貞治の石仏:「高遠のミケランジェロ」守屋貞治の延命地蔵尊 2026年7月3日 北設楽郡の旅 名倉ののどかな田園風景のなかに、静かに佇む一体の石仏があります。その優美な姿は、江戸時代後期に「名工」と謳われ、のちに「高遠のミケランジェロ」とも称されるようになった高遠石工、守屋貞治(もりや さだじ[…] 続きを読む
三河湾の白き恵み、塩田の興亡:蒲郡の製塩の歴史と時代の波 2026年7月3日 蒲郡の旅 海岸線を埋め尽くした白き畑:吉田藩も認めた大塚の銘塩 かつて、蒲郡とその周辺の海岸線には、見渡す限りの「塩田」が広がっていました。梅薮、下佐脇、御馬、西方、泙野、大草、赤根、大塚、不相、竹谷、太田新田[…] 続きを読む
三谷温泉ロープウェイ:煌めいた昭和の観光ブームと空中散歩 2026年7月1日 蒲郡の旅 国定公園の誕生と、弘法山・乃木山を繋いだ新名所の幕開け 蒲郡市三谷町に広がる三谷温泉郷。その街並みを見下ろす弘法山(南山)と乃木山を結んでいた空中ロープウェイは、昭和32年(1957年)に完成し、翌3[…] 続きを読む
形原温泉「あじさいの里」、誕生に賭けた人々の情熱 2026年6月26日 蒲郡の旅 三河湾を見下ろす山肌を、初夏の訪れとともに埋め尽くす色鮮やかなあじさい。今や蒲郡を代表する風物詩となった形原温泉(かたはらおんせん)の「あじさいの祭り」。始まりは、昭和62年(1987年)8月、愛知県[…] 続きを読む
形原温泉の路地に聴く盛衰の物語:昭和の歓楽が残した「光と影」 2026年6月26日 蒲郡の旅 蒲郡市の歴史ある、形原温泉(かたはらおんせん)。何度もこの地を歩き、かつての路地や静かに佇む遺構に触れるたび、そこには私たちが知り得なかった「昭和という時代の物語」が、今も色濃く響いているのを感じます[…] 続きを読む
売春防止法と形原温泉の転換期|見番・置屋というコミュニティ 2026年6月26日 蒲郡の旅 昭和31年(1956年)の売春防止法成立から昭和33年(1958年)の完全施行にいたる2年間、形原温泉は大きな転換期を迎えました。法改正を背景とした業態変更と、夜の温泉街の活況を支えた独自のシステムに[…] 続きを読む
幾千年の祈りと文学が交差する、波打ち際の要標「伊良湖岬灯台」 2026年6月25日 田原の旅 田原市の最先端、激しく行き交う潮流と太平洋の怒濤を見守るように、白い灯台がぽつりと建っています。日本の灯台50選にも数えられる、近代的な美しさを湛えた伊良湖岬灯台です。 昭和4年(1929年)に点灯を[…] 続きを読む
漂泊の俳人・種田山頭火が歩いた、寂寥と美しき伊良湖の春 2026年6月25日 田原の旅 昭和14年(1939年)4月20日、激動の昭和期をどこまでも歩き、句を詠み続けた漂泊の俳人・種田山頭火は、知多半島の師崎(もろざき)から一隻の船に乗り、ここ伊良湖へと上陸しました。 この旅は、山頭火が[…] 続きを読む
愛知県水産試験場:三河湾の水産イノベーションを担った「元締」 2026年6月25日 蒲郡の旅 蒲郡市三谷町若宮に位置する愛知県水産試験場。史誌において「三谷水産試験場」としても親しまれるこの施設は、明治27年(1894年)に幡豆郡一色村でその産声を上げました。 一色から篠島、そして三谷へ――数[…] 続きを読む
星越峠が刻む歴史の結び目と海の記憶:挿絵が伝えるもの 2026年6月24日 蒲郡の旅 伊藤天章師の著書『蒲郡風土記』の「西の郡 吉田の要衝星越」の章をめくると、「星越峠より」と題された一枚の挿絵が目に飛び込んできます。そこには、星越から大塚方面を望んだ、大きく曲がりくねる坂道とのどかな[…] 続きを読む