中高年フリーター増加と期間従業員(3)

祭りの朝、休日なのに廊下が賑やかだと思ったら、かなりの数の人たちが出勤していました。田原工場ではいよいよレクサスLS発売日に向けて最後のスパートなのでしょうか。それでも、一部の職場では来週から定時割れするとか。


出勤のバスを見送ったあとの笠山

いつも核心をついているcombiさんのコメントを、コメント欄に埋めておくにはもったいないので、以下記事として掲載しました。

売国奴・奥田が、産業界側に都合のよい有期の長期雇用を財界から政界へ工作し、実現させたのでした。

それまでは、「一年を超える有期雇用をするということは、日常的にその労働者が必要ということを示しているので、正社員として雇用する必要あり」 という基本姿勢だったんです。

しかし、安く作って高く売りつけて大もうけするために、この売国奴・奥田が有期雇用の長期化を自社のために実現させたのでした。もちろん、建前は、雇用の柔軟化ということでしたけどね。

はっきり言って、期間社員から社員に登用するのは、期間社員のモチベーションを維持・高揚させるためですよ。登用してもらえるのは、ほんの僅かでしょ?
取り合えず、「社員になる道もあるから、頑張ってくれよ」 ということなんですよ、本音はね。

希望を持たせて頑張らせて、実際は、ほとんど使い捨て、これが現実です。ただ、使い捨て要員でも、まったくの未経験新規での期間社員の採用は、経費がかかる上、安定した作業品質も保てませんから、使い捨てでも仕事が安定してできる作業員が必要なんですよ。

そこで、法律を変えさせて、使い捨て要員の長期確保をしたわけです。

誰ですか? 期間社員が優遇されているなんていう誤認識を広めるのは?

総合的に社員と比較したら、期間社員にかかるコストなんて、正社員の半分以下ですよ。 満了金? 皆勤手当て? 寮費無料? そんなもの、正社員にかかる総コストから比べたら微々たるものです。 正社員には、昇給、賞与、福利厚生、厚生年金の企業上乗せ分等、期間社員にはないものが多くありますからね。安く安定して働かせるための経費と考えたら、安いもんですよ。 そのために長期雇用が可能なように、法律まで変えさせたのですからね、すべては自社の利益のために、あの、売国奴・奥田が。

世の中、オメデタイ人がいるもんです。

そこまで、産業界側に洗脳されていますか・・・。

正社員にはしたくないが、安定した作業をしてもらいための期間社員の長期雇用、ここに気付かない限り、いいようにコキ使われるだけしょう。

期間社員の皆さん、夜勤時の昼間に、多少無理してでも、就職活動したほうがいいですよ。

正社員登用なんて、一部を除いて、絵に描いた餅・真面目に働かせるためのエサですから・・・。

前回も書きましたが、2年目、3年目からは1年間という長期雇用になりまが、これは期間従業員の待遇改善と言うよりもやはりこのコメントになるように、会社側の都合のように思います。1年間雇用が確保されたと思いたくもなるのでしょうが、それに同一職場だと過しやすいという部分もあるにしても、雇用促進というよりも労働力確保といった面のほうが大きいと思います。1年間就職活動もできない状況になりますから、延長は慎重に…;)

3件のコメント

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    海外での増産を急がないと、日本では期間工も集まらない状況になってきているのかもしれないですね。10万円ぐらいでは…。日給なんてもう何年も変わらないんでしょうし、そんなに儲からないということを皆分かってきているのかもしれないですね。
    てことで、ま、ボクがいろいろと陳腐なコメントするよりもと思い、そのまま転載しました。

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    番頭です。
    まぁ、その通りだと思うのですが、期間社員は「正社員にしたくない」というか、「正社員にしなくてよい」人材なんですよね。トヨタの場合に限って言えば、採用選考は、面接と健康診断だけですからね、「脳」は、必要ないみたいです。でも、それを承知で入社して、正社員並みの昇給、賞与、福利厚生・・・を会社側に求めるのは、無理な話というか、比較すること自体が間違いだと思うのです。会社は、儲けてナンボの世界ですから、「金曜日」に何を書かれようが、くそ食らえ!ぐらいにし思ってないですよね。「正社員登用制度」は、他の待遇と同じで、期間従業員を募集するための、正にエサなんだよね。
    今日の新聞の求人欄にもまた、「10月入社者に特別手当10万円」と募集広告が出てます。もっと、強力な求人方法は、無いものですかね?例えば「夫婦、二人同時入社で月収100万円・同室可」とか・・・。
    追伸:
    >最近は、金融機関にまで、「儲かってない(税金を払ってない)会社には金を貸すな」 と、強力な圧力をかけている
    金を貸さないどころではありません。○菱東京○FJ銀行(他の都市銀行は知りません)は、中小零細企業には、新規の口座も開設してくれませんよ。

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    管理人さん、目立つところに置いてくれましたね。
    いろいろな意見が交錯するのは、よいことなんですが、やはり、それまでに経験したことが知らず知らずのうちに物差しとなってしまっているんですよね。
    私、期間社員をやったことがありますから、トヨタのエゲツなさがわかるのですよ。いかに安定した労働力を必要なときに必要なだけ確保し、不要になったらいつでも切り捨てられる企業側にとって最良の方法をとっているかというのがね。
    当然、国もエゲツないことを、うまいことやってますよ。
    例えば、雇用保険の最低加入期間が6ヶ月ないと受給資格はないのですが、これをうまく下回るように期間設定を指導しているのも、いい例です。
    しかも、雇用保険料は、予定年収が基準以上となるために、しっかり引き去られますもん。
    6ヶ月をうまく下回る雇用期間となり、雇用保険支給資格に足りないとわかりきっているにもかかわらず保険料だけは徴収する、こんなことを平気でやっているのです。
    ですから延長は、雇用保険料がもらえるようにうまく設定しないと、バカを見るのは労働者です。
    昔は、中小企業は収支トントンでうまくやっていたのですが、これだと税収が上がりませんから、最近は、金融機関にまで、「儲かってない(税金を払ってない)会社には金を貸すな」 と、強力な圧力をかけているのも事実ですしね。 
    法律なんてものは、その時代の権力者によってどうにでも変えられるものなので、我々しがない個人は知恵を使って防衛しなければならないのですが、戦後60年余りの愚民化政策によって、「考える力」 を削がれてしまったのです。
    たまに、さまざまな方面から物事を考察するような人がいると、「あいつはおかしなモノの見方をする」 だの、「そんな考え方はおかしい」 などと、支配者側に有利な論理を、多勢に迎合させるという方法で、世論誘導をしてきたのです。
    私は、幸か不幸かそれには乗っからずに現在まで来ています。おかげで、まともな職には就けませんけどね。飢え死にだけはせずに済んでいます。
    やはり、企業に寄りかかり、任せておける時代が終わったということでしょうね。
    確かに製造業は日本の産業の要ではありますが、大企業が金と規模にものを言わせて好き勝手にやっている現在は、どう考えても異常です。
    現在の待遇に不満があれば他を探せばいい、などというのが、現実には夢物語ですから、みんな薄給で我慢しているのはないですか? 
    雇用者側が提示した条件に対し、「そんな安い金で働らけるか、ボケ!」 と、すべての人が拒否したら、世の中は変わるのでしょうが、現実は、「安いけど仕方がない、トホホ・・・」 ということになっているので、雇用者側の思う壺なんですよ。
    日本で不買運動が機能しないのは周知の事実ですが、みんな「自分一人くらいは・・・」 というのが、集団での改革・変革を妨げているということに気付いていない、いや、気付いていても生活のために犠牲にしている、ということでしょう。
    例えば、トヨタの機関社員に、すべての労働者が現在の待遇での労働を拒否し、新規応募者もいなくなったら、雇用者がのトヨタも考えざるを得ないでしょうが、現在の条件に満足していないながらも働き続けているというのは、雇用者側にとっては、「これでいい」 ということなのですよ。
    提示された条件で働く人たちがいる限り、今後も、何も変わらないでしょうね。
    そうそう、私、夜勤時の昼間、就職活動していましたよ。
    日帰りで東京や大阪に行って、そのまま夜勤入りしたりもしましたからね。
    自分でやったことがあるから人に勧めた、ということです。
    やってもないことを人に勧めるのは、やはり、何かあった際に困りますからね。

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