期間従業員と孤独

ゴールデンウィークも後半になると帰省している身には寂しさみたいなものが時間と共に募りますね。帰省していなくても「あと4日かあ」なんて考えて、そして「何もしなかったなあ」なんて呟いて、ちょうど夏休みや春休みなんかが終わる前の感覚になっている人もいるかもしれませんね。工場では同じ組の人との会話があるにしても、こういった連休は寮に気の合う人がいない場合、孤独な、そして無口な日々が続いているのかもしれません。連休前に入社して人たちは帰省せずに寮にいて、静かな日々を過ごしているのだろうと思っています。

誰もが孤独を感じると思います。工場に配属されても誰も手取り足取り世話をしてくれるわけではありませんし、仕事のことについての指導や面倒は見てくれたとしても、休憩時間のことや昼食のことなんかは知らん顔ですもんね。いろいろなことを言葉にして言える人は良いのですが、そうでないといつも不安でしょう。みんなのすることを真似するしかないということもあるでしょう。世話好きの期間従業員の先輩がいるといいのですが、なかなか率先するというのも度胸がいるものでしょうし、先輩たちも孤独だったりしますから、なかなか思っていても声をかけられないというのが実情でしょうか。

孤独ということは仕事をするということにおいて良いことだと思います。仲間意識が出てくると自分の中に甘えみたいなものが出てきますからね。集団における責任の希釈なんてことを言いますが、ま、「赤信号、みんなで渡れば…」という心理状態によく表れていると思います。

それを抑制できる人は良いでしょうが、難しいときが多いと思います。前に期間工と品質管理で書いた社員と期間従業員の関係もそうですが、必要な間柄であるですが、親密になりすぎると「情」が出てくるのである程度の距離を置くということがあると思いますし、もしかするとトヨタでそう言った社員教育が行われているのかもしれません。社員の立場で考えると期間従業員とは別れることを前提としていますから、深入りは出来ないということでしょう。というかどこの馬の骨か分からない人たちとの交際には慎重になるのが普通でしょうね。

ですから、それはトヨタ社員の人間性とかではなくて、そう言ったことを踏まえて考えなければいけない問題だろうと思います。というか、そう考えると気が楽になるんではないかと、ま、いつものボクのボクに対しての問答なのですが。

結論は、生産効率を考えると労働者どうしが孤独であったほうが良いと言う事なんですが、給料や慰労金・満了金にはその孤独代も含まれていると言ったほうが分かりやすいかもしれませんね。

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