トヨタのエゴカー

ラインが動いてよかったね。
被災者よりリケン優先で水を供給させたって知ってる?
被災地域に義捐金送れよなぁ>従業員
* ひま * 2007/07/26 6:24 PM *

というコメント。
年次有給休暇(年休)を今回の新潟中越沖地震による操業停止時に強制的に使わせたということ、そしてそれをATU(全トヨタ労働組合)が告発したということについて考えたのだけれれど、どうせ工場が操業停止するってことが分かっていたんだし、リケンの応援に数百人を派遣できたのなら、ボランティアを募って、そのリケンのある柏崎市の復旧を手助けするという意見は出なかったのだろうかと、そしてそういう想像力ってのはないのだろうかと。
そしてボランティアとして行った社員が自主的にその期間を有給休暇として申請したのならば、美談として語られるのだろうけれど、今回の強制使用なんてことを聞くとトヨタって、あの現場の効かないスポットクーラーや扇風機と同じで、前近代だと思ったり。
そしてこのコメントにあるように、水を(水道水と工業用水とあって、確かに工業用水だからという意見もあるようですが、工事はリケンが優先されたということでの「リケン優先で水を供給」だと、ボクは考えています)被災者よりもリケンに優先させて供給させたということまで言われるにいたっては、どこの国の話だと思ったり。
確かに今回の地震でトヨタの生産方式やリスクマネージメントなんてのは、「さすがトヨタ」と感心させられることも多かったのですが、こうしたデリケートな部分、例えば人心、悲しみとか優しさとかについての想像力ってのが、企業として欠如しているのではないのかと、ふと思ったのですよ。
トヨタ優先方式によるリケンの復旧、その影にはwinwinという関係ではなくて、これまた強制的という感じがして、そこで働いている人たちの気持ちなんてのは、トヨタ優先という経済優先主義に蹂躙されたのかなあ、なんて思っていたり。

一企業のために一般市民が犠牲になるのはどう考えても民主主義ではないですよね?
* combi * 2007/07/27 2:53 PM *

この年休問題がプリウスを造っている堤工場でのことであるということを聞いて、エコエコ言っているだけで、実はエゴエゴなんだと:)
#ま、「どうせ暇だし」なんて言って造っているプリウスなんだろうけどさ:P
「生産できなかった分は年内に」という渡辺社長の余裕の会見だったのですが、そんな余裕があるんなら、もう少しやり方もあったのじゃないかなあ、なんて、思ったり。
また売れなくなる原因が出来たと危惧したり…。
そんな休日の朝だったり……。
さ、寝よ。

2件のコメント

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    歩さん、こんばんは。
    一応記事にしました。サステイナブル・プラントですか。その教育とかの時間があったりして。てか、ほら、残業じゃない残業ってあるじゃないですか。交通安全とか…。
    ま、年休のない人は半日とか1日中4Sとか、あれもどうだかと思うんですよねえ。
    労働基準局とか、結局は見て見ぬ振りでしょうねえ。労災の問題、年休の問題、労働者をとりまく環境はカイゼンされなくて、ただただカイゼンカイゼン叫ぶところが、なんとも…。
    なかなか言い出せないという状況も。
    ただ、期間従業員は、ま、期間が来たらお別れなので、言うべきことは言うってのが良いと思っています。でもねえ…。

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    その堤では全工場に先駆けて、工場の屋根に太陽電池を設置するそうです
    最初に堤が選ばれた理由は、もちろんプリウスを作ってるから
    ま、好きにして下さいって感じですな(笑)
    前エントリーのコメントへのレスありがとうございます
    半日年休は遅刻や早退時にしか使いませんもんねぇ
    遅刻、早退をしない従業員なんかは、「また次の生産調整時には早く帰れるな。げへへ」なんて思ってしまってるのがまた…ね
    なんて言ってる僕も、笠山さんのエントリーを見てなかったらそんな感覚だったとは思うんですけどね
    自分も今まで有給休暇を使うことが出来ない会社に長くいたんでね。もう刷り込みですよ

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