そして松山市へ(32日目の1) 2008年11月19日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 夜中に舞っていた雪はそれほど積ってはいなかったけれど、風景をところどころ染め抜いたモノトーンの寂寞とした絵にしていた。その感じが寒さを感じさせた。車は普通どおりに走っていた。人々は自然よりも早く冬支[…] 続きを読む
雪の久万でまた野宿(31日目の3) 2008年11月18日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 久万高原の絡みつくような闇を抜けて古岩屋荘のフロントにたどり着いた時には「部屋は空いてますか」と言いそうになった。暖かい食べ物と暖かい布団で眠りたいと思っていた。なにがその欲望を押し止めたのか。とい[…] 続きを読む
銀杏ちりしく(31日目の2) 2008年11月18日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 44番札所大宝寺に14時10分到着。黄色い海、銀杏の葉が敷き詰められていた。檀家さんだろう女性ふたり、その海を櫓を漕ぐように箒を左右に動かし前へと進んでいた。確かに海のようだった。内子からの山の旅が[…] 続きを読む
鴇田(ひわた)峠遍路道(31日目の1) 2008年11月18日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 内子町大瀬、川口橋バス停。5時30分に目がさめる。準備をしていると朝の放送が始まる。ベートーベンの「第九」だ。遍路としては般若心経のほうが心地いいかもしれない、と考えた。6時15分出発。ダラリとした[…] 続きを読む
バス停泊(30日目の3) 2008年11月17日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 13時に十夜ヶ橋を出発したボクは13時30分に「とんからかん」に着いた。そこでコーヒーを飲んで休憩。13時40分出発。JR内子線いかざき駅手前を遍路道に入る。風景が一変する。ぐいっと強引に過去へ連れ[…] 続きを読む
十夜ヶ橋(30日目の2) 2008年11月17日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 11時少し過ぎに大洲市街地に入った。雨は止んでいた。青空も少し見えていた。ダイソーに寄った。膝サポートが欲しかったのだ。痛いほうだけではなくて、右側にも着けていないとバランスが悪いように感じて一枚買[…] 続きを読む
そして雨の中青年は通り過ぎたのだ(30日目の1) 2008年11月17日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ ひと月が過ぎた。ちょうど30日目。季節は秋から冬へを移ろうとしていた。晩秋というよりも、初冬という感じの朝夕だった。 5時30分起床。少しボーっとして、6時に寝袋から出る。準備、そうしていると、自転[…] 続きを読む
33日で一周した遍路の話(29日目の4) 2008年11月16日 四国遍路 迷故三界城 ◁前へ 目次 次へ▷ 17時少し前に西予市役所そばの郵便局に着いた。間に合った。途中卯之町の町並みをゆっくり見ることもなく、走るように通り過ぎた。走り遍路…。それから国道56号線を北上、17時30分東洋軒駐車場にあるへん[…] 続きを読む