祠の傍らには、大正5年(1916年)に建立された「糟谷磯丸旧里」の碑が建ち[…] 続きを読む
伊良湖神社:国策の歴史と伊勢の息吹を宿す古社 2026年5月30日 田原の旅 田原市の伊良湖半島、宮山(みややま)の東側山裾に、深い緑に抱かれるようにして伊良湖神社が静かに佇んでいます。 この神社は、古くから神聖な地として尊ばれてきた歴史を持ち、一説には嘉祥元年(848年)、あ[…] 続きを読む