タクシー車両の防犯対策で安全安心な職場環境を

タクシー車両の防犯対策は、無いに等しい。

自動運転ができる時代に、なんら対策をしないから、相変わらず暴行事件があとを絶たない。ボクが入社した頃と同じ設備だ。同じ車両もまだ走っている。と言う奇跡。ただ、10年前と変わったのは、ドラレコぐらいなものだろうか。10年前どころか、タクシー車両の防犯対策は、100年前と同じ。つまり、運転手まかせで「ご安全に」なのだ。

それにもかかわらず、タクシー業界の運転手不足の原因に「職場環境」「労働環境」の改善を説く。タクシー車両の防犯対策はしないで、職場環境改善もないものだ。運転手は1日中、タクシーの中にいるのだ。そう言えば、コロナウイルスの感染予防も同じで、結局、運転手まかせで「ご安全に」なのだ。

そうした背景からなのか、運送約款にハラスメントに関する事項が追記されはじめたのが2017年、すでに5年過ぎた。まあ、約款を変えたぐらいで犯罪が起きなければ、警察もいらないか・・・・・・。それに約款に定めなくても、暴力は犯罪なのだ。その犯罪が起きてしまうのだから、タクシー車両に頑強な防犯設備を架装してほしい。そうお願いするし、そうしないと運転手不足は解消されない。

タクシー車両の防犯対策

それでは、具体的な対策を考えてみたい。

まず、従来の防護板だけの簡易対策ではなく、運転席と客室を完全に分離する。

分離された車内での注文はタブレットで行う。(ファミレスや居酒屋ではおなじみだもんね)

さらに、事前確定運賃のみでの注文にする。そうすれば経路違い、地理不案内からのトラブルは激減する。

アプリ経由での利用については完全事前確定運賃で経路、降車場所まで確定するとして、乗り込みの利用者については、完全分離した車内でタブレットを使い乗客が、1.「行先を入力」2.「支払い」3.「出発」という手順にすれば良いだけなのだ。

まとめると、

  1. 利用者と運転手を完全分離するタクシーの設備施設の法化
  2. 完全事前確定運賃化
  3. タブレットによる接客
  4. 悪質な利用者の自動下車システム(戦闘機の非常脱出装置みたいな)
  5. 完全配車制(身元証明と悪質利用者の排除)

こうすることで、運転手への暴行や理不尽なトラブルは避けられるはず。

 

車内仕切り版 護送車用(ヤフオクにも出品されています)タクシー車両の防犯対策

完全分離方式で安全安心な職場環境を

それに、タブレット経由での会話になるので、接客力も語学力もいらない。地理もナビが指示してくれる。事前確定運賃なので運賃トラブルも回避できる。口の聞き方が悪い、タメ口で言うな、なんてこともなくなる。乗逃げも、お金持ってません、なんてことも避けられる。

これもまとめると

  • 運転手の感染予防にもなる
  • 安心安全な職場環境
  • タクドラへの応募増(最大の不安である、接客、地理、カスハラ解消)
  • 利用者の安心安全の確保
  • 後部座席からの通報(警察、タクシーセンターへの)
  • 運転手からの暴力やハラスメントがなくなる
  • 「タクシー怖い(タクシー臭いじゃないよ)」の払拭

利用者も安心して利用できる。安全、安心、これこそタクシーが求めているものではないのか?

とりあえず、今すぐにでも客室分離はできるはずだ。

出来るのだから、すぐにやれば良いのだ。そんなに難しいことでもない。運転手と利用者の、タクシーそのものの安心と安全を考えているのなら、ハイタク協会と事業者は考えて欲しい。

そして労働組合も組合員の職場環境改善のためには、交渉してもらいたい。

タクシーの防犯対策強化について

タクシー強盗事件に対する防犯については、「タクシーの自主防犯対策の強化について」(平成16年4月1日付け国自旅第3-2号)により通達しているところであります。
しかしながら、昨年12月29日、兵庫県稲美町において、翌30日、大阪府東大阪市において、タクシー乗務員が刃物で殺害された上、売上金等が強奪されるという事件が発生しており、また、本年に入ってからも、同種手口のタクシー強盗事件が連続して発生しているところであります。
こうした状況を踏まえ、国土交通省では、別添のとおり各地方運輸局及び沖縄総合事務局あて通達するとともに、関係団体あて通知をいたしましたので、お知らせいたします。
なお、本日、警察庁においても、各都道府県警察あて通達がなされるとともに、関係団体あて要請がなされていることを申し添えます。

 

タクシーの防犯対策の強化について 自動車交通局長国:自旅第298号

結局、国も(あの陳腐な)「防犯仕切り板の設置を」程度の方策しか考えなかった。つまり、事業者と運転手まかせで「ご安全に」だったのだ。その結果、タクシー怖い、から、タクシー運転手不足になっている。そして、ライドシェア解禁という流れになっている。ということなのだ。

タクシーの防犯対策強化で、安心安全な職場環境を。

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