月: 2008年11月

巡礼、ボクとの出逢い(43日目の5) 四国遍路 迷故三界城

巡礼、ボクとの出逢い(43日目の5)

◁前へ 目次 次へ▷ 夜がまたきた。いつも通りだった。ボクの中の何かが変わっていたということもなかった。奇跡はそう簡単には起こらない。覚醒するなんてこともなかった。まったく同じことが繰り返されていた。そして目の前の風景も同じだった。 県道12号線と14号線の交差点を左折…
そして十番切幡寺、徳島へ(43日目の4) 四国遍路 迷故三界城

そして十番切幡寺、徳島へ(43日目の4)

◁前へ 目次 次へ▷ 10時30分に出発した。 八十八番札所大窪寺を打ち終えた、というか四国遍路を結願したボクは、一番札所霊山寺にお礼参りに行き、それから高野山に参詣して巡礼を終えようと思っていた。そういう意味では、まだ終わってはいなかった。 国道377号線五名トンネル…
十善戒(43日目の3) 四国遍路 迷故三界城

十善戒(43日目の3)

◁前へ 目次 次へ▷ 大師堂での納経が終わり宝杖堂や原爆の火に手を合わせてから納経所に向かった。 4人組の遍路が墨書朱印の順番を待っていた。その後ろに並んだ。大窪寺では四国遍路を打ち終えたという証明書「結願証明」を発行している。確か2000円だったと記憶している。賞状入…
大窪寺、結願(43日目の2) 四国遍路 迷故三界城

大窪寺、結願(43日目の2)

◁前へ 目次 次へ▷ 女体山を下ると自動車道に出る。階段を降りるのだけれど、そこを西へ矢筈山の方へ行き道に迷う人がいるということだった。その「お知らせ」の貼紙が山頂に貼られていた。迷った当の本人が貼紙を作りそこに掲示していた。ご本人が来られて貼ったのかどうかは分からなか…
女体山、母なる山で(43日目の1) 四国遍路 迷故三界城

女体山、母なる山で(43日目の1)

◁前へ 目次 次へ▷ 道の駅ながお、売店裏の軒下、最後の日のねぐらで5時少し過ぎに目がさめた。朝の気配はしていなかった。山間は海辺よりも朝が遅いようにも感じていた。日の出や日照時間というよりも、なにかゆっくりとした始まりをいつも感じていた。 トイレに行き、洗顔をした。そ…
胎蔵(42日目の3) 四国遍路 迷故三界城

胎蔵(42日目の3)

◁前へ 目次 次へ▷ 14時55分に長尾寺を出発し、県道3号線鴨部川沿いの坂道を歩いていた。ここから大窪寺へのいくつかルートがあるが、大きく別けて2つ、女体山越えと国道377号線で登るルートだ。この女体山越えが、それまでのどのへんろ転がしにも負けず劣らず、難所だった。 …
女体山越え前の乳房越え(42日目の2) 四国遍路 迷故三界城

女体山越え前の乳房越え(42日目の2)

◁前へ 目次 次へ▷ いよいよ結願に向かっていた。あと「3」だった。ゆっくり歩いたとしても明日には八十八番札所大窪寺にたどり着けるはずだった。 10時15分に八栗寺を出発して琴平電鉄志度線やくりしんみち駅で線路を渡り再度国道11号線に合流、左折した。道の駅源平の里むれに…
屋島ピラミッド、山頂の水族館の不思議(42日目の1) 四国遍路 迷故三界城

屋島ピラミッド、山頂の水族館の不思議(42日目の1)

◁前へ 目次 次へ▷ 4時10分、いつもより早く目がさめた。結願を次の日に控えていて、少し興奮もしていたのだろうと思う。あれほど痛んだ膝の痛みもいつのまにかなくなっていた。それでもサポーターは着けていたのだけれど、それはお守りのようになっていた。 コーヒーを飲んで、それ…
ぐるっと高松(41日目の3) 四国遍路 迷故三界城

ぐるっと高松(41日目の3)

◁前へ 目次 次へ▷ へんろ地図の他に、全体を見ることの出来る地図をたまに見たほうが良いと思う。観光案内所で無料配布されているような地図でも良い。へんろ地図は遍路道に沿って、その周辺しか記載されていないので、どうしても狭窄的にしか捉えることができないで、全体像が分からな…
四国一周の日(41日目の2) 四国遍路 迷故三界城

四国一周の日(41日目の2)

◁前へ 目次 次へ▷ 八十二番札所根来寺を11時20分に出発した。五色台みかん園まで打戻り、三叉路を左折、鬼無へ下っていった。急な下り坂が続く。「屋根のあるところで眠れる幸せ。水があることの幸せ。坂道をゆっくり歩けなくて笑った。」とその日の日記に書いているように、国分寺…