スマホ配車対決
「全国タクシー配車」がリリースされて一年半。やっと「全国」らしくなってきたようだ。しかし、まだ県単位で利用できなかったり、相変わらず電話での注文になったりする地域も多い。その間に「スマたく」「SKタクシー」「第一交通」なんてスマホ配車アプリが続々と登場していて、タクシー配車アプリ戦国時代である。
となると困るのはユーザーだ。各グループ会社単位で配車アプリを開発するもんだから、複数の配車アプリをスマホにインストールしなければ使えない状態に陥っている。例えば、愛知県内だと名鉄系の「全国タクシー配車」、つばめタクシー系の「スマたく」、2つをインストしてやっと「全国」的に利用できる。
スマホ配車対決〜豊橋〜
ダウンロード数や配車可能地域では「全国タクシー配車」が全国区だ。
しかし、東三河地域では
- スマたく:東海交通、保有台数200、豊橋市内
- 全国タクシー配車:豊鉄タクシー、保有台数40台、豊橋、豊川、蒲郡、田原
つまり「全国タクシー配車」ではなく「一部地域タクシー配車」なんて状況になっている。
今後利用者が増加するにしたがって、その傾向は強まる。
アプリダウンロード数
- スマたく 20%:東海交通
- 全国タクシー配車 80%:豊鉄タクシー
マッチング率
- スマたく 80%
- 全国タクシー配車 20%
結局はこれまでの電話での配車と同じ比率になる。
となると困るのはやっぱりユーザーでだ。豊橋市内では「スマたく」、豊川、蒲郡、田原地域では「全国配車タクシー」というような使い分けが必要になる。結局は便利なようで不便なものになってしまう、予感。
アプリ対決
さて、アプリ本体なのだけれど、iOSでは地図の見やすさで「全国タクシー配車」のほうが使いやすい。例の悪評高いアップル地図でしか表示できない「スマたく」には嫌気がさす。
その点Googleマップを利用できる「全国タクシー配車」は見やすい。どうして「スマたく」は「それぐらいの」カイゼンをしないのだろうかと思う。いや「それぐらい」ではなくて、それが全てで、地図上で配車場所を決定するのだから地図の見やすさが(例えば建物の名称なんてものが確認できるほうが)トラブルも少なく双方安心できるってものだと思う。
アップル地図だときっと「どこかわからないので電話した」なんてことも起きる。そのため二重配車、なんて悲劇も起こるに違いない。
ドライバーにとっての配車アプリ
ドライバーにとっては、どうなんだろう?今はそのために売上が増加したなんて実感はない。1日に数件なんてスマホによる配車回数なんだからそれも無理はない。大きなトラブルもないようだけれど、今後スマホ配車の比率が高くなるにしたがって、スマホ配車的なトラブルも増えてくるのだろうと思う。
そのスマホ配車的トラブルってのは今度書くとして、今のところスマホ景気もアベノミクス景気もなんにも実感できないでいる。それどころか今年の春は花見も季節外れになって、そのせいか売上が前年比ダウンしている人が多いんじゃないかと…実感しているんだが。
「そんなタクシーのシステムよりも「全国救急車配車」とか「全国パトカー配車」なんてほうが役立つんじゃないかなあ、なんて思っているのだけれど…。」なんて一年前に書いたのと同じような考えなんだけれど、まあ、後退的な業界に少しだけ明るい未来のようなものが(それは幻想なんだけれど)みんなに見えるのだろうから、良いことなのかもしれないなあ。すまん。
スマたく
全国タクシー配車