トヨタよ、なぜ来ない(2)

売れる車の条件とはいったいなんなんでしょうね?なぜトヨタ車は売れるのか?
このブログでは品質のことを何度か書いてきました。品質の高い車つくりこそが、トヨタの力であって、そのためには日本人の持つ技術力が必要である、なんてことや、トレーナーズトレーナーというシステムによる技術移転は可能かなんてことも…。しかし、みんな薄々は感じているのですよ。ってか、それを言ってしまうと、現場の存在意義、自己否定してしまうことになりますからね。

ボクだって、ま、傷つくことだってあるんだよ

中3女子のクルマ観 – で結局さぁ、どういうコト考えてクルマつくれば売れるの??
ただ売れるだけのクルマなら、マーケティング部だけでできます。
なぜって…クルマが出る度文句を言ってる一部のカーマニアや、あれこれ評価をつけてる評論家より、業界を何にも知らないで自分のライフスタイルに合わせて素直にクルマを買ってる一般人のほうが圧倒的に多いんですから…。

その通りだと思います。「ただ売るだけのクルマなら、マーケティング部だけで」できると思いますし、マーケターの能力で「売れる」クルマを作り出せると思っています。それは技術とか品質とかとは別の問題でしょうね。
とても簡単なことなんですよ、売れる車をつくるのは。「やせられるかもしれない納豆」をつくればいいだけのことですから。なんならその納豆の成分と一緒にカプサイシン摂取すると頭髪に良いらしいので、唐辛子も付ける。それをコストカットという方法で更にプライスダウンして売るという方法をとれば良いだけですから。納豆というのはすでに存在していますからね。
また、それを大量のCMとともに売り出す、なんてことはトヨタなら簡単なことでしょうね。木村さんなんかにCM出演してもらって、「あ、木村さんも乗ってるんなら」なんてトヨタからキムラと変化したイメージだけでも、うれるでしょうね。
さらにちょっとパッケージを変えるとか、環境に優しいとか、新しいブランドを立ち上げてるっていう手もあるでしょう。もうこうなったら、クルマつくりってのは、イメージつくりみたいなもんで、現場なんてのはちょっとした変化だけを追い続けていればいいだけで、マーケティング力だけで売っているようなものになるでしょう。
要するに、消費者の要求を実現するというもの造りではなくて、いかに消費者が要求させるものをつくるかというもの造りに変化しているということです。自動車産業というものは、そういったことを繰り返して大きくなったと言えますよね。排気量の大小、ドアの枚数、色や形などのちょっとした変化だけで、それがどれだけ重大事であるかを説くという手段。
納豆だけではないはずですよ、「あるある」ってことは、ほんとうにボクたちの回りにありますよね。それがプリウスやレクサス、ま、ランクルなんて形になっただけのことです。
それは

あのメーカーはマーケティングが強いんだと思います。
いわゆるトヨタの得意技である「パクリ」はとてもデザイナーやエンジニアの強い意志を感じられません。
逆に、マーケティング部の気合いの入った市場調査が伺える商品が多々ある気がします。

ということだろうと思っています。
こういう分析、情報リテラシーというものを身につけないと、「また騙されちゃったよ~」なんてことになると思っています。
#なるほどねえ、って鋭い分析だよね。

3件のコメント

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    カローラに本当の金持ちは平気で10年乗る

    トヨタカローラ中古車で思い出すのは、証券セールスマンが「一番の金持ちはトヨタカローラに乗っており、二番目の金持ちはベンツに乗っており、三番目の金持ちは日産のプレジデントかトヨタクラウンに乗っている。一番金を持っていないのは、外車に乗っている人です」と

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    なにこさん、こんばんは
    えっと、ま、なんというか、少しビックリしながらブログを読ませていただきました。
    ひとつだけ『「壮絶」という言葉がふさわしいでしょう。みなさんギリギリで勤務なさってます。』ってのがありましたが、そんな、大げさですよ。期間工だけではなくて、現場の社員のかたも同じ仕事をしていますからね。
    それにみんなが苦しんでいるということでもないだろうし、それはどんな職場でも言えることでしょうからね。肉体的精神的な痛みってのは、なにもトヨタだけではないでしょうから。
    う~ん、うまいこと言いますね。どうなんでしょうね。「TOYOTA」って独立国を作ろうとしているのかもしれないですしね。もう「JAPAN」なんてものは視野に入っていないようにも、思ったりします。
    販売台数世界一ということが目標ですし、そのときが「JAPAN」との決別するときかもしれないと思っているんです。日本のトヨタから、世界のトヨタへってところでしょうね。でも、ま、世界の認識としては「日本人のつくったトヨタ車」ってことだと思っているのですよ。
    ま、でも、現場は、ギリギリのタクトタイムの中で、品質のことを真面目に考えていると思いますよ。

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    ログ評価ありがとうございます(^^)
    わたしは昔無条件でトヨタ至上主義者でした。
    でも田原笠山さんのブログ始めネットでトヨタの「裏」をたくさん、たくさん見てしまったのでヨイショしているだけではいられなくなりました。
    わたしは15のガキだけどちょっと言わせてくれい!!!
    …と大きな、大きな未確認生物「トヨタ自動車」に向かって叫んでいるのです…。
    しかしトヨタは品質を下げてまでどうしてあんなにたくさん車を作るんでしょうか?
    もしかして「JAPAN」という名の乗り物のステアリングを握ろうとしているんでしょうか?
    それとも「JAPAN」にトヨタのエンブレムをつけようとしてるんでしょうか?

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