日系ブラジル人と期間工

豊田市の保見団地には5000人の日系ブラジル人が住んでいるそうで、彼らはトヨタ本体には直接雇用されてはいませんが、下請け業者に雇用されて、トヨタ車を作っています。保見団地だけでこの数ですから、名古屋、トヨタの工場がある地域を中心とした東海地方にはどれくらいの数の外国人労働者がいて、下請け業者に雇用されているのかということを調べてみると、30万人を超える大半の日系ブラジル人が東海地方に住んでいて、自動車関連業者に雇用されているようですね。

結露に月

[2007.02.03] トヨタに社会貢献を求める元東京入管局長 | Blog(ブログ) | [公式] 天木直人のブログ
30万人を超える日経ブラジル人の大半が、愛知県豊田市から静岡県浜松市にかけた地域に住んでいると。そんなにいるとは知らなかった。この東海地方の一帯には、トヨタを筆頭にホンダ、スズキ、ヤマハなど自動車産業が集中しているという。こう書けばもうわかるだろう。自動車産業の代表的企業が価格競争力を確保するために低賃金労働者を組織的に雇用しているからだ。

毎日新聞の記事では「トヨタがいい車を安く生産できるのはブラジル人の労働者のおかげと言っても過言ではないだろう」とのことですが、ブラジル人と日本人期間従業員のおかげとなのだろうと思います。
また、ATUのブログのcombiさんのコメントのように「外国人労働者の件やが、売国奴・奥田がどれだけ外国人労働者を受け入れるように政界に働きかけているか知ってるか?」というように、経済連が外国人労働者の受け入れ拡大を求めていることに対して、毎日新聞の記事では「外国人労働者の厳しい生活を見て見ぬ振りをして生活環境を整えることには消極的な企業に、受け入れ拡大を主張する権利はない」と、まさにその通りだと思いますし、「結局、下請けに外国人を受け入れさせて安く部品を納入させようとしているのがミエミエやけどな。」とcombiさんのおっしゃることだけではなくて、今後はトヨタ本体、キャノン本体にも外国人労働者が入ってきて、いよいよ労働ダンピングが本格化するのではないかと、思っています。
ようするに、シニアさんが懸念する、

期間工コストが上がると移民法など改正して外国人労働者が幅をきかせるようになるでしょう。はっきり物を言う外国人に、物を言わないのでやりたい放題される日本人、脅威的善人ぶりを発揮する日本人、それらを利用する中朝韓という構図が目に見えてきますね。アメリカやドイツ・フランスなどで失敗しているのに、日本だけうまくいくなんていう妄想はやめて欲しいですよ。

ということが、すでに実行されようとしていて、トヨタが生き残るためにはこの国を移民国家にしてまでも、そして外国人労働者をさらに低賃金で雇用して、それに比例させるように、日本人労働者の賃金も据え置かれる/低くするというコストカットを行なうことによって、トヨタは世界一になろうとしているのかもしれません。もうなにがなんでも世界一になるんだ、ということなのだろと思っているのですが。
下請け業者の外国人労働者のことは、知らん顔して、外国人労働者の受け入れ拡大を主張するというのは、やはり誰が考えてもおかしいと思うのです。確かに、ボクたちは、企業努力によって、低価格に抑えられた物価の恩恵を享受しているところもあります。しかし、「アメリカやドイツ・フランスなどで失敗しているのに、日本だけうまくいくなんていう妄想はやめて欲しいですよ」とシニアさんがおっしゃるとおりだと思っています。
孫引きなのですが、天木直人さんのブログに出てたフラッシュ 2月13日号の山本一郎の「ネット人民共和国」の記事を引用させてもらいます。

[2007.02.02] 閑話休題 人の言葉を借りて思いを述べるのもいいだろう | Blog(ブログ) | [公式] 天木直人のブログ
・・・日本を支える最強企業トヨタ。凄い。凄いよ、トヨタ。何が凄いって、とても凄い。凄い凄い。アジアで一番、世界で二番。アメリカ様を刺激しない微妙な位置取りが凄い。リコール隠しが発覚してもマスコミには滅多に報じられない(広告出向額の)存在感が凄い。北米トヨタ社長のセクハラも速攻で和解に持ち込み問題を大きくしないバランス感覚が凄い。奥田さん時代には経団連会長の肩書きで政府外交団より格上の扱いまで受けちゃう。よくわかんないコンセプトの万博すらもトヨタパワーで満員にしちゃうほどの凄さ。さすがは我らのトヨタだぜ。ちょっとぐらい下請けいじめをしても許す。私が許す・・・愛知の田舎大名から世界のトヨタへ!世界首位も見えてきた絶好調企業にグサリひと言!私の車は日産車です。

そろそろ、ボクたちも○か×か投票行動をしなければ…。

7件のコメント

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    派遣者さん、おはようございます。
    ええ、ボクも、Nodojimanを見て、仕事に対して、そして家族に対しての考え方に、なんていうか、感動しました。
    ボクたちは、もう超個人主義っていうか、どうも組合なんてのを作ったところで、どうにもまとまりの付かないところにいるんだろうと、思っています。
    きっと、そうやって助け合って生きてきた姿を見てきているからでしょうね。

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    ブラジル人材は雇用情勢のバロメーターなのです。彼等のネットワークは素晴らしい。 わたくしはブラジルネットワークを参考に 仕事を決めています。

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    【スズキ】ワゴンR が4カ月ぶり首位!2007年2月

    軽自動車業界がまとめた2月の軽乗用車車名別販売台数ランキングによると、スズキの『ワゴンR』が4カ月ぶりに首位に返り咲いた。販売台数は前年同月比0.2%減の2万2225台だった。スティングレーの影響でしょうか?ワゴンRが首位に返り咲いたねぇ(^-^)ダイハツの巻き返し

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    【スズキ】サービスキャンペーン・エブリイ・アルトラパン・Kei・ジムニー・MRワゴン・ワゴンR

    不具合の内容 過給機付原動機のPCVバルブに、異なる構成部品を組付けたため、PCVバルブを通じて吸気管に流入するオイルミストが増加することがあります。そのため、長期間使用した場合、排気管から白煙が発生するおそれがあります。 リコールとは違いますが、こちらも無

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    こんにちは
    >combiさんへ
    こんにちは
    コメントの部分を、引用させてもらいました。
    思っていても、言えないってこともあるかもしれないですね。トヨタのことにしても…。
    フィリピンヘルパーみたいに、200人とか数を決めるとか言って、外国人労働者を受け入れるとか言うのかもしれないですね。問題は、低賃金だから日本人が働かないってことなのに、労働力不足だから、人を輸入するという感じですよね。
    >日本はどうなっているのさんへ
    経済連が少し方向転換をして、その『「合成の誤謬」を是正する』方向を見失ったということは、奥田さんの時代に顕著に現れだしたのですよね?
    世界一の品質という目標なら、世界中の人から尊敬もされたのでしょうが、世界一の販売台数なんて、数を言い出したら、そりゃ「ばかか」って言われますよ。そう言わせないために、強引にことを進めたってことなんだろうと思います。そして、それが原因で「愛国心」なんてどうでもいいだろ、と自社社員までも思っているのに、今さらってことですし、この記事が言っているように、驕るなよ、ってもんだと思います。

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    税負担が上がれば企業は外国に逃げ出すなどと国民を脅迫する
    経団連や経営者に、愛国心を持てなどと説教されるいわれはない
    2007年1月29日 月曜日
    ◆財界よ、驕るなかれ 1月27日 山口二郎
    http://yamaguchijiro.com/?eid=558
    今ほど大企業の政治的影響力が高まっている時はないだろう。昨年末の税制改正の答申では個人に対する定率減税の廃止とは対照的に、法人に対しては減税が打ち出された。通常国会にはホワイトカラー・エグゼンプション制度が提出されることになった。当初はこの制度によって残業手当をもらえなくなるホワイトカラーは少数との試算もある。しかし、派遣労働に関する規制緩和の歴史が示すとおり、この種の規制緩和はどんどん拡大するに違いない。いざなぎ景気以来の長期拡大の成果も、労働者や家計には十分分配されていない。そのことに対する評価は様々であろうが、この現実自体を否定する人はいないであろう。
     そんな折、日本経団連が御手洗ビジョンを発表した。これは、愛国心の強調や憲法改正など重大な論点を含む政治に対する積極的な提言である。正月の新聞でこの提言を読んだとき、私は経済界の役割について錯覚していたことを思い知らされた。
     日本のような多元的民主主義の国では、様々な職能団体が集票力や政治献金をテコに、政治に対して発言している。そうした活動は、しばしばエゴイズムという批判も受けるが、各種の団体が自分たちの利益を追求して政治に関わることが、民主政治のエネルギーを供給したことも事実である。市場と同様に、民主政治の政策形成過程にも「神の見えざる手」が働き、各種団体のエゴイズムの発露が全体として均衡の取れた資源配分をもたらすという楽観論を唱える政治学説もあった。経済団体が、農協、労働組合などと同列に、自らの利益を追求するのは当然の権利であり、別に文句をつける筋合いの話ではない。
     ただ、私は経団連など経済界の頂上団体は、その種の個別的職能団体よりも一段上の広い視野や高い見識を持っているのだろうと思っていた。実際昔は、永野重雄や小林中などの国士型財界人がいたものだ。広い視野という時、私は頂上団体に「合成の誤謬」を是正するための発言や行動を期待していた。合成の誤謬とは言うまでもなく、個人や個々の会社が近視眼的に合理的な行動を取り、それが社会全体で総計されると、かえって社会に大きな害が生じるという現象である。個々の工場が生産効率を求めるあまり有害廃棄物を垂れ流せば、環境破壊が起こるといった話である。
     今の日本を覆う暗雲は、合成の誤謬に由来している。個々の企業は労働コストを削減するために非正規雇用を増やし、サービス残業を強いている。その結果、低賃金労働を余儀なくされる若年世代はとても家族を持つ余裕などなく、少子化は一層加速する。その悪循環は分っていても、厳しい競争にさらされている個々の企業は、雇用の仕組みを自分だけかえるインセンティブを持たない。一社だけで社員を大事にしても、他社が変わらなければ競争に負けるだけである。こういう問題こそ、頂上団体が取り組むべきである。個々の会社の利害を超えて、日本社会の持続的発展を図るために経営者が何をなすべきか理念と方法を示すのが、経済団体の役割ではないか。
     私は終身雇用と年功序列賃金に戻れなどと時代錯誤的な主張をしたいのではない。社会保障における合成の誤謬を是正するために、企業にも責任を果たしてもらいたいと言いたいのである。日本的な企業社会を前提とした社会保障システムから、企業は離脱し、社会保険における使用者負担を避けるために非正規雇用を増やしている。ただでさえ賃金の低い非正規雇用労働者は国民年金や国民健康保険の保険料を払う余裕はなく、結果としてそれらの社会保険の財政基盤はますます脆弱化し、国民の将来不安は一層高まって行く。こうした悪循環を断ち切るには、社会全体の仕組みを作るしかない。たとえば、雇用形態に関係なく使用者が支払った賃金に比例して社会保障税を徴収するといった仕組みを日本でも導入する必要があると私は考えている。具体策はともかく、大所高所の理念論が財界からは聞こえてこない。
     ただもうけを増やすためだけに税金を負けろ、規制緩和をしろと言うだけでは、財界は他の職能団体と同じである。財界が改革推進派で、農協や医師会が抵抗勢力だなどというのはとんでもない錯覚である。農協の言う日豪経済連携協定反対も、経済界が言う規制緩和も、等しく自分たちのエゴイズムを主張しているだけである。一方は偉く、他方は卑しいという話ではない。だから、経済界はもっと謙虚になるべきである。
     御手洗ビジョンの中で国民に愛国心を持てなどと説教をするにいたっては

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    オランダは、外国人に参政権までやってしまい、大変なことになっているらしいですよ。
    せっかく前例があるんですから、やめときゃいいものを・・・、と思うのは私だけ?

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