須の川、アヒルの宿(27日目の3) 2008年11月14日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ トンネルを抜けると…夕陽は豊後水道にすっかり沈んでしまっていた。残光は雲を照らす、というかその雲の中に逃げ込んでいてそこで燃えているような風景だった。秋の夕暮れは朱が強く滲む。それも湿度が高い日には[…] 続きを読む
観自在寺、そして九州に一番近い場所へ(27日目の2) 2008年11月14日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 11時50分、観自在寺の手前の川原で休憩。2時間ほどノンストップで歩き続けた。12時05分、橋を通らずに川の中に敷かれている飛び石を歩いて対岸に渡る。12時15分、四十番札所観自在寺到着。長い1日は[…] 続きを読む
篠山詣り(27日目の1) 2008年11月14日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 4時に同宿人を殺めてしまったボクは、そのまま起きていて自販機の灯りで日記を書いたり、前日に買った包帯を菅笠の台座に巻いていた。歯痛で飲んだ鎮痛剤が効いているのか膝の痛みは少なかった。徐々に明けてゆく[…] 続きを読む
同宿あり(26日目の5) 2008年11月13日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 宿毛大橋を渡る頃には太陽はもうボクと同じ高さにあって、一日をその朱色の句読点で強引に締めくくろうとしていた。あと30分もすれば、またボクはザックのポケットに入れているヘッドライトを取り出す作業を行う[…] 続きを読む
延光寺(26日目の4) 2008年11月13日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 延光寺へ向かっていた。松田川沿いの道を歩き新宿毛大橋を渡る。四十番札所観自在寺へは打ち戻って「新」ではない宿毛大橋を渡り宿毛市内を56号線経由か松尾峠経由で向かうことになる。夕方に宿毛市内、どこに泊[…] 続きを読む
5つ星へんろ小屋あります(26日目の3) 2008年11月13日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 宿毛サンライフで休憩していると、地元のおじさんがやってきて「ここ小筑紫は大関琴光喜の父親の故郷で愛知やトヨタ自動車と関係がある」なんてことを話してくれた。相撲に興味がないボクも、琴光喜やその親方朝潮[…] 続きを読む
魔法の金剛杖を持つ男(26日の2) 2008年11月13日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 7時40分にスリーエフ大月店を出発した。しばらくして昨日の青年が病院のベンチに座っているのが見えた。「おはよう」と道路の向こうにいる青年に声を掛けた。なぜ反対側にいるのかは聞かなかった。ベンチ、水、[…] 続きを読む
宿毛へ(26日目の1) 2008年11月13日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 4時50分起床、というよりも「ふれあい市」へ野菜を搬入するひとたちの声で目が覚める。洗顔。そしてコーヒーを飲む。寒い朝だった。 6時テント撤収。もう一杯コーヒーを飲む。少し身体が暖まってきたし、頭も[…] 続きを読む