Mr.バンテリンの休息日

軽いですよね。
休日明けの身体。なんだかあの金曜日の身体とは違うようで、そして手も本来の感触を取り戻して、ボルトに敏感に反応するような、自分の身体ではないような…。連休中にゴロゴロしていた身体は、きっと何か変化を遂げたのか。メタモルフォーゼ、ま、そんな願望ってのは、誰しも持っていたりして、リセット願望の次の段階で、てか、リセットそのものがメタモルフォーゼへの段階的なものなんでしょうし…。
(633制の学校制度やクラス替えがあるということについて、自己をリセットして新しい自分になれるチャンスだ、なんてことを内田樹先生が書いておられたのですが、ちょっと探し出せないので…)ま、そんな感じ。

雨も雲も街も風も窓も光も
全部、君だった
冷めた朝も夜も微笑みも涙も
全部、君だった
「全部、君だった。」山崎まさよし

てか、この画像に、この歌詞をつけるのも、どうかと思うし、Mr.だし…。Missにしようかなあ。Miss.バンテリン。そのほうが、肌にまとわりつく感じで…。

それも始業からほっとタイムまで、と考えていたのですが、昼休みまでそんな感じが続きました。昨日は初めてバンテリンを塗らない日でした。
いつもは、出勤前に腰とか右足太ももの外側(この部分って痺れたりするということをよく聞きます)、肩から肩甲骨にかけて…。そして工場についてからは、手とか手首とか…。もう癖ですよね。痛みもあるのですが、塗らないと不安というのが一番の理由のような…。「インパクトを握れなくなるんではないか」とか「痛みが更に拡がって、明日動けなくなるんじゃないか」とか、それよりなにより「作業遅れになるんじゃないのか」というのが一番の理由。
ライン作業の辛さですよね。作業遅れということにとても敏感になる。
始業のベルが鳴る前には「かじりませんように・神様」なんてお祈りをして…。きっとボルトの神様やインパクトの神様、ま、それをひとまとめにするトヨタの神様がいて、みんなを優しく見守ってくれているのではと…日本人としての宗教観に対して感謝するんだ。
ある人はインパクトの先端を優しく撫でていたり、ボルトをひとつひとつ磨くようなことをしていたり、きっと頭の中では何か音楽が流れているのだろう黙祷していたり…。
Mr.バンテリンがボクにはついていて(憑いていてかも)、普通なら上がりそうにない右腕を、その神力でフッと支えてくれたり、もう動けそうにないと絡まる足をそっと運んでくれたり、もう辞めたとキレそうになる気持ちをグッと抑えたり…。
そんなMr.バンテリンの休息日。土日にも塗っているので、恐らく初めての休息日。それも平日。でも、連休は無理みたいで、朝起きたボクは、「ミスター、ミスター」なんてMr.バンテリンを右手に塗っているんだ。
そして、ボクの疲れを餌にして育っているインパクトダコをジッと見ては、溜息をつきながら、それでも「よしよし」となでているんだよ。
#えっと、オレのインパクトにもタコができれば良いのに、なんてちょっと考えたり…。
##そういえば真珠とか歯ブラシの柄を削って丸くして、なんて人もいたなあ。

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