タンドラの箱
残ったのは希望だけなのだろうか?
パンドラは好奇心に負けて開けてはならない箱を開きました。その箱からはありとあらゆる災いが飛び出しました。パンドラは慌ててその箱を閉めたのですが、すでに全ては飛び出していて、そこに残ったのは希望だけでした。それから人類は様々な災いに見舞われるのですが、希望だけは失わないで生きていくのです。(パンドラ – Wikipedia参考)
このコピーは、ボクは嫌ですよ。なんだか、熊野古道には合ってないですよね。それどころか「熊の子、どう?」って、熊の子売買かって。ベタすぎて、ちと寒いんだけれど。
今度のリコールはトヨタにとって、パンドラの箱になるのかもしれませんね。災いはすでに飛び出してしまい、残ったものは希望だけなのでしょう。その車種名もパンドラ…。
トヨタ、53万台リコール 北米専用の2車種 [CHUNICHI WEB PRESS]
あ、パンドラではなくてタンドラか、許せ、もうここまで書いたら(タイプしたら)このまま行くもんね。
タンドラ(パンドラではなくて)といえば、昨年NHKスペシャル「トヨタ世界一への条件」で、その発売までの様子を伝えていましたよね。ここでも取り上げました。
トヨタ世界一への条件
この53万台という数は「過去6番目の大規模なもの」だそうで、タンドラとセコイヤという2車種だそうですが、大規模工場、大量生産方式ですと、「あっ」と言う間に不良品を生み出して、そして「あっ、あっ」と言う間に消費されてしまうのでしょう。(そして「あっ、あっ、あっ」と言う間にリコールしてしまう、ま、みこすり半劇場みたいなもんなのかなあ~)
確かに、国内での生産には限界があるでしょう。しかし、世界の人が求めているのは、やはりトヨタというよりも、日本人の造ったトヨタ、made in Japan ではないのかと思っています。「世界一の条件」でも取り上げられていましたが、技術移転というのは一朝一夕に出来るわけでもなくて、そしてそれはただ単に方法というものでもなく、なにかもっと違う、例えば精神文化なんていう数百年単位で形成されるものが必要なのだろうと、ぼんやりと考えているのです。
創業当時の車造りというのは、もっと地味で油や汗にまみれたもので、先日から書いている「恋」に例えるならば、六本木ヒルズで夜景を見ながら、っていうよりも、あの名曲「神田川」のようなものだったのだろうし、それがpureな車造りなのだと思っています。
でも、ま、海外工場でのリコールだと、「期間従業員が…」なんて言われない分、ボクにとっては他人事…なのかもしれませんね。メディアもそんなに伝えないしね。でも、問題は国内でのリコールよりも深刻だということですよ。
希望は、残ったのだろうか。
私はトヨタの株主であり定年退職しましたがトヨタさまにも大変可愛がっていただきました。先般トヨタさんらしくない人に会いましたのでご連絡ご報告します
先月名古屋でとんでもない所に遭遇してしまいました。と言うのはある喫茶店でしたが、偉そうに・無礼に聞こえる声で話している人がいました。
”俺はトヨタの2シスのトップだ、ASAIだ。37年トヨタで仕事をして、全て俺がシステムを作り上げてきた。人を見る目は出来ている。全て分かっている。”と相手のSIer営業と思われる人に言ってました。
その内何やらタクシーの領収書を出して、その営業からそのタクシー費用の金銭を受け取ってました。
また”今世界SCMのインフラSEを必要をとしている。調達して欲しい。”と大声で話してました。
営業が必死になって”システム要件とか工程表は教えていただけないですか?”
と食い下がっていましたが”全て俺の頭の中にある。必要な都度教える。”といって営業はなんとかと頼み込んでました。すると”夜の接待をよろしく頼む。”と言ってました。
未だにこんな饗応を要求、贈収賄にもなりかねないタクシー料金の立替要求などをする人がトヨタにいることが大変ショック。
昨年のUSでのレクサス等のリコールとPL法上損害賠償責任が発生する事件の根幹も、上記世界最適最上品質を作るべき2シスのトップだと言う人に責任が有ると思います。で非常に不快でした。ASAIに賠償責任があります。
大野耐一さんや張会長を尊敬する一人として2シスのASAIの上記言動や饗応要求、贈収賄の行動に大変憤慨です。
営業は何とかトヨタさんの仕事をもらおうと必死だったのだと思います。その営業の弱みに付込んだASAIの饗応要求、贈収賄の行動は株主としても本当に不快です。
是非、至急事実確認など調査していただき適切な対応を取られることをお願いします。
それは、一部のマニアックな車種を除き、ゴーンが来るまでの話です。
しかし、マニアックな車種は、一回買うと手放さないので、買い替え需要にはつながらないのですけどね。
おはようございます。
トヨタ社内では「日産に乗ったら、客は帰ってこないぞ」というのが定説なようですね。だから、どんな手を使っても日産車には乗せるなってことなんでしょうけれど…。
日産森崎寮よりメール送ります。
こんばんは。
>combiさんへ
お久しぶりです。
タコマのリコール、そして今回の問題といい、異常ですよね。それにおっしゃられる通り、海外生産でもリコール制度がない国ですと、危険な車がそのまま乗り続けれていて、それこそ、命というものが軽く思われているようにも思います。
トヨタシステムがいろいろな現場でもてはやされているようですが、要するに極限のコストカットということでしょうから、それが良いのか悪いのか、ということは、もう皆が分かっていると思っているのですが、もう誰も立ち止まれない状況なのだろうと、思っています。
>こん太さんへ
自動車関連のこと、そうですね、技術的なことよりも、生産現場で働く人のことが中心ですからね。ボクも車に興味があり、その関係の資格も取りました。でも、生産現場で働くというのは、なんか車造りとは違う感じもします。ライン作業をしていると、車を造っているということを、よく忘れそうになるんですよ。
ただ、手を動かしているというような、感じが多いです。
こちらこそよろしくお願いします。またコメントして下さい。
初めまして。こん太と申します。
トヨタと自動車関連のことがとても詳しく書いていてびっくりしました。
私は昔、愛知県に住んでいたことがあり、小学校の時にトヨタの工場見学に行った経験があります。
いまでも自動車関係は好きで、よく雑誌やネットで勉強しています。
またお邪魔しますのでよろしくお願いします。
ついでに、排気ガス規制のないに等しい国では、排ガスタレ流しの車を大量に作って売っているのですよ。
先進諸国では、環境を守るためのハイブリッドはウチが一番、などとPRする裏で、排ガスタレ流しの車を作って売る売国企業トヨタ、見事なダブスタです。
そして、世界一の生産、販売、不良率が世の中に知れ渡るわけですね。
管理人さん、お久しぶりです。
満了後の故郷では落ち着いていらっしゃいますか?
最近のエントリーの雰囲気が田原にいらっしゃる時とは、ちょっと様変わりされているようですが、頑張ってください。
今回のアメリカでの大量リコールもリキが入っていますが、アメリカでは過去にも大量リコールを出してるんですよ。
一回り小さいピックアップトラック・タコマですが、2005年に出したリコール約100万台のうちの75万台がタコマだったんです。
やはり、今回のリコールと共通しているのが、同一車種シリーズを大量に作っていることから、いったんリコールを出すと大量になるという、管理人さん御指摘の通りです。
アメリカとカナダのトヨタ工場製の車ですが、ろくな品質ではないですからね、こんなところで作ったのがトヨタ車だとは、思いたくないのが日本の作業者からは感じられるかもしれませんね。(日産のアメリカ製も一緒で、品質劇悪。)
所詮、アメリカ生産車は、アメ車です。韓国車よりはまし、といったレベルですが、トヨタブランドに騙されて買い、トラブル続出で手放すユーザーも結構いるんですよ。
昔、カムリがアメリカ製と日本製が混在していた時代ですが、在庫のアメリカ生産車を嫌い、日本製が届くまで何ヶ月か待ってでも日本製カムリを買うという客が結構いたということからもよくわかります。
これ、マツダ6のセダンがアメリカ製で、ハッチバックが日本製なので、ハッチバックをあえて買う、というユーザーが結構いるらしいので、まだまだ日本製信仰は根強いと感じています。
そういえば、TUNDRAは、結構有名なチームが今期からレースに出るのではなかったですかね。しかも、トヨタはダイムラーと契約の残っていたこのチームに契約違反をさせてTUNDRAの開発をさせたため、裁判沙汰になって、このチームはダイムラーに違約金を払わされたはずです。もっとも、違約金の出所はトヨタでしょうがね。
金があると、まさにやりたい放題というのがわかります。レース活動では、ヨーロッパのラリー界から追放されるぐらいのインチキをやってますし、今後のインチキ発覚が見ものです。
結局のところ、リコール制度のある国で生産・販売したトヨタ車は、ほぼ全てがリコールを出しているということになるようです。リコール制度がない国では、コストと品質を極限まで下げた車を大量に売って大もうけしているわけですから、よく観察すると、悪徳企業ですね、実際のところ・・・。
これで、今年は世界一の生産と販売になるそうですから、世の中、終わっていくのかも・・・。