そして足摺へ(24日目の1) 2008年11月11日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 津呂の善根宿は道路沿いにあって、それもカーブの終わり(始まり)にあるので、車の音がすぐそばに聞こえて、ヘッドライトの灯りが部屋の中をなめるように照らしていた。それでも交通量が少ないのでうるさいとは感[…] 続きを読む
善根宿(23日目の3) 2008年11月10日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ (津呂善根宿に貼られた納札) 17時過ぎに善根宿の主人Kさんがやって来た。なにやら風呂のところで、先ほどの男性と話していた。風呂が炊けてないということらしかった。入浴後に食事という段取りだったのだろ[…] 続きを読む
津呂善根宿で考えたこと(23日目の2) 2008年11月10日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 以布利の海岸を出発したのは13時ちょうどだった。「13時になったら出発しよう」と言い聞かせてから座っていたから。ズルズルと時間を浪費するのが怖かったのだけれど、逆に、タイトに時間を管理してしまう傾向[…] 続きを読む
Joyfullのドリンクバーでたっぷり砂糖を入れたコーヒーを飲みたかったのだ(23日目の1) 2008年11月10日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 電線に留まっていた雨粒が地面に落ちる。野宿している遍路たちの気配を嫌がっているのか犬の鳴き声は一晩中続いていた。山に囲まれたその場所は湿気をたっぷりと湛えていたし、それが不気味な気配として現出してい[…] 続きを読む
ドライブイン水車の湿っぽい夜だった(22日目の3) 2008年11月9日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 雨は止んでいたのだけれど、換気の悪い温泉にいるのではないかと思うほど、空気はたっぷりと水分を吸って、底に澱んでいた。 ボクはドライブイン水車の駐車場にいた。「ドライブイン」と呼ばれる広い駐車場とトイ[…] 続きを読む
一番ダメな時の自分が本当の自分なんだろうね(22日目の2) 2008年11月9日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 海のバザールを出発してから、小雨の降る中を歩いていた。 10時30分、県道42号線と339号線の交差点で休憩。缶コーヒーを飲む。ここ数日、あまり飲み食いしていなかったので、なんだかこの日は食べること[…] 続きを読む
らっきょうの花が咲く頃(22日目の1) 2008年11月9日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 小雨の降る朝だった。 いずれにせよ動かないと食糧もなかったし、起きた時点でお腹も空いていた。「腹減った~」と叫んだ。 6時30分起床。 7時、テント撤収。と、同時に昨日のホームレスと思ったオジサンが[…] 続きを読む
最後の晩餐(21日目の2) 2008年11月8日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 13時からは誰も来ることはなかった。魚釣りの人が、向こうに見える防波堤にいるのは見えた。寒かったので、テントの中で寝袋にくるまっていた。時々、入り口から外を見たりした。雨は強く降ったり、弱くなったり[…] 続きを読む