辞める理由

辞める理由、退職理由は人それぞれ、ですよね。しかし、「もう辞める」ということで、本当の理由が隠されてしまうことも…。そして、取り繕った、当たり障りのない話になったり、ということもあります。

さて、タクシー業界は「いつでも求人がある」「不況に強い」なんて喩えられます。しかし、それは「退職者も多い」ということです。もしそうでないのなら、定年のない職場ですから人は増え続けます。確かに、高齢者が多い業界ではありますが、それは入職時の年齢の高さも影響されています。

そんな業界の退職理由について、ちょっとだけ考えてみました。

辞める理由

厚生労働省の令和4年雇用動向調査結果の概況1では、次のような結果となっています。

(2)転職入職者が前職を辞めた理由

令和4年1年間の転職入職者が前職を辞めた理由をみると、男性は「その他の個人的理由」19.6%、 「その他の理由(出向等を含む)」14.7%を除くと「定年・契約期間の満了」15.2%が最も多く、次 いで「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」9.1%となっている。女性は「その他の個人的理由」 25.0%を除くと「定年・契約期間の満了」10.9%が最も多く、次いで「労働時間、休日等の労働条件 が悪かった」10.8%となっている。

この調査票をもとに、男性40歳〜64歳までの退職理由別グラフを作成してみました。(タクシー業界が男性でこの年齢層が多いという理由からです)

退職理由グラフ 男性40歳〜64歳

職場の人間関係が好ましくなかった

おそらくですが、「その他の個人的理由」の中にも「人間関係」が原因ということが隠されています。それに、会社理由の中にも、例えば「この野郎解雇」みたいなものがあるかもしれません。

ところで、ハラスメントはどれに分類されるのでしょうか?「人間関係」「その他の個人的理由」「会社都合」の中にあるのではないでしょうか?そう考えると、なおさら、辞める理由の最も多い理由は「人」なんだろうと言えますよね?

利用者からのハラスメント

次のグラフは産業別入職率・離職率です。令和4年雇用動向調査結果の概況2からの転載です。

産業別入職率・離職率

サービス業従事者の離職率が高いようです。カスタマーハラスメントが原因と推測することは、あながち間違いとは言えないのではないでしょうか。

人、そして人

辞める理由の多くは、人が原因なのです。不本意退職だけに限って言えば、直接の原因ではないにしろ、人が原因ではないのでしょうか。例えば、労働条件が悪かった、としても、それは面接や入社時の説明不足ということもあります。さらに、その労働条件を変えようとしない組織の問題もあるでしょう。

人として考えられないようなこともあります。例えば、「うちには年休がない」なんていう酷い会社です。この例は特殊だとしても、上司の無知が原因で退職する人もいるのではないでしょうか。

ハローワークとグッバイワーク

グッバイワークという部門をハロワの中に作って、そこで退職相談をする。そんな方法も考えられます。パワハラ、労基違反…、分からないままに退職する人もいます。その前に、ということです。無理して頑張る必要もないのですが、辞めなくても良い人、辞めないほうが良い人、そんな被害者を作らないためにも、ハローの前の一手を、と思うのです。みんなでね。

3月1日

昼食:りんごジュースで煮込んだ美味しいカレー(前日拵えた美味しいカレー)、ねぎたっぷり豆腐の味噌汁、温とまとジュース

夕食:フライパンで作っただし巻き卵(Ver.やればできるじゃん)、しめ鯖、いわしの塩焼き、大根おろし、ピクルス、日本酒1合、ワイン1杯

『サンセット』ネメシュ・ラースロー監督、とても暗くストレスを感じる映画でした。しかし、20世紀初頭のブダペストとはこんな感じだったのか、と思いを馳せることができるかも。好きな映画です。

今日は夕方から三河湾ラリーの開会セレモニーに…。寒くて風の強い日でした。

だし巻き卵

  1. 令和4年雇用動向調査結果の概況
  2. 令和4年雇用動向調査結果の概況

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