月: 2013年4月

ひとり飯 タクシー物語

ひとり飯

Tさんと食事のことについて少し話した。Tさんも同じタクシードライバーで、やっぱり独身の独り暮らしなのだ。ファミレスでもガストやジョイフルには行けてもデニーズにはひとりで行けないということや、すき家派と吉野家派があるとか、回る寿司には比較的ひとりで入りやすい、なんてことを…
タクシーの客待ちは「労働」か? タクシー物語

タクシーの客待ちは「労働」か?

もちろん労働である。 駅や待機場で待機(客待ち)している間は、居眠りしていようが、車内で弁当を食べていようが、無線で配車指示があればそれに従うし、客がいれば乗せる。 「流し」ではない「車庫待ち」という形態においては待っている時間も会社に拘束されている労働時間なのである。…
百骸九竅(GW2013年) タクシー物語

百骸九竅(GW2013年)

あなたが教えてくれた哀しい唄を歌いながら帰る満月の夜、連休の始まった街は深夜三時ほどの静けさで、線路は虚しく光っている。湿った春の風が街だけではなくてボクの記憶までも曖昧にする。哀しい唄を想い出せないで、何度も何度も同じところを繰り返す。 あの頃のボクにはまだ夢を語る勇…
レクサス中国生産で考えたこと トヨタ自動車について

レクサス中国生産で考えたこと

これでレクサスブランドも終わったか。 中国製の偽ブランドを嬉々として買い求めるこの国の人たちにとってブランドなんてものは、名前だけ、あるいは、そのマークだけのもので、品質なんてものは二の次なんだから、ピンと来ないのかもしれないね。偽物を平気で造り、「こっちのほうが本物だ…
スマホ配車対決 タクシー物語

スマホ配車対決

「全国タクシー配車」がリリースされて一年半、やっと「全国」らしくなってきたようなんだけれど、まだまだ県単位で利用できなかったり、相変わらず電話での注文になったりする地域も多い。その間に「スマたく」「SKタクシー」「第一交通」なんてスマホ配車アプリが続々と登場していて、タ…
ゴールデンウィーク2013年 トヨタ自動車について

ゴールデンウィーク2013年

田原工場ではあの頃のように100人規模での期間従業員の受け入れが行われているとのこと。新入社員の入社も相まってトヨタの街界隈では見るからに「新人」という人たちが、不安げに歩いている。週末になると渥美線新豊橋駅はそんなひとたちで混雑している。 今週末からゴールデンウィーク…
ボストンマラソン爆破事件の爆破時間について考えたこと タクシー物語

ボストンマラソン爆破事件の爆破時間について考えたこと

マラソン大会を狙ったという点で今回のテロの犯人像が浮かんでくるのではないのだろうか? 無差別、無慈悲テロだとするとゴール時間よりもスタート時間を狙うほうがより多くの人を殺傷できる。警備上の問題なんてことでゴール地点を選んだとしても、自爆テロならば場所の問題はほとんどクリ…
さよなら田中和風寮 期間従業員について

さよなら田中和風寮

わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか (マタイ27・46) そしてまた春がやってきた。2004年、トヨタの街に初めて来た年、時間は哀しいほどゆっくりと流れていて、花びらはその哀しみの涙に接められて散ることができないでいた。その11階の建物はボクにとっては…
花火 タクシー物語

花火

地震で起こされたいつものようではない朝。その数分後に、そのときにボクは夢と現実の間を彷徨していたんだけれど、花火の音に飛び起きた。Kさんに言ったように少し「小躍り」しながら窓のほうに行きカーテンを開けた。そうして「戦争が始まった」なんて思ったんだけれど、窓の向こうの街は…
大須で江戸噺2013 佃祭と与太郎についての一考察 タクシー物語

大須で江戸噺2013 佃祭と与太郎についての一考察

今年も行ってきた。そして今年も雨だった。それも電車が止まるほどの雨。風邪も引いていたので、そして薬も服んでいたので、ぼんやりとした一日だった。今年は昼公演と夜公演二回聞いてきた。昼公演は…ごめんなさい、ほとんど寝てしまっていて、鯛朝師匠の「祇園会」も夢花師匠の「七度狐」…